L’ARTISAN PARFUMEUR(ラルチザンパフューム)を代表する10種類の香水。フランス発のニッチフレグランス

ほかのブランドにはない香りと香りの組み合わせを自由自在に操り、新作が発表されればたちまち香水ファンをあっと驚かします。
そのどれもが、独創的でユニーク。
だけど、つけていてとても心地がよく、肌馴染みも良いのがラルチザン パフュームの魅力です。
L’ARTISAN PARFUMEUR(ラルチザン パフューム)とは

ラルチザン パフュームとは、フランス語で<香りの職人>を意味する言葉。
その名の通り、香水の本場であるフランスでも職人気質な”ニッチ”ブランドとして地位を築いています。
ラルチザンの創り出す香りは、どれもユニークで自由。
これまでになかった斬新な香料の組み合わせを用いており、万人受けより個性を感じさせる香りが多いのが特色です。
ラルチザンのはじまりは「バナナ」

ジャン・ラポルト氏の友人が、ガラパーティー(特別な催し)へ着ていくためのバナナのスーツに合わせて、バナナの香りをつくってほしいと依頼したのがきっかけです。
この頃からユニークで遊び心のあるラルチザンならではのバナナの香り、そしてグレープフルーツやバニラの香りを創り出したと言います。
化学者であるジャン・ラポルト氏は、何よりも自然の香りを好み、厳選された極上の天然香料を用いて独創的な香りづくりの研究を重ねていきました。
その後、1978年に誕生した「アンバーエクストリーム」が世界的に大ヒット。香水の愛好家の間で<香りの職人>と呼ばれるようになったと言われています。
調香師の名前も刻まれた、幸せの訪れを表す7角形のボトル

白いラベルには、香りをイメージしたカラーで描かれた商品名と、調香師の名前が刻まれています。
ラルチザンの独創的な香りを創り出した調香師への敬意も感じられますね。
「カラリア 香りの定期便」でもオーダーできるラルチザンパフュームおすすめの10本

ここからは「カラリア 香りの定期便」でオーダー可能な、ラルチザンを代表する香水を10種類ご紹介します。
ベリー×ムスクを初めて世に打ち出した香水 Mûre et Musc(ミュール エ ムスク)

〔トップノート〕レモン、オレンジ、バジル
〔ミドルノート〕ブラックベリー、レッドベリー
〔ラストノート〕ムスク、オークモス
フランス語で<ブラックベリーとムスク>という意味をもつこの香りは、当時まだ誰もなしえなかったベリーとムスクのブレンドに挑戦し、1970年代の香水界に大きな衝撃を与えました。
立ち上がりから鼻に飛び込むのは、甘酸っぱいベリー!
キュートな印象を見せるベリーは、次第に柔らかなムスクと絡み合い、透明感のあるフルーティムスクへと変化していきます。
よく晴れた暖かい日にベリーを摘んでいるような情景が浮かぶような、フレッシュで優しい香りです。
チャイティーのような甘いスパイス Tea for Two(ティー フォー ツー)

〔トップノート〕ベルガモット、ラプサンスーチョンティー、スターアニス
〔ミドルノート〕シナモン、ジンジャー、スパイス
〔ラストノート〕ハニー、レザー、タバコ
つけたては、ほのかにタバコにレザーが混ざり合ったスモーキーな立ち上がり。
そこから次第にシナモンやスターアニスなどの甘いスパイスがティーと混ざり合い、チャイのような香りへと変化していくのです。
現代的なオリエンタルを表現したティー フォー ツーは、世界中でも熱狂的なファンが多く、発売当時から現代まで同じ熱量で愛されています。
紅茶の香りが気になる方は以下の記事も参考にしてみてくださいね。
アラビアンナイトをイメージした究極のアンバー L'Eau d'Ambre Extrême(アンバー エクストリーム)

〔トップノート〕カルダモン、ナツメグ、ペッパー
〔ミドルノート〕パチョリ、ターキッシュローズ、シダーウッド
〔ラストノート〕ベンゾイン、サンダルウッド、バニラ
アラビアンナイトにインスピレーションを受け、カルダモンやナツメグ、ペッパーなどのスパイスがオリエンタルな雰囲気を見せます。
つけたてからそんなスパイスがぐわっと刺激的に鼻をくすぐり、次第にパチョリやローズに、この香水の主役であるアンバーが絡み合いながら登場。
スパイスが消えながら姿を見せるアンバーは、どこかほの暗く、お香のようなスモーキーさに似た香りを創り出します。
アラビアンナイトではありますが、日本人にも懐かしく感じる香りでもあるのがこの香水の面白いところ。
アンバーグリス=龍涎香(りゅうぜんこう)よりも、もっと親しみがあり、心地の良さを感じさせるアンバーフレグランスです。
アンバーの香りが気になった方は以下の記事もチェック!
アフリカに伝わる”媚薬”を再現 Timbuktu(タンブクトゥ)

〔トップノート〕ピンクペッパー、カルダモン、グリーンマンゴー
〔ミドルノート〕インセンス、パピルス、カロカロンデ
〔ラストノート〕ベチバー、パチョリ、ベンゾイン
その香りは、とびきりクリーミーでウッディー。
ひとたびその香りを嗅げば、思わずうっとりしてしまうような危険さをはらんだ魔法のような香水です。
タンブクトゥの立ち上がりは、熟れきったマンゴーにカルダモンとペッパーが混ざり合った、甘くややピリッとしたオリエンタルノート。
ミドルからはアフリカを代表するお花・カロカロンデに、ほんのりスモーキーなウッディーノート、こっくりと甘いベンゾインが絡み合います。
ラストにはクリーミーなウッディーテイストが次第にドライダウン。この瞬間がタンブクトゥの真髄です。
オリエンタル系の香水については、以下の記事も参考にしてみてくださいね。
満開のチュベローズ畑で蝶々をつかまえて La Chasse aux Papillons(シャッセ オ パピオン)

〔トップノート〕ベルガモット、ピンクペッパー
〔ミドルノート〕オレンジブロッサム、チュベローズ、ジャスミン
〔ラストノート〕チュベローズ、イランイラン
フランス語で<蝶々をつかまえて>という意味を持つこの香水は、秋の心地よい暖かさの中で咲き誇るチュベローズ畑でお昼寝をしているような印象です。
スッキリとしたベルガモットからはじまり、チュベローズに、オレンジブロッサム、ジャスミン、イランイランといった豊満な香りをもつお花がふわふわと一面を漂い、一瞬にして目の前がお花畑へと変貌。
ラストにはアルデヒドやムスクにも似た心地の良いパウダリーとともに、優しい香りで締めくくります。
大人なフローラルの香りが好みの方は以下の記事もチェック!
オレンジ×ジャスミンがとびきり軽やかに香る Caligna(カリーニャ)

〔トップノート〕フィグ、マンダリンリーフ、クラリセージ
〔ミドルノート〕ジャスミン、バイオレット、マスティック
〔ラストノート〕パイナップル、オーク(ナラ)
立ち上がりは、クラリセージにフィグの甘さが癖になるグリーンノート。
グリーンノートは次第にジャスミンと、よく熟れたオレンジが混ざり合ったまったりと甘い香りに包まれます。
ラルチザンの中でも軽やかさが目立つ香調で、春や夏につけたくなる香水です。
世界初の”イチジク”の香水 Premier Figuier(プルミエ フィグエ)

〔トップノート〕ガルバナム、イチジクの葉
〔ミドルノート〕イチジクの実
〔ラストノート〕ココナッツミルク、サンダルウッド
イチジクの香りとして知名度の高いディプティックの「フィロシコス」を制作したオリヴィア・ジャコベッティ氏によって制作されました。
プルミエ フィグエは、ガルバナムとイチジクの葉のグリーンノートからはじまります。
ここから次第にイチジクならではのミルキーな甘さがじわじわと顔を出し、ラストにはココナッツミルクがイチジクの甘さをより精密に表現するために重なり合います。(ココナッツはイチジクの香りを表現するためによく使われる香料のひとつ)
フィロシコスと比べると、やや青みが強い印象です。
生命力溢れるグリーンティー Mon Numéro 9(モン ニュメロ 9)

〔トップノート〕レモン、コリアンダー、カルダモン
〔ミドルノート〕シクラメン、ターキッシュローズ、シソ
〔ラストノート〕ミルラ、ベチバー、パチョリ
コロンでは取り入れられなかったシソやミルラを絶妙にブレンドし、生命力溢れるグリーンティーのような香りを創り出しました。
トップは爽快感のあるレモンとスパイス。ミドルからはシクラメンやローズに、ややピリッとしたシソがアクセントを加え、ラストにはムスクにも似たミルラがドライダウン。奥ゆかしい官能性も感じられる香調です。
スパイシーな香水が気になる方は以下の記事もチェック!
ひと吹きで赤ずきんちゃんの世界へ Méchant Loup(メシャン ルー)

〔トップノート〕ペッパー、天草
〔ミドルノート〕栗、ハシバミ
〔ラストノート〕ハニー、ミルラ、シダーウッド
まだ雫が残る木々の間を歩いているようなウェットなグリーン・ウッディーノートからはじまります。
そのまま森を歩いていくと、鬱蒼と茂る木々の中に、ほの甘いハニーと、ややアニマリックなミルラがチラチラと顔を覗かせます。まるで赤ずきんちゃんとオオカミのやり取りのようです。
ラストには暖かみのあるシダーウッドが包み込み、次第にドライダウンしていきます。
ニッチフレグランスのズーロジストの創設者が最も影響を受けた香りとしても挙げている香水です。
ウッディ系香水については以下の記事もチェックしてみてくださいね。
ミュエール エ ムスクのコロン版 Champs de Baies(シャン ド ベ)

〔トップノート〕ペアー、ベルガモット、ダイオウ
〔ミドルノート〕ブラックベリー、ラズベリー、ジャスミン
〔ラストノート〕ホワイトムスク、シダーウッド、パチョリ
みずみずしいペアーとベルガモットの立ち上がり、摘みとったばかりのベリーにジャスミンが清涼感を演出します。ラストにはホワイトムスクとシダーウッドが心地よく、透明感を帯びながら消えていくのです。
「モンニュメロ9」と同じくらい軽やかな香りで、春や夏にぴったりな香水です。
香りに「個性」を求めるならラルチザンを選んでみて

香りに個性を求める方や、周りの人とは違う香りを纏いたい方はぜひ、ラルチザンの香りを選んでみてはいかがでしょうか?
香水好きのあなたには「カラリア 香りの定期便」がおすすめ
1ヶ月分の香水が毎月届くので、気になっていたブランド香水を気軽にお使いできるだけでなく、気分や季節に合わせて香りを選ぶことができます。
・4ml(約1ヶ月分)の香水が届く
・持ち運びに便利な専用アトマイザーケース付き
・香水のラインナップは約1,000種類以上!
4mlは約60プッシュほどなので1ヶ月で使い切りやすい量です。おしゃれな専用アトマイザーも貰えるので外出先での付け直しにもおすすめです。
月々2,390円〜で人気ブランドの香水が使い放題!自分にぴったりの香水を探す「香水診断」もできるので、まずはお気軽にお試しください!