日焼け止めで肌荒れするのはなぜ?
肌に合わない成分が入っているから
紫外線吸収剤は肌にとって刺激になりやすい成分。とくに敏感肌の人にとっては、肌荒れの要因になると考えられます。
ほかにも日焼け止めを長持ちさせるために入っている「防腐剤」や「着色料」も、肌に合わない可能性がある成分です。
SPF/PAが強すぎるから
SPFとPAの数値が高い日焼け止めは、日焼けが始まる時間を遅らせることができます。しかしその分、肌への負担も大きくなるのが特徴。
SPFとPAは日焼け止めのパッケージに記載されているので、肌荒れが気になる人はSPF/PAの値が低い日焼け止めを選び、こまめに塗り直すようにしましょう。
日常生活で日焼け止めを使用する場合は、SPF30、PA++程度で十分だといわれています。
保湿が足りていないから
もともと肌に保湿が足りていない状態で日焼け止めを塗ると、さらに乾燥してしまい、肌荒れを招くことに。
メイクをする前に化粧水や乳液で保湿をするのと同じように、日焼け止めを塗る前にもしっかり保湿することが大切です。
とくに乾燥肌の人は、保湿成分が配合された日焼け止めを選びましょう。
洗顔で日焼け止めを落とし切れていないから
髪の生え際や首元まで日焼け止めを塗る人も多いかもしれませんが、意外と洗顔で洗い残しやすい部分です。
日焼け止めが残っていると毛穴に詰まり、肌荒れやニキビの原因に。しっかり洗顔して洗い残さないようにしましょう。
なお日焼け止めの種類によっては、石鹸で落とせるものと、メイク落としでクレンジングしないと落とせないものがあります。
正しい落とし方を確認したうえで購入するようにしましょう。
劣化した日焼け止めを使っているから
劣化した日焼け止めは雑菌が繁殖していることが多く、雑菌が肌に影響を与えることで乾燥やかゆみなどを起こしてしまいます。
日焼け止めとしての効果も薄れてしまうので、古い日焼け止めは買い替えるようにしましょう。
日焼け止めの使用期限は、製造日から3年以内が一般的。しかし封を開けたらなるべく早めに使い切ることをおすすめします。
日焼け止めで肌荒れしたときの対処法は?
日焼け止めを洗い流してよく保湿する
肌に合わない成分が皮膚に残っていると刺激になり、肌荒れが悪化してしまいます。なるべく擦らないように、やさしく洗い流しましょう。
また肌の乾燥によるバリア機能の低下も、肌荒れの原因のひとつです。
乾燥した肌は日焼けもしやすくなってしまうので、日焼け止めを洗い流したあとは、ていねいに保湿するようにしましょう。
日焼け止め以外の方法で紫外線対策をする
肌が荒れた状態で日焼け止めを使い続けると、肌荒れが悪化する可能性があります。すぐに使用を中止するようにしましょう。
ただし日焼け止めを塗らずに外出すると、紫外線によるダメージでさらに肌荒れしてしまう恐れがあります。
日傘やサングラス、アームカバーなどを使って、紫外線から肌を守りましょう。
肌荒れしにくい日焼け止めの選び方
成分が自身の肌に合っていない場合や、とくに肌が弱っている場合は、低刺激な日焼け止めでも肌荒れしてしまうことがあります。
少しでも肌に違和感があれば、すぐに洗い流すようにしましょう。
深刻な肌荒れの場合は皮膚科を受診してくださいね。
「紫外線吸収剤不使用」を選ぶ
肌荒れが気になる人におすすめなのは、「紫外線散乱剤」を使用している日焼け止め。
パッケージに「ノンケミカル」「紫外線吸収剤フリー」「紫外線吸収剤不使用」と書いてあることが多いので、注目してみましょう。
紫外線吸収剤は肌の上で紫外線を吸収し、熱などのエネルギーに変えることができるので、日焼け止めとしての効果は抜群です。しかしその分、肌への刺激が強いという懸念点があります。
一方紫外線散乱剤は、肌の上で紫外線を反射させることによって肌を守ります。敏感肌の人でも使いやすいところが魅力です。
「アルコールフリー」「無添加」タイプを選ぶ
アルコールや添加物は肌への刺激になりやすいので、肌荒れしやすい人は避けたほうが良いでしょう。
赤ちゃんが使えることをうたっている商品を選ぶのもおすすめです。
よく伸びる軽いテクスチャーを選ぶ
とくにおすすめなのは、ローションタイプやジェルタイプ。水分が多く含まれているので、肌が乾燥しづらくなります。
塗るときに直接肌に触れないという点で、スプレータイプも良いでしょう。
ただし水分の多い日焼け止めは落ちやすいという欠点があります。こまめに塗り直すようにしましょう。
反対にベタっとしていて伸びにくい日焼け止めは肌への密着度が高く、落ちづらいのが特徴です。
そのため日焼け止めが毛穴に残りやすく、しっかり落とさないと肌荒れに繋がる恐れがあります。
それぞれのメリットとデメリットを知って選ぶようにしましょう。
石鹸で落とせるものを選ぶ
石鹸で落とせる日焼け止めを使っていれば、メイクをしていない日は、化粧落とし(クレンジングオイル)を使用する必要がありません。
しかしクレンジングオイル必須の日焼け止めを使用している場合は、どんなときでもダブル洗顔をしなければならず、肌へのダメージが増えます。
肌荒れしやすい方には石鹸で落とせる日焼け止めを選ぶことをおすすめします。
肌荒れしにくい日焼け止めの塗り方
使う前にテストする
とくに敏感肌のひとは、日焼け止めを広範囲に塗る前に、試し塗りするようにしましょう。
反応が起きやすいのは皮膚のやわらかい部分なので、二の腕で試すのがおすすめ。
30分後、24時間後、48時間後の肌の状態を確認して、異常がなければ使用してもよいでしょう。
少しでもかゆみや赤みが出た場合は、その日焼け止めは使用しないほうが良いといえます。
皮膚科でパッチテストを受けることもできるので、心配な人は受診してみてください。
ムラにならないようやさしく塗る
まず額、両頬、鼻先、あごの5点に日焼け止めを置きます。指全体で顔の内側から外側に向かって伸ばすように塗りましょう。
指に力が入ると摩擦が起き、肌に刺激を与えてしまいます。なるべく肌にやさしく触れることが大切です。
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