香水初心者さんにおすすめの香水10選【香水の選び方と用語】
香水に親しむまでは、誰もが一度は通る課題です。
一度香水に慣れ親しんでしまえば、自分の好みの傾向や、調香師などから選ぶことが楽しくなるのですが、何もわからない状態では、まずどの香りを手に取ったら良いのかも悩んでしまいますよね。
店頭でも、あまりに多くの香水を目にすると圧倒されてしまうこともあるかと思います。
しかも、香水はひとつひとつが安いものではありません。
失敗したくないという気持ちもあるはず。
そこでまずおすすめしたいのが、カラリアが提供する「カラリア 香りの定期便」です。
香水の種類とは?
香水には、「パルファン」「オードパルファン」「オードトワレ」「オーデコロン」の4種類があります。
それぞれの違いは、香り成分が何%ほどアルコールに含まれているか(賦香率/ふこうりつ)と、持続時間です。
・パルファン(P):15〜30%・ 7〜8時間
・オードパルファン(EDP):10%・5時間
・オードトワレ(EDT):7〜8%・3〜4時間
・オーデコロン(EDC):3〜5%・1〜2時間
パルファン(P)
ボトルの中に香り成分が一番多く含まれているため、その香水本来の香り、奥行き、深みなどがじっくり楽しめます。
パーティーなどの比較的華やかなシーンにぴったりです。
ワンプッシュでも半日以上、ものによっては丸一日もつものもあるので、つけすぎには気をつけましょう。
オードパルファン(EDP)
パルファンと比べると香りの奥行きはやや控えめですが、香りの深みはしっかり感じられます。
パルファンよりもリーズナブルな価格で、種類も多くあるので、選びやすいのはオードパルファンからかもしれません。
ただし、湿度の高い日本ではつけすぎに注意!
オードトワレ(EDT)
朝つけてもお昼にはかなり薄くなっていることも多いので、多湿な日本でもくどくなりにくく、カジュアルにつけられるのがメリット。
トワレはプチプラフレグランスでも種類が多く、日本人が一番選びやすい香水です。
付け直しは必要になりますが、朝と夜で違う香りを纏いたいときにも重宝します。
オーデコロン(EDC)
香り立ちはほのかで、奥行きや深さより、爽快感やフレッシュな印象を持ちます。
コロンはジョーマローンのほとんどのフレグランス、プチプラではディメーターが代表的です。
香りの移り変わり「ノート」とは?
これを「ノート」と言います。
・トップノート
・ミドルノート
・ラストノート
香水の香りの移り変わりは三段階に分けられます。
これは、香料の揮発によって、香りが現れるタイミングが違うため。
トップノート
香水に含まれるアルコールとともに、揮発性の高いシトラス(柑橘系)や、ミントなどのハーブがフレッシュな香りを広げます。
ミドルノート(ハートノート)
香水の核となる香りなのでハート(Heart)ノートとも呼ばれています。
ミドルノートは、フローラル(お花の香り)のブレンドがメインです。
ラストノート(ベースノート)
香水の根に位置することからベースノートとも呼ばれます。
ラストノートには、揮発性が遅く香りに重さがある、ムスクやアンバー、ウッディノート(木の香り)などが立ち上がります。
シングルノート
シングルノートはつけた瞬間からその香水本来の香りが楽しめるのが魅力。
比較的香り立ちが穏やかなコロンやトワレに多い傾向にあります。
正しい香水のつけ方は「太い血管」の上に1〜2プッシュ
香りは、体温によって香り成分が広がっていくため、体温が高い部位につけるのがベストです。
・うなじ
・手首
・ひじの内側
・バスト
・ウエスト
・膝の裏
・足首
香りによってつける場所を変えるのもおすすめです。
例えば、香りが強いバニラなどのグルマンはウエストから下、柑橘類やフローラルは上半身など、つける場所を少し変えるだけでも、香り立ちが違ってくるので、自分が心地良いと感じる場所につけてみましょう。
また、つける場所をあえて外して、香りのレイヤリング(重ね付け)を楽しむのもおしゃれです。
香水の香りの種類について
種類によっては香水ならではの呼び方もあるので、覚えておくと選ぶときにどんな香りか想像しやすくなりますよ!
・フローラル:ローズ、ジャスミン、ネロリ、マグノリア、アイリスなど
・シトラス:レモン、オレンジ、ベルガモット、ライム、グレープフルーツなど
・フルーツ:ピーチ、ペアー(洋梨)、アップル、ベリーなど
・グリーン:ミント、ラベンダー、ローズマリー、セージなど
・グルマン:バニラ、プラリネ、チョコレート、アーモンド、キャラメルなど
・オリエンタル:イランイラン、サンダルウッド、ムスク、アンバー、ベチバーなど
・スパイス:ナツメグ、サフラン、ペッパー、クローブ、レザーなど
・ウッディ:サイプレス、ヒノキ、シダーウッドなど
・アクアティック:キューカンバー(きゅうり)、ミント、ジンジャー、アルデヒドなど
・石けん:アルデヒド、ムスク、マグノリアなど
・シプレ:オークモス、ベルガモット、パチョリなど
・フゼア:ラベンダー、ベルガモット、オークモス
・ティー:緑茶、紅茶、烏龍茶など
香りの種類については、以下の記事でも紹介しています!
気になった方はこちらの記事もチェックしてみてくださいね。
香水の選び方
とはいっても、一度にたくさんの香りを嗅ぐと疲れてしまいますよね。
また、あまりに多くの香水を目の前にすると圧倒され、いざどんな香水を手に取ったら良いのかわからなくなってしまうこともあるかと思います。
ここでおすすめしたいのはこの3つ。
①好きな香りから
②気になるブランドから
③トレンドから
それぞれの選び方をチェックしてみましょう。
①好きな香りから
例えば「石けん」の香りが好きなら、石けんの香りに近い香水を選んでみる
自分の好きな香りがピンとこない方は、身の回りの香りからヒントを得てみましょう。
今使っているハンドクリームや、シャンプー、柔軟剤…。
日常生活で使っているものの香りで「この香り好きだな」と思ったものを見つけて、その香りに近い香水を探してみるのも良いかと思います。
②気になるブランドから
香水はブランドによってもそれぞれ違った色があります。
例えば、「エルメス」は、軽やかで爽やかかつ上品な香り、「イヴ サンローラン」は、天然香料よりは人工的で甘さに富んだロマンティックなもの、「トムフォード」は、天然香料にこだわったラグジュアリーに溢れ、「バイレード」は、北欧のテイストにインドのスパイスや、画期的で自由な香りの組み合わせで楽しませてくれる、などです。
エルメスやイヴ・サンローランは、名前は聞いたことがあってもなかなか手が伸びないこともあるかもしれません。
ところが、香水であれば、服飾品よりも安いことが多いので、手が届きやすいかと思います。憧れのブランドの世界観を香りから纏うことができるのが魅力です。
また、ブランドによっては専属の調香師(香水を作る人)がついており、その調香師によっても創り出す香りの傾向があるので、香水に慣れ親しんでくると、調香師から香りを選ぶのも面白くなりますよ。
③トレンドから
最近の流行りの香りも知っておきたい!
こんな方は、トレンドの香水を選んでみましょう。
「カラリア」では、年代・性別に分けてランキングも用意しています。
まずはカラリアのランキングをチェックして、上位にランクインしている香水から選んでみるのもおすすめです。
「カラリア香りの定期便」でもオーダーできる!初心者さんにもおすすめの香水9選
「カラリア 香りの定期便」で、1,980円〜2,980円の間でオーダーできるので、1ヶ月お試しで使ってみるのもおすすめです。
洗い立てのリネンのようなジェンダーレスのトワレ REPLICA Lazy Sunday Morning(レプリカ オードトワレ レイジーサンデー モーニング)/Maison Margiela (メゾン マルジェラ)
〔トップノート〕スズラン、西洋ナシ
〔ミドルノート〕アイリス、ローズ、オレンジブロッサム
〔ラストノート〕ホワイトムスク、アンブレット、パチョリ
2003年のイタリア・フローレンスの晴れた日曜日の朝、洗い立てのリネンのシーツが優しく肌を包み込む様子を再現した香りです。
つけたては西洋ナシのフルーティノートがふわっと香ります。その直後、洗い立てのリネンのような、清らかで心地の良いミュゲ&ムスキーノートへ。
ラストには粉を纏ったアイリスに、動物的なアンブレット(植物性のムスク香)がより深みのあるムスキーノートを演出。
トップからラストまで優しく、メンズ、ウィメンズに分かれないジェンダーレスなトワレです。
キンカンとジャスミンがリラックスタイムを演出 Le Jardin de Monsieur Li(李氏の庭)/HERMES(エルメス)
〔シングルノート〕キンカン、ジャスミン、ミント
香水にあまり触れてこなかった人でも心地よくつけられる軽やかなトワレで、特にこの「李氏の庭」(リー氏の庭)と「ナイルの庭」がツートップの人気を誇っています。
この2つの中では李氏の庭の方が癖は少なく、シングルノートなので鼻が疲れてしまうこともありません。
BTSのジョングクが愛用しているということでも話題となりましたね。
つけたてからキンカンの瑞々しく甘い香りがふわっと広がり、そのまま吸い込んでいくと芳しいジャスミンと、さっぱり爽やかなミントがアクセントを加えます。
和やかな空間を演出するユズとウッディの香り Tacit(タシット)/Aēsop(イソップ)
〔トップノート〕シトラス、ユズ
〔ミドルノート〕バジル
〔ラストノート〕ベチバー、クローブ
つけたてからユズの甘酸っぱくほんのり丸みのあるシトラスノートがふわっと広がり、少しずつバジルのリッチな渋みが加わり、ラストには湿った土や墨ようなベチバーに、ほのかに甘さを含むクローブがアクセントを加え、和やかな空間を演出します。
ややメンズ向きな香りではありますが、イソップフレグランスは性別を設けていないため、女性がつけても違和感なく馴染んでくれますよ。
甘くないグリーン調のベリーコロン Blackberry & Bay Cologne(ブラックベリー & ベイ コロン)/JO MALONE(ジョーマローン)
〔トップノート〕ブラックベリー
〔ミドルノート〕ベイリーフ
〔ラストノート〕シダーウッド
コンセプトは、小さい頃、夢中でブラックベリーを摘み取った記憶。
ブラックベリーの甘くないベリーが、摘みたてのベリージュースを表現。ミドルからじわじわと近づくベイリーフ(月桂樹)は、ベリー畑の周りにある木々を想像させます。青々としたベリーは、だんだんシダーウッドの深みへと導き、爽快感とリフレッシュタイムを演出します。
香水が苦手な妻のために作られた香水 BLANCHE(ブランシュ)/BYREDO (バイレード)
〔トップノート〕アルデヒド、ピンクペッパー、ホワイトローズ(アルバローズ)
〔ミドルノート〕ネロリ、ピオニー、バイオレット
〔ラストノート〕ブロンドウッド、ムスク、サンダルウッド
アルデヒド(シャネルの5番に使われたことでも知られる石けんに含まれる香料)と、優しいホワイトローズが織りなす、限りなく透明に近い白のような香りを再現しました。(ブランシュとは、フランス語で「白」を意味する言葉です)
つけたてから清らかな石けんのような香りが優しく広がり、そのソーピーな香りはずっとラストまで続きます。ミドルからはネロリ・ピオニー・バイオレットなどの繊細な花々が優しく包み込み、ラストにはムスクとサンダルウッドがゆったりとした安心感を与えてくれます。
ほのかに甘い緑茶の香り Green Tea(グリーンティー)/Elizabeth Arden (エリザベスアーデン)
〔トップノート〕レモン、ペパーミント、ベルガモット
〔ミドルノート〕グリーンティー、ジャスミン、カーネーション
〔ラストノート〕オークモス、ムスク、アンバー
つけたては、レモン、ペパーミント、ベルガモットがさっぱりと、そこから少しずつ、カーネーションの甘さを含んだグリーンティーの香りがふわふわと優しく漂います。ラストには消えゆく中でほのかにムスクとアンバー、そしてオークモスが香りを穏やかに引き締めます。
メゾンフレグランスですが、価格帯が比較的リーズナブルなため、高校生や大学生の若い世代の香水デビューとしてもおすすめです。
月光とバラをテーマにしたロマンティックな香り Luna(ルナ)/PENHALIGON'S (ペンハリガン)
〔トップノート〕ベルガモットエッセンス、プリモフィオーレレモン、ビターオレンジエッセンス
〔ミドルノート〕ローズ、ジャスミン、ジュニパーベリー
〔ラストノート〕アンバーグリス、ムスク、モミ
ギリシャ神話に出てくる「月の女神」をオマージュした、月光とバラがテーマとなっており、ローズとジャスミンが華やかに香るリラックスタイムにぴったりなトワレ。
つけたては、ベルガモットとレモン、ビターオレンジがとびきり爽やか!
ミドルからはこの香水の核であるローズとジャスミンの華やかなフローラルに、ジュニパーベリー(ジンの原料)がアクセントを加えます。
ラストには、アンバーグリス(龍涎香/りゅうぜんこう)のややアニマリックな香りに、安らぎのムスクが重なり、美しいと感じさせる香りへと導きます。
スモーキーなアールグレイティー Tea Tonique(ティー トニック)/Miller Harris (ミラーハリス)
〔トップノート〕ベルガモット、プチグレン、レモン
〔ミドルノート〕ティー、ナツメグ
〔ラストノート〕マテアブソリュート、ムスク、バーチタール
スプレーした瞬間から、ベルガモットとレモンがアイスアールグレイティーのようにとびきりフレッシュ!
ベルガモットの香りを残したまま、次第にアールグレイティーにややスモーキーな茶葉をブレンドした奥の深い香りがふわっと広がります。中国原産のお茶「ラプサンスーチョン」にも似た薫香です。
ラストには、バーチタール(白樺樹皮から抽出されるオイル)のレザーのような香りが加わり、上品さの中にも力強いアクセントを感じさせます。
イチジクの果実そのままの香り Philosykos(フィロシコス)/diptyque(ディプティック)
〔トップノート〕イチジクの葉
〔ミドルノート〕イチジクの木
〔ラストノート〕ホワイトムスク
BTSのジンが愛用していることでも話題となりましたね。
つけた瞬間から、ミルキーでまったりとした甘さのイチジク本来の香りがふわっと優しく広がります。
そのまま吸い込んでいくと、奥の方でイチジクの葉を思わせる青みや、清らかなホワイトムスクがふわふわと漂い、イチジクの果実の香りをそっと包み込んでいくのです。
フルーティフレグランスは数多くありますが、イチジクにこだわった香りは、フィロシコスか、ラルチザンパフュームのプルミエ フィグエの2強。じつはどちらの香水も同じ調香師が手がけていますよ。気になった方はぜひどちらも試してみてください。
少しずついろいろな香りを試してあなたに合った香水を探してみよう
「香り」は、人によって感じ方は様々です。
まずは実際にご自身でいろいろな香りを試してみることが何より大切。
いろいろな香りを試していくうちに、だんだん自分の好みの香りや、好みの香り方、好みのブランドなどがわかってくるはずです。
カラリアマガジンの人気記事も香水選びの参考にしてみてくださいね。
香水好きのあなたには「カラリア 香りの定期便」がおすすめ
1ヶ月分の香水が毎月届くので、気になっていたブランド香水を気軽にお使いできるだけでなく、気分や季節に合わせて香りを選ぶことができます。
・4ml(約1ヶ月分)の香水が届く
・持ち運びに便利な専用アトマイザーケース付き
・香水のラインナップは約1,000種類以上!
4mlは約60プッシュほどなので1ヶ月で使い切りやすい量です。おしゃれな専用アトマイザーも貰えるので外出先での付け直しにもおすすめです。
月々2,390円〜で人気ブランドの香水が使い放題!自分にぴったりの香水を探す「香水診断」もできるので、まずはお気軽にお試しください!