エルメス庭園シリーズ「李氏の庭」キンカンとジャスミンが織りなす究極のリラックスフレグランス
世界各国の庭園をイメージした香りは、まだ香水文化が根付いていないアジア圏内でも気軽に手に取りやすいように、ライトな香り立ちのトワレとして仕上げているのが特徴です。
同じようなライトな香り立ちとしてはゲランの「アクア アレゴリア」シリーズも挙げられますが、庭園シリーズも同じように軽やかで爽やかな香りで、日本のジメジメとした湿気の高い夏でも”香害”となりにくいのが魅力的。
今やエルメスの代表的な調香師といっても過言ではないジャン=クロード・エレナ氏によって製作された全6作の香水は、香水マニアの中でもファンの多いシリーズです。
2003年:「地中海の庭」
2005年:「ナイルの庭」
2008年:「モンスーンの庭」
2011年:「屋根の上の庭」
2015年:「李氏の庭」
2019年:「ラグーナの庭」
それぞれの庭園の香りには深いストーリーも込められているので、香りを深く吸い込みながら目をつむり、その庭園の世界観に入り込むのもおすすめの楽しみ方です。
中国の庭園をイメージした「李氏の庭」
世界的ボーイズグループBTSのジョングクが愛用していることでも話題となりました。
池の匂い、ジャスミンの香り、湿った小石の匂い、スモモや金柑の木、巨大な竹林の香りを、記憶をたどって思い浮かべました。すべてがそこにありました。池の中でゆったりと百年の時を経てきた鯉までもが
散策と思考が手をとり、一歩を踏み出すごとに想像力が解き放たれる”瞑想”の場所。
シュッとひと吹きすれば贅沢なリラックスタイムを演出してくれて、華やかな印象を演出してくれます。
キンカンとジャスミンが織りなす、シンプルながら奥の深い香調
つけたては、キンカンの甘くみずみずしい香り。そこから少しずつミントの清涼感をベースに、柔らかく可憐なジャスミンが顔を出し、まったりとリラックスしたくなるようなアロマの世界へ誘われます。
澄み切った水の透明感や、こぼれ落ちそうなほど実ったキンカン、咲き誇った繊細なジャスミン、庭一面に広がる緑…。
一度にいろいろな香りを楽しむことができるのが李氏の庭の面白いところです。
香りの移り変わりは、最初のキンカンからジャスミンまで。
それでもよく注意しておかないとあまり気づかず、同じ香りが続くようにも感じます。
香りの移り変わりがほとんどないシングルノートですが、香りに深みがあるので飽きさせることもありません。
李氏の庭は、トワレの中でも香りが控えめ。
リラックスシーンを演出してくれるので、寝る前につけるのもおすすめです。
どんな服装にも馴染む汎用性のある香り
服装もあまり問わず、トレンドを取り入れたコーディネートから、定番のシンプルなもの、オフィスコーディネートまで、どんなときでもしっくり馴染んでくれます。
季節は少し暑くなってきた初夏がぴったりですが、オールシーズンつけても違和感はありません。デイリーユースしやすいフレグランスです。
リピーターの多い庭園シリーズ。SNSでの反応も覗いてみました
エルメスの“李氏の庭”
— えむじ*💩確認兵 (@2_tgq) May 20, 2020
さすがエルメス、他のブランドに比べてやっすいアルコール感ないしずっといい香り。ちょっとヒノキっぽくて男女問わずつけた瞬間、清潔感と高級感同時に纏える。ジャスミンと金柑とウッディな感じ。オールシーズンいける。もう3本目#推せる香水教えて pic.twitter.com/zVRkSVfgJZ
今日は李氏の庭。雨上がりの露の光を描写したのがアプレロンデなら、霧雨の靄がかった風景を表現したのは李氏の庭だと思っている。
— 🦐🦐🦐🦐🦐 (@marrrrfusha) May 18, 2020
しっとり甘い金柑とジャスミン、ミントの青み、ペトリコールのような石の香りが殆ど変化なく続く、この静かな世界がとても好み。
音よりも静寂を感じさせる、落ち着いた雰囲気のあるフレグランスですね。
エルメスの李氏の庭。
— MR.FRAGRANCE (@MrFragrance_jp) October 30, 2018
つけてからしばらく経った淡い甘さのある樹脂のような香りは気分をリラックスさせてくれる。時間とともに表情をガラッと変えるから自分がつけた李氏の庭だと気づかず凄くいい匂いするけど誰だろってなったことがある。ラストの香りが色っぽくて心地よくて体臭にしたい pic.twitter.com/IOHqS3Ndvz
心地良い李氏の香りは、体からふと感じるとまるで自分の香りとは思えないほどうっとりしてしまいますね。
こちらもチェック!日本で人気の庭園シリーズ2選
Un Jardin sur le Nil(ナイルの庭)
〔トップノート〕グリーンマンゴー、ロータスフラワー、グレープフルーツ
〔ミドルノート〕シカモアウッド、ピオニー、イグサ
〔ラストノート〕イリス、インセンス、シクラメンウッド
グレープフルーツとマンゴーがみずみずしく、爽やかな印象の立ち上がり。ミドルからは少しずつウッディーをベースとしたフローラルが顔を出し、ラストにはお香のような香りで締めくくります。
ナイルの庭も、李氏の庭同様、どんなコーディネートにも似合うユニセックスな香りで、幅広い世代から愛されるフレグランスです。
Un Jardin sur la Lagune(ラグーナの庭)
〔トップノート〕マグノリア
〔ミドルノート〕トベラ
〔ラストノート〕リリー
ラグーン(浅瀬)のほとりにひっそりと佇む秘密の花園から漂う、マグノリアとリリー(ユリ)が奏でる至高のハーモニー。
つけたてはマグノリアやリリーの豊満なフローラルが濃密に香りますが、ラストにはウッディーノートが全面に出てくるので、トップとラストでは印象がガラッと変わるのが特徴的。
ユリ系の香りがお好きで、落ち着いたフレグランスをお探しならぜひ一度はお試しを。
一度肌にのせたらクセになってしまうこと間違いなし
香水が気になっているけど、どの香水を選んだら良いか分からなくなってしまった…という方にもおすすめです。
もちろん、香水ファンの方にも一度はお試しいただきたい香水です。
キンカンとジャスミンが織りなす李氏の庭の世界は、一度肌にのせたらクセになってしまうこと間違いなし。
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