香りの種類(ノート・香調)とは?
まずは、代表的な香りの種類(ノート・香調)について解説します。ご自身の好みににぴったりのノートを探してみてくださいね。
代表的な香り7種類の一覧
1. フローラルノート
【フローラルノートの香りの特徴】 ・女性に人気の香り
・優しい香り
・上品な香り
・華やかな香り
【フローラルノートの代表的な香料】
・ローズ
・ジャスミン
・ラベンダー
|
ローズ、ジャスミン、ラベンダーなどの香りが代表的ですが、ほかにもスミレやサクラなど様々な種類の花をイメージした香りの香水が販売されています。好きな花がある方はその花の香りを探してみましょう。
2. フルーティーノート
【フルーティーノートの香りの特徴】
・みずみずしい
・かわいらしい
・ジューシーな
【フルーティーノートの代表的な香料】
・アップル
・ペア(梨)
・ピーチ
・マンゴー など
|
良い意味で香水っぽさがあまりなく、親しみやすい香りです。普段使いもしやすいですよ。
3. ウッディノート
【ウッディノートの香りの特徴】 ・落ち着いた
・知的な
【ウッディノートの代表的な香料】
・ジュニパーベリー
・パチュリ
・ベチバー
・サンダルウッド
・シダーウッド など
|
渋さもあるため、若者よりは30代以降の男性がまとうと大人の雰囲気を引き立たせることができおすすめです。
4. シトラスノート
・フレッシュ
・若々しい
・目が覚めるような
【シトラスノートの代表的な香料】
・グレープフルーツ
・オレンジ
・ベルガモット
・ライム
・マンダリン
・ゆず など
汗をかきやすいスポーツなどの活動シーンでも使いやすいですよ。万人受けしやすいため、その他どんなシーンでも活躍してくれます。
5. グリーンノート
【グリーンノートの香りの特徴】 ・みずみずしい
・青々しい
【グリーンノートの代表的な香料】
・バイオレットリーフ
・ガルバナム など
|
良い意味で香水らしさが控えめなので、万人受けしやすいですよ。1年を通して使いやすい香りです。
6. スパイシーノート
【スパイシーノートの香りの特徴】 ・異国情緒を感じる
・辛みがある
【スパイシーノートの代表的な香料】
・ブラックペッパー
・ナツメグ
・カルダモン
・ピンクペッパー
・クローブ など
|
少し個性的ですが苦手な人が比較的少ないため、個性的な香りの中では挑戦しやすいですよ。特に秋や冬におすすめです。
7. オリエンタルノート
【オリエンタルノートの香りの特徴】 ・異国情緒を感じる
・エキゾチックな
【オリエンタルノートの代表的な香料】
・カルダモン
・アンバー
・ベンゾイン
・ウード(沈香)
・ベチバー
・ムスク など
|
自分でつけるのはハードルが高い!という人は、寝香水やアロマなどを使ってお家で楽しむのも良いですね。
その他の香り12種類の一覧
1. アクアティック(マリン)ノート
【アクアティック(マリン)ノートの香りの特徴】 ・海や水をイメージさせる
・水のような透明感がある
・爽やかな自然を感じる
【アクアティック(マリン)ノートの代表的な香料】
・カロン など
|
2. フゼアノート
【フゼアノートの香りの特徴】 ・力強い
・包容力のある
・男性らしい
【フゼアノートの代表的な香料】
・クマリン
・オークモス
・ラベンダー
|
メンズならではの奥深く重厚感のある香りを楽しめますよ。
3. レザーノート
【レザーノートの香りの特徴】 ・渋みのある
・落ち着いた
|
特徴的な香りのためあまり得意でない方もいるかもしれませんが、相手に強く印象を残したい場合には重宝するかもしれません。
4. ハーバルノート
【ハーバルノートの香りの特徴】 ・植物のナチュラルさを感じる
・すっきりとした
|
好感度が高いため、どんなシーンでも使いやすいですよ。
5. アロマティックノート
【アロマティックノートの香りの特徴】 ・植物のナチュラルさを感じる
・穏やかな
・ハーバルノートと似ている
【アロマティックノートの代表的な香料】
・ラベンダー
・コリアンダー
・フェンネル
・ローズマリー
・タイム など
|
フローラルやグリーンが混ざっており、ハーバルよりも柔らかめ。普段使い向きの香りです。
6. グルマンノート
【グルマンノートの特徴】 ・お菓子のように甘い
・とろけるような
・かわいらしい
【グルマンノートの代表的な香料】
・バニラ
・トンカビーン
・コーヒー など
|
たくさんつけるときつくなってしまうため、注意が必要です。暑くて香りが広がりやすい夏には使用を控えると良いでしょう。温かみを感じるため、冬につけるのがおすすめです。
7. アニマルノート
【アニマルノートの香りの特徴】 ・野生っぽさを感じる
・力強い
【アニマルノートの代表的な香料】
・ムスク
・アンバー
・カストリウム
・シベット など
|
獣臭いと感じるかもしれませんが、香りに深みや厚みを加えてくれる重要な要素です。
8. バルサムノート
【バルサムノートの香りの特徴】 ・重厚感のある
・包容力のある
【バルサムノートの代表的な香料】
・ベンゾイン
・トンカビーン など
|
バルサムノートの香水はほとんど存在せず、アロマオイルなどに多い香調です。
9. アンバーノート
【アンバーノートの香りの特徴】 ・上品な色気を感じる
・穏やかな
・深みのある
【アンバーノートの代表的な香料】
・アンバーグリス
・システ(ラブダナム)
|
お香のような重厚感があり、ラストノートによく使用されています。
10. シプレノート
【シプレノートの香りの特徴】 ・包容力のある
・大地を感じる
【シプレノートの代表的な香料】
・ベルガモット
・パチュリ
・ジャスミン
・オークモス など
|
自然を感じる、深みのある香りを楽しめますよ。
11. パウダリーノート
【パウダリーノートの香りの特徴】 ・フェミニンな
・優しい
【パウダリーノートの代表的な香料】
・アイリス(あやめ)
・カモミール
・ヘリオトロープ など
|
さりげない華やかさをまといたいときにおすすめです。
12. ムスキーノート
【ムスキーノートの香りの特徴】
・あたたかい
・優しい
・ほっこりとした
【ムスキーノートの代表的な香料】
・ジャコウジカ分泌物
・アンブレットシード など
|
さりげない色気をまといたいときにおすすめです。普段使い用としても重宝しますよ。
シーン別おすすめの香調(ノート)をご紹介
何本も香水を買いそろえる予定のない方は、ご自身が一番よく香水を使うシーンに合ったものを選ぶと良いでしょう。
ビジネスシーンにおすすめの香調
シトラス、グリーン
【メンズのみ】ウッディ
ビジネスシーンでまとう香りは、好印象を意識すると良いでしょう。個性的な香りは避け、万人受けする香水を選ぶのがベター。
爽やかな印象を与えるシトラスやグリーンはもちろん、男性はウッディの香水をつければ知的なイメージを印象付けられます。
つけすぎに注意しさりげなくいい香りをまとうことができれば、仕事のできる雰囲気を感じさせられるかも。
友達や仲間と会うときにおすすめの香調
シトラス、グリーン、スパイシー
【メンズのみ】ウッディ
【レディースのみ】アロマティック、フルーティ、フローラル
友達や仲間と会うときは、万人受けしやすい香調を選ぶと良いでしょう。シトラスやグリーン、アロマティックなどの爽やかな香りなら男女ともに使いやすいのが特徴です。
女性らしさを考えるならフルーティやフローラルのような甘めの香り、男性らしさを考えるならウッディのような渋みのある香りなど、重すぎず個性的すぎない香りなら基本どんな香りでも大丈夫です。
自分のお気に入りの香りがある方は、ぜひいつもまとって自分の香りとして印象付けるのも良いですね。
デートシーンにおすすめの香調
【メンズ】グリーン、ウッディ、ムスキー
【レディース】フルーティ、フローラル
相手の好みがわからないことが多いデートシーンでは、やはり万人受けする香りがおすすめですが、ほんのりと色気のある香りを意識してみましょう。
メンズなら、いやらしさを感じない自然な色気を演出してくれるムスキーがおすすめ。レディースは普段より甘めのフローラルをまとえば、香りが2人の雰囲気を盛り上げてくれるかも。
スポーツやアウトドアなどにおすすめの香調
シトラス、マリン(アクアティック)
汗をかきやすいスポーツやアウトドアなどのシーンには、汗をかいても比較的においが気になりにくいシトラスやマリンなどの爽やかな香りがおすすめ。
ただし香水のつけすぎに注意しましょう。甘い香りや重厚感のある香りは、汗をかくと香りと体臭が混ざり不快なにおいになってしまうことが多いので避けるようにしてくださいね。
おうち時間・自分時間を楽しむときにおすすめの香調
オリエンタル、アニマル、スパイシー、グリーン、グルマン
自分の時間を満喫できるおうち時間には、自分ウケする香りを楽しむのがおすすめです。
アニマルやグルマンなどの独特の香りは、好みが分かれる反面、好きになるととことんハマる香りです。香水だけでなくルームディフューザーや寝香水などで、お気に入りの香りを探してみてくださいね。
香りの他の分類方法とは?
。ここでは「天然香料か合成香料か」「トップノート・ミドルノート・ラストノートのどれか」「香水の濃度と持続時間」という3つの分類について解説します。これを知れば香水についてもっと詳しくなれますよ。
天然香料と合成香料で分類する
天然物から水蒸気蒸留、圧搾、抽出などにより取り出した精油(匂い物質)を天然香料といいます。
天然香料には植物を原料として作られる植物性香料と、動物からとれる成分を原料として作られる動物性香料があります。
【動物性香料】
ムスク、シベット、カストリウム、アンバーグリスの4種があります。しかし、現在ムスクとアンバーグリスはワシントン条約の規制対象になっていることから代替香料を使用しています。
|
【植物性香料】
植物性香料は、ローズやジャスミンなどの花やパチュリ、ユーカリなどの葉、ペパーミントなどの全草、木、樹脂、ベチバーなどの根、オークモスなどの苔、カルダモンなどの種、果皮などから抽出されます。
|
しかし19世紀になり、天然香料独自の問題を持たない合成香料が発明されると、天然香料の使用は次第に衰えていきます。
それでも天然香料は、合成香料では再現するのが難しい香りを求めて現代でも使われているうえ、近年では世界的なオーガニック志向に伴って、再び注目を集めています。
合成香料は大きく2種類に分類されます。
【単離香料】
天然香料から1つの成分を抜き出して作られる香料。
|
【合成香料】
石油などを原料として、化学的に合成される香料。
|
香水のタイプにバリエーションが増えたり、天然香料で作った香水の香りをより忠実に再現できたり、さらには今までなかった画期的な香りを創ることができるようになったのも合成香料の開発のおかげと言えるでしょう。
参考:フレグランスのABC|日本フレグランス協会
トップノート、ミドルノート、ラストノートで分類する
トップノート・ミドルノート・ラストノートとは、香水をつけてから時間ごとに変化する香りを表す言葉です。これにより、主に使われる香りを分類することができます。
【トップノート】
つけてから約5~10分の香り。シトラスやフルーティ、ハーバルなどの軽やかな香りが多い。
|
【ミドルノート(ハートノート)】
つけてから約30~2時間の香り。フローラルやフルーティ、スパイシーなどの香水のメインとなる香りが多い。
|
【ラストノート】
つけてから約2時間~の香り。アンバーやウッディなどの持続性の高い香りが多い。
|
香水の濃度と持続時間で分類する
オーデコロン | 濃度:1~5%、持続時間:1~2時間 |
オードトワレ | 濃度:5~10%、持続時間:2~5時間 |
オードパルファム | 濃度:10~15%、持続時間:4~7時間 |
パルファム(エキストレ) | 濃度:15~30%、持続時間:5~12時間 |
オードトワレやオードパルファムは一般的な香水の濃度です。基本的にいつどんなシーンでも使うことができますが、特にオードパルファムはつけすぎに注意しましょう。
パルファムはエキストレとも呼ばれることがある、一番濃度が高く持続性も高い香水です。長時間つけ直しする必要がない点は便利ですが、非常に濃厚な香りなので普段使いにはあまり向きません。
濃度が高く香りが強い香水ほどつけすぎないように注意して、とくに高温多湿である夏には濃度が低めの香水をつけると良いでしょう。
香水好きのあなたには「カラリア 香りの定期便」がおすすめ
1ヶ月分の香水が毎月届くので、気になっていたブランド香水を気軽にお使いできるだけでなく、気分や季節に合わせて香りを選ぶことができます。
・4ml(約1ヶ月分)の香水が届く
・持ち運びに便利な専用アトマイザーケース付き
・香水のラインナップは約1,000種類以上!
4mlは約60プッシュほどなので1ヶ月で使い切りやすい量です。おしゃれな専用アトマイザーも貰えるので外出先での付け直しにもおすすめです。
月々2,390円〜で人気ブランドの香水が使い放題!自分にぴったりの香水を探す「香水診断」もできるので、まずはお気軽にお試しください!