日焼け止めはニキビに塗ってもいい?
まずは日焼け止めでニキビができる原因と、紫外線による肌への影響について知りましょう。
「日焼け止めでニキビができる」「悪化する」といわれる理由
日焼け止めでニキビになる原因として、下記の3つが考えられます。
・毛穴の詰まり
・過剰な皮脂の分泌
・紫外線吸収剤が肌に合わない
毛穴の詰まりは、ウォータープルーフの日焼け止めを落としきれていないことで起こります。
毛穴に詰まった日焼け止めが肌の炎症や酸化に繋がり、ニキビができやすい肌環境になる可能性があります。
日焼け止めで過剰な皮脂分泌が起こることも理由のひとつ。ニキビの原因になるアクネ菌が、日焼け止めの油分を栄養源にして増殖し、炎症が起こりやすくなるのです。
また日焼け止めに配合されている紫外線吸吸収剤は、肌の酸化を引き起こしやすい成分です。
とくにニキビができている肌は敏感になっているため、紫外線吸収剤入りの日焼け止めを使うと肌に負担をかけてしまい、悪化するケースもあります。
日焼け止めを塗らないのはNG!
しかし紫外線を浴びることでニキビができやすくなる危険性も。
紫外線を浴びた肌は乾燥し、免疫機能が低下します。肌が乾燥すると、過剰に皮脂分泌をうながし、アクネ菌が増殖してしまうかもしれません。
また肌の免疫が低下すると、ニキビの原因となるアクネ菌が増殖するため、ニキビの悪化に繋がってしまうのです。
紫外線を浴びることでニキビのできやすい肌環境にしてしまうため、紫外線対策は必ず行うようにしてください。
ニキビが気になるときの日焼け止めの選び方
ここではニキビが気になる人におすすめの日焼け止めの選び方について解説。肌に負担がかかりにくい日焼け止めを使って、ニキビの悪化を防ぎましょう。
SPF/PAは必要に応じて使い分ける
SPFやPAの数値が高いほど肌への刺激が強く、落とすときに負担がかかることでニキビを悪化させてしまう可能性があります。使用するシーンに合わせて使い分けると良いでしょう。
通勤や買い物などの日常生活では「SPF30/PA++」程度で十分カバーできます。
海や炎天下でのレジャーなど、長時間屋外にいる場合は「SPF50/PA++++」などを選ぶと良いでしょう。
頻繁に屋外に出ないのであれば、刺激の強い日焼け止めを毎日使う必要はありません。必要に応じて上手く使い分けることがポイントです。
【紫外線の種類について知っておこう】
日常生活で気をつけるべき紫外線には、UV-A(紫外線A波)とUV-B(紫外線B波)があります。
・UV-A
UV-Aは波長が長い分、肌の奥深くまで到達するのが特徴。浴びすぎるとシミやシワの原因になります。
PAはUV-Aをカットする指標で、「+、++、+++、++++」の4段階で表示。+の数が多いほどUB-Aのカット率が高くなります。
・UV-B
UV-Bはおもに肌の表面に作用し、炎症を起こすと言われる紫外線です。
SPFはUV-Bをカットする数値で、1〜50の数値で表されています。SPF50を超える場合は「SPF50+」と表示されます。
テクスチャーは軽く伸びがいいものを選ぶ
日焼け止めのテクスチャーはさまざまな種類があり、とくに下記の5種類が主流です。
・ミルク
・ローション
・クリーム
・乳液
・ジェル
なかでも伸びが良いのはローションや乳液、ジェルタイプです。全身にスルスルと塗り広げられるので、肌をこすらず負担をかけません。
ミルクタイプは肌の摩擦がやや気になりますが、さらっとした付け心地なので、ベタつきが気になる人に適しています。
クリームタイプは保湿力が高いので、乾燥肌の人に向いているでしょう。
成分は「ノンコメド」「ノンケミカル」に注目
「ノンコメド」と表記されている日焼け止めは、一般的な製品と比べてニキビができにくい処方です。
なかでも専門機関でテストを行った製品には「ノンコメドジェニックテスト済み」と記載されているので、注目してみてください。
肌にやさしい日焼け止めを探している人は、紫外線吸収剤を使用していない「ノンケミカル」「紫外線吸収剤不使用」「紫外線吸収剤フリー」と書かれた製品を選ぶのもおすすめです。
紫外線吸収剤は肌に刺激を与えやすい成分ですが、ノンケミカルの日焼け止めには使われていません。敏感肌の人や赤ちゃんでも使えるやさしい処方です。
ニキビが気になるときの日焼け止めの塗り方
パッケージの規定量を守る
しかし使用量が少ないとムラができやすく、紫外線カットの効果も半減してしまいます。
紫外線から肌を守るためにも、きちんとメーカーが規定した量を守って塗ることが大切です。
こすらないようにやさしく塗る
すり込むように塗ったり、手のひらを使って圧をかけたりするのはNG。摩擦によって肌を刺激してしまうので注意が必要です。
使用シーンに応じて塗り直す
とくにスポーツやレジャーを楽しむときには、定期的に塗り直すようにしましょう。およそ2〜3時間に1度塗り直しをすると、紫外線カットの効果を持続できます。
メイクをしている顔には塗り直しが難しいので、スプレータイプがおすすめ。メイクの上からでも簡単に塗り直しができるので、ぜひ試してみてください。
ニキビが気になるときの日焼け止めの注意点
長時間つけっぱなしにしない
日焼け止めと肌の油分が混ざり、毛穴に詰まってしまうことで、ニキビができやすくなってしまいます。
帰宅したらできるだけ早く日焼け止めを落として、肌を清潔な状態に保つようにしましょう。
クレンジングでしっかり落とす
とくにウォータープルーフ処方の日焼け止めや、SPF/PA値の高いものは、肌に密着して落ちにくくなっています。
落としきれなかった日焼け止めが毛穴に残ることで、炎症を起こす可能性があります。
「石鹸で落とせる」という表示がある場合は石鹸をしっかり泡立てて、洗い残しがないように注意しましょう。
日焼け止めを落とすときはゴシゴシこすらない
摩擦で肌によけいな刺激を与えてしまうため、丁寧に優しくなじませるように落としましょう。
小鼻や生え際、目の周りなどは、洗い残しが発生しやすい場所です。指先を使って丁寧に洗い流してください。
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