パルファム(パルファン)とは?
香水は香りが強い順に「パルファム」「オードパルファム」「オードトワレ」「オーデコロン」の4種類に分けることができます。
その中でも最も香料の濃度が高く、香りの持続性が長い香水に分類されるのが「パルファム」です。
パルファムとは濃度15~30%の香水のこと
ただし薬機法などの基準で分類されている訳ではないので、メーカーによっては表記が異なることも。
成分には希少価値が高いものや高級な素材が使われることも多く、他の香水と比べて価格が高く設定されています。その分高級感のある濃厚な香りを楽しむことができる香水です。
またパルファムは他の香水と比べて含まれているアルコール成分が少なく、付ける量も少量でOK。乾燥肌の人も試しやすい香水です。
香りの強いパルファムはワンプッシュでも十分に香るので、つけ過ぎには要注意。朝つければ夕方頃まで香りが続くでしょう。
おでかけなどで何度もつけ直しができない日や、何度もつけ直すのがめんどくさいという人におすすめです。
パルファム以外の香水って?
名前についている「オード(オーデ)」には、フランス語で「〜の水」という意味があり、香料を希釈していることを表しているそうです。
オードパルファムの賦香率(ふこうりつ)は8〜15%、持続時間は4〜5時間。パルファムと比べて香りの濃度や持続時間は劣りますが、比較的長い時間しっかり香るので普段使いにもおすすめです。
オードトワレの賦香率は5〜8%、持続時間は3〜4時間で、ほのかな香りを数時間楽しめます。香りがキツすぎないため、気軽に使いやすいのが特徴です。
オーデコロンの賦香率は3〜5%、持続時間は1〜2時間なので、控えめな香りを日常的に楽しみたい人におすすめ。体の数カ所につけてもキツくなりすぎず、柔らかく香るのが特徴です。
それぞれに違った良さがあるので、その日の気分やシーンにあわせて香水の種類を使い分けるといいでしょう。
パルファムの正しい付け方
香水をつけるときは、周りにも「いい香り」と思ってもらえる程度に留めておくのがマナー。パルファムの正しい付け方をマスターして、香水を楽しみましょう!
パルファムはどこにつける?つけてはいけない場所も!
香水の中でも特に香りが強いパルファムは、上半身より下半身につけるのがおすすめ。香りは下から上に向かって上がってくるので、ウエストやひざ裏、足首などにつければほどよく香ります。
ただし脇や足の裏など、汗をかきやすい部位につけるのはNG。汗の臭いと香水の香りが混ざってしまい、不快な臭いへと変わってしまいます。
汗の臭いを隠そうと思って香水をつける人もいますが、香水に消臭効果はないので、汗の臭いを誤魔化したい場合は制汗剤や汗ふきシートなどを使うようにしましょう。
また服につけるのもあまりおすすめできません。服などの布製品につけると、香水の成分によってシミができてしまう可能性があります。
香水は肌に直接つけるものとして作られているので、服を香らせたい人は柔軟剤や洗剤の香りを工夫するといいでしょう。
パルファムの適量は?何プッシュがちょうどいい?
持続時間が長いパルファムは1滴つけるだけで1日中香りを楽しめるので、香水を持ち歩きたくない人にもおすすめ。
1滴では物足りないと感じる人もいるかもしれませんが、自分で思っている以上に周囲には香っているので安心してくださいね。
パルファムをつけるタイミング!つけ直しは必要なし
香水は3段階で香りが変化すると言われており、つけてから5〜10分程度香るのがトップノート、そこから30分〜1時間程度続く香りがミドルノート、それ以降の香りが消えるまでをラストノートといいます。
この3段階の中でもミドルノートは香りのバランスが良く、香水の主役ともいわれるほど。家を出る30分前にパルファムをつけることで、ミドルノートが香るタイミングでお出かけできます。
またパルファムは他の香水と比べて持続時間が長いので、つけ直しは必要ありません。もしつけ直したい場合は、持続時間が終わるタイミングでつけるようにし、周囲に人がたくさんいる場面や狭い空間でつけることは避けてくださいね。
パルファムは「点」を描くようにつけよう
香料の濃度が高いパルファムは広い面積につけてしまうと、香りが強く出すぎてしまう場合があります。
肌に1滴垂らすだけで十分に香るので、1箇所に何滴も垂らさないことがポイントです。2〜3箇所に点を描くように1滴つける、ということを覚えておきましょう。
点を描くように香水をつけると、ピンポイントに濃厚な香りが漂うので、香りがはっきりとしやすいというメリットもあります。
パルファムは小さめの瓶で売られていることが多いので、1滴ずつ出しやすくなっていますよ。
やりがち!パルファムのNGな付け方
デートなどでおめかしをする際はつい香水をつけていきたくなりますが、食事をする予定がある場合は強い香水を香らせるのはやめましょう。パルファムの強い香りが料理の味や香りを邪魔をしてしまう可能性があります。
それでも「香水をつけたい!」という人は下半身に控えめにつけたり、オーデコロンなどの賦香率(ふこうりつ)の低いものを使ったりするのがおすすめです。
またお葬式や法事などの際に香水をつけるのもマナー違反。TPOをわきまえて、適したシーンでつけることが大切です。
他にもあまり知られていないNGな付け方として、両手首を擦り合わせる方法があります。
擦ることで摩擦が起き、香りが変化してしまうので、香水本来の香りを楽しめないかもしれません。香りが長持ちしにくくもなるので、擦らずつけるようにしてくださいね。
パルファムをつけすぎてしまったら
外出先でつけてしまって簡単に洗い流せないという場合は、汗拭きシートやアルコールのウェットティッシュで拭き取ってみましょう。香りが混ざってしまう場合があるので、無香料のものがおすすめです。
ほかにも無香料のハンドクリームや化粧水が手元にある場合は、ティッシュに含ませて拭き取ってみるのもいいでしょう。
完全に香りが消えることはありませんが、ある程度落ち着かせることができます。すぐに洗い流せないときに、ぜひ試してみてくださいね。
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