チュベローズは世界を虜にした禁断の香り

チュベローズは名前だけ聞くとローズの品種?と思いがちですが、じつはメキシコ原産の「リュウゼツラン」という植物の一種です。リュウゼツランはテキーラの原料にもなっている植物ですが、チュベローズは古くから香料として使われてきました。

陽が落ちると花の香りが強くなることから、「月下香」(げっかこう)とも呼ばれています。

チュベローズってどんな香り?

チュベローズは、イランイランやジャスミン、バニラを混ぜ合わせたような濃厚な甘く優雅な香りです。

あまり日本では馴染みのないお花ですが、ハワイで首から下げられる「レイ」にも、プルメリアやランに混ざり、チュベローズが使われています。もしかしたら嗅いだことがあるという方も多くいらっしゃるのではないでしょうか?

その甘い香りは男性を誘惑、魅了する香りとしても知られており、カップルでチュベローズ畑を通ると思わず愛し合ってしまうため、恋人で通行することが禁止となった言い伝えもあるほど!チュベローズは、元祖モテフレグランスといっても過言ではありません。

そんなチュベローズの花言葉は「危険な楽しみ」「火遊び」。
パートナーや気になる人を誘惑したい!というちょっと刺激的な日には必須のアイテムです!

上品な大人の雰囲気をもつチュベローズの香水10選

チュベローズの香水は、花のもつ濃厚な甘さを活かした重めの香調や、上品で大人らしい雰囲気をもつものが多いようです。大人の女性から、若い世代でもちょっと背伸びをしたくなるようなチュベローズの香水を10個ご紹介します。

♡チュベローズアンジェリカ (JO MALONE)

【EDC】

〔トップノート〕アンジェリカ
〔ミドルノート〕チュベローズ
〔ラストノート〕アンバー
これまでになかった香りの組み合わせと、シンプルながら深みのある香調が魅力のジョーマローン。日本でもファンの多いフレグランスブランドですね。
ジョーマローンでは、より原料にこだわった大人のフレグランスライン、コロンインテンスシリーズにチュベローズの香水「チューベローズ アンジェリカ インテンス」が加わっています。

ひと吹きすると、ほんのりスパイシーなアンジェリカに混ざり、トップからチュベローズの濃厚な香りがふわっと香ります。少し時間が経つとアンバーがチュベローズの間からそっと顔を出し、チュベローズの甘さを逃さずじっとりと肌に残る印象です。

香り立ちは強めで甘さもあるので、日本の夏より秋冬につけたくなるような重めの香りです。ひと吹きで夜までしっかり香ります。

♡ド ソン (DIPTYQUE)

【EDT】

〔トップノート〕オレンジの葉、ピンクペッパー
〔ミドルノート〕テュベルーズ、トルコバラ
〔ラストノート〕ホワイトムスク、アイリス
香りにまつわるエピソードと、奥の深い香調で多くのファンをもつディプティック。ドソンはベトナムの避暑地にあるドーソンという地名からその名がつけられました。鮮やかなブルーが印象的なハロン湾から運ぶチュベローズの濃厚な香りが再現されています。

ドソンは、チュベローズのクリーミーな甘みはしっかり感じるのに、じっとりとした官能さはなく、バカンスで南の島へ来たときのように温かみのある優しい香りです。

摘みたてのチュベローズを思いっきり嗅いだようなやや青々しい香りからはじまります。セロリにも似た香りと例えられることもあるようです。

トップからラストにかけてはガラッと印象が変わることはなく、いたってシンプルな香調がドソンの魅力でもあります。
日本の蒸し暑い夏には少しくどく感じてしまうかもしれませんが、カラッとした日差しのある日や、初夏、秋~冬など幅広い時期で使えます。

♡プラダ フェム(PRADA)

【EDP】

〔トップノート〕ベルガモット、マグノリア、キャロットシード
〔ミドルノート〕イランイラン、ジャスミン、プルメリア
〔ラストノート〕バニラ、ビーズワックス
プラダ フェムは、豊満なチュベローズをメインに、バニラとビーズワックスがプラダならではのコクのある甘さを引き立てるセクシーなパルファムです。

つけたては華やかなプルメリアがふわっと広がり、そこから少しずつバニラビーズワックス(ミツロウ)によって深みを与えたチュベローズが強調されます。ラストには想像を超えるほどのフェミニンなベチバーがアクセントとなり、香りに力強さを加え、プラスのエネルギーを肌に残します。

明るい顔とほの暗い顔を併せ持った二面性は、なんともミステリアス。
デートにぴったりな香水ですが、オフィスでもしっかり引き締まります

♡ジミーチュウ (JIMMY CHOO)

【EDT】

〔トップノート〕グリーントップノート、ペアー、マンダリン
〔ミドルノート〕ティーローズ、タイガーオーキッド
〔ラストノート〕シダーウッド、ヴィヴィラントウッド
マレーシア生まれのジミーチュウオードトワレは、南国に自生するラン、タイガーオーキッドやティーローズがチュベローズのアコードを再現した爽やかだけど個性のあるフルーティフローラルノートです。

つけたては朝霧が漂う爽やかなグリーンからはじまり、ミドルからチュベローズのような甘く濃厚なお花の香りが広がり、ラストはお香のようなシダーウッドが遠くでほんのり香ります。

ややエキゾチックさも感じられるジミーチュウオードトワレは万人受けする香りではないものの、ザ・香水といったような王道の香りが苦手な方や、フローラルの中にも爽やかなジューシーさがほしい方におすすめです。

オードパルファムで香りが長持ちするので朝つけても、夕方くらいまでは香るのでとても便利です!

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♡ブルーム (GUCCI)

【EDP】

〔トップノート〕オレンジ、グリーンノート
〔ミドルノート〕チュベローズ、ジャスミンサンバック、ハニーサックル
〔ラストノート〕オリスノート、サンダルウッド、バニラ
チュベローズをメインに濃厚で重めなお花の香りを楽しみたい方におすすめなのがグッチのブルーム。

花のように開花し、豊かな人生を送ってほしいというメッセージが込められたブルームシリーズは、これまで全3種類の香りが登場しています。中でもブルームは、チュベローズの濃厚なお花の香りがメインに、ジャスミンやハニーサックルなどのホワイトフラワーが混ざり合い、上品でコクのある香りへと仕立て上げています。

ラストにはバニラが加わりますが、決して甘すぎることもなく、お花の甘さを再現しているように感じます。
やや重めの香り立ちですが、香りが淡くなるのが早め。かといって全く消えることもないので調整もしやすい香水かと思います。

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♡アクアオリジナル イリス チュベローズ (CREED)

【EDP】

〔トップノート〕ガルバナム、オレンジ、ヴァイオレットリーフ
〔ミドルノート〕チュベローズ、リリーオブザバレー、リリー
〔ラストノート〕ムスク、オレンジブロッサム、バニラ、イリス
英国王室御用達のフレグランスブランド、クリードは、上質な香料と上品な香り立ちが特徴で、オードリー・ヘップバーンやグレース・ケリーなど数々の名女優も愛用してきました。

中でもアクアオリジナル イリス チュベローズは、ウッディーなガルバナムやヴァイオレットリーフが、チュベローズやリリーなどのホワイトフラワーをそっと包み込み、まるで大きなブーケを両手で抱えているかのような軽やかで繊細な香調です。エキゾチックさより、フェミニンな雰囲気を受けることが多いかと思います。

香り立ちはやや重めではありますが、決して酔わず、邪魔をしないほど上品に香ります。場所を選ばずにつけられる香水です。

♡カーナルフラワー (Frederic Malle)

【EDP】

〔トップノート〕ベルガモット、メロン、ユーカリ
〔ミドルノート〕イランイラン、ジャスミン、チュベローズ、サリチル酸
〔ラストノート〕チュベローズ、オレンジブロッサム、ココナッツ、ムスク
フレデリックマルは2000年にフランスで創業され、ラグジュアリーフレグランスの先駆けとなったブランドです。
ビンテージのようなボトルデザインからクラシカルな香りを想像させますが、カナールフラワーはどこか素朴さも感じさせるカジュアルな香水です。

つけたてはフレッシュなベルガモットやメロンのジューシーな香り、少し時間をおくとイランイランとジャスミンに混ざり、濃厚なチュベローズがそっと顔を出します。暑い季節だとフルーティーに、涼しい季節だとフローラルを強く感じる香水です。

チュベローズの香水はセクシーで色気を感じさせるノートが多い中、フレデリックマルのチュベローズはホッとくつろげるようなリラックスできる香調です。季節を問わない香りですが、日本の暑い夏でもくどくならず爽やかに香らせることができます。

♡ニュイ ド チュベルーズ (L'ARTISAN PARFUMEUR)

【EDP】

〔トップノート〕マンダリン、ピンクペッパー
〔ミドルノート〕チュベローズ、ローズ、エニシダ、マンゴー
〔ラストノート〕シダーウッド、サンダルウッド、クローヴウッド
フランス語で香りの職人を意味するラルチザンパフューム。かつてはエルメスで専属調香師として活動していたジャンクロードエレナも、ラルチザンで活躍していました。

ニュイドチュベルーズはチュベローズの夜という意味があります。ストーリーの舞台はパリの夏の夜。夕暮れ時から夜に香りが強くなるチュベローズのお花を香水で表現しています。

つけたてからチュベローズの香りがふんわり漂いますが、お花特有の青々しさはなく、マンゴーの甘さがほどよく香る軽めな香調です。

つける人や部位によって香りが変わりやすく、体温が高い場所ではほの甘く、低い場所ではラストのサンダルウッドがお香のように優しく香ります。ほどよくセクシーだけど上品に。寝香水としてもおすすめの香水です。

♡インフュージョン チュベローズ (PRADA)

【EDP】

〔トップノート〕プチグレン、ルビーオレンジ
〔ミドルノート〕チュベローズ、フルーティーノート
〔ラストノート〕ラブダナムオイル、ウッディーノート、ムスク
爽やかで万人受けするチュベローズの香水をお探しなら、プラダのインフュージョン チュベローズがおすすめです。

つけたてはウッディーと柑橘の心落ち着く香りからはじまり、ミドルからチュベローズがフルーティーノートに混ざってほんの少し顔を出し、ラストはムスクがほんのりパウダリーに香りを残します。入浴剤や、お風呂上がりと例えられることも多いようです。この香りが嫌いという人もあまりいないはず。日本人ウケも良さそうです。

エキゾチックなボトルとは裏腹に、ややパウダリーで落ち着く印象を受けるインフュージョンチュベローズはリラックスしたいときや寝香水としてもおすすめです。

♡マン イン ブラック (BVLGARI)

【EDP】

〔トップノート〕ヴィヴラントスパイシータバコ、アンバーラム
〔ミドルノート〕チュベローズ、イリスアブロリュート、レザーアコード
〔ラストノート〕ベンゾイン、トンカビーン、グァイアックウッド
カチッとしたスタイリッシュなボトルのブルガリ マンインブラックは、ややエキゾチックな色気を感じさせる大人のための香水です。

また、チュベローズの香水では珍しいメンズの香水です!


つけたてはタバコやラムが絡み合った複雑な香りからはじまります。ミドルから甘く濃厚なチュベローズに混ざり、レザーの苦みが香りに重さを与え、ラストはトンカビーンがバニラにも似た甘さをじっとりと残す香調です。

マンインブラックはメンズのフレグランスですが、甘さやオリエンタルな雰囲気から女性の人気も高いようです。重くじっくり香るので秋~冬につけたくなります。男性がつけるとセクシーに、女性がつけるとかっこいい印象を与える、渋みとスモーキーが魅力の香水です。

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カラリア 香りの定期便

チュベローズの香りを利用して魅力をワンランクアップ

チュベローズはフローラルベースの香水やミドルに使われることの多い香りです。

チュベローズを使用した香水の歴史は古くからあり、かつてイギリスではチュベローズの香りが男性を虜にさせるということで、「香水を使用して男性を結婚の罠に落とすことは無効なり」という法案も可決されたという逸話も残されているようです。チュベローズの香りは多くの人を魅了してきたんですね。

色気というものは大人になると自然に沸き上がってくるものですが、その色気を更に奥深くしたり、コクを出すためにもチュベローズは一役買ってくれるはずです。チュベローズの香りを身にまとい、あなたの魅力を更にワンランクアップさせてみてはいかがでしょうか。

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監修: カラリア編集部

Instagramでフォロワー数20万人超の香りに特化した情報をお届けしているアカウント「カラリアマガジン」を運営。
当メディアの記事はInstagramのフォロワー様に答えていただいたアンケート結果や口コミ、カラリア 香りの定期便でのランキングや口コミなどのデータをもとに作成しております。

注意事項

※ 掲載されている情報は記事執筆時点のものです。最新情報は公式ホームページなどでご確認ください。

※ 掲載商品はこちらで紹介した効果・効能を保証したものではありません。ご購入の際は、各商品の公式サイト等をご確認ください。

※ 入浴剤にダイエットやデトックス効果が認められている商品はありません。

※ 「美白」は、メラニンの生成を抑え、しみやそばかすを防ぐことを指します。

※ 「日焼け防止」とはメラニンの生成を抑え、日やけによるしみ・そばかすを防ぐことを指します。

※ 「エイジングケア」とは、老化防止のことではなく年齢に応じたケアのことで、年齢を重ねた肌にうるおいを与えることを指します。(ボディクリーム等の記事に導入)

※ 「エイジングケア」とは、若返りを意味するものではなく、頭皮や髪を清潔に保ち、毛髪にうるおいやハリ・コシを与えることを指します。(シャンプー等の記事に導入)

※ 「浸透」とは、角質層への浸透を指します。

※ 「髪への浸透」とは、角化した毛髪部分の範囲内への浸透を指します。

※ 「アレルギーテスト済み」は、すべての人にアレルギーが起きないということではありません。

※ 「パッチテスト済み」は、すべての人に皮膚刺激が発生しないということではありません。

※ 「スティンギングテスト済み」は、すべての人に皮膚トラブルがおこらないということではありません。

※ 「ノンコメドジェニックテスト済み」は、すべての人にコメド(ニキビのもと)が発生しないということではありません。

※ 「ボリュームアップ」とは毛髪にハリやコシを与え、ボリューム感を与えたように見せることを指します。

※ 「ベタつき防止・ケア」とは、洗髪後に頭皮を健やかに保つことを指します。

※ 「育毛」は、頭皮や毛髪を清潔にすることで毛髪がすこやかに保たれることを指します。

※ 「毛髪の補修」とは物理的に損傷を補い繕うことであり、治療的な回復のことではありません。

※ 「小じわの改善」とはうるおいにより乾燥による小ジワを目立たなくすることを指します。

※ 「ピーリング」とは洗浄、拭き取り行為などによる物理的効果によるものを指します。

※ 「くすみ」とはメーキャップ効果によるものを指します。

※ 化粧品に疲労回復効果はありません。

※ 使用者の感想は商品の効能効果を保証するものではありません。

※ 化粧品に「治癒、回復、改善」の効果はありません。

※ ニキビケア商品のうち、ニキビを治す効果が認められているのは医薬品のみで、化粧品・医薬部外品にはニキビを治す効果が認められていません。

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