ルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)の香水の魅力とは?
インハウスパフューマー(ブランド専属調香師)であるジャック・キャヴァリエ氏が、予算を度外視して自由にのびのびと表現する世界観が大きな魅力です。
今や世界1、2を争うトップファッションブランドであるルイ・ヴィトン。最初は旅行かばんを作るメーカーとして創業しました。その旅行かばんから着想を得て、ルイ・ヴィトンの香水は全てが「旅」をテーマに創られています。
このようにフレグランス初心者であっても身近でイメージしやすい明確な世界観で、分かりやすいストーリーであることも魅力の1つですね。
専属調香師、ジャック・キャヴァリエってどんな人?
※世界3大調香師の1人とも言われるほどの実力者で、多くのブランドの香水を手がけ、大ヒットに導いてきました。
ちなみに世界3大調香師と呼ばれているのは以下の3人です。
・ジャック・キャヴァリエ
代表作:ブルガリ「プール オム」、ニナ・リッチ「ニナ」、イッセイ・ミヤケ「ロー ドゥ イッセイ」など
・ソフィア・グロスマン
代表作:カルバン・クライン「エタニティ」、ランコム「トレゾァ」など。柔軟剤のダウニー「エイプリルフレッシュ」も手掛ける。
・ジャン・クロード・エレナ
代表作:エルメス「ナイルの庭」、「地中海の庭」、「モンスーンの庭」、「李氏の庭」など
多くの調香師は調香の際、予算の制限を多く受け、なかなか自身の思い描いた香りをそのまま表現することが難しいようですが、ジャック・キャヴァリエはその点かなり恵まれているようです。
ジャックは2016年よりルイ・ヴィトン専属パフューマーになり、「ルイ・ヴィトンを辞める時はすなわち自分のパフューマー人生が終わる時」と語るほど、ブランド「ルイ・ヴィトン」との信頼関係を築いてきました。
「ルイ・ヴィトン」側も、調香師であるジャックに予算を含め一切の制限を設けず、香水のテーマも設定せずに、ジャックの創りたい香りを自由に創らせているようです。
今まで伝統的に使われてきた香料だけではなく、花の栽培から抽出まで、全て自社で作り出す香料を使用したりと、細部まで徹底的にこだわっています。
ルイ・ヴィトンが自社で作る香料とは?
フレグランス調香の基本でありながら、奥が深い「ローズ」の香りを極めることは、全ての調香師の憧れと言っても過言ではないことのようです。
天然のローズの香料は、1滴作るのに両手いっぱいに抱えるほどのバラの花が必要とされるほど希少で、大変高価なものとされています。
数多くの香水で使われてきたそんな高価なローズの香料ですが、熱が加わったり溶剤の不純物が混ざったりすることで、純粋なローズの生花の香りとはどうしても多少違ってしまいます。
そこで今まで香水に対して行われてこなかった「超臨界二酸化炭素抽出法」という新たな採油方法でローズの香料を抽出。この方法により、一層ローズの生花に近い、リアルで繊細な香りを再現できるそうです。
ただし莫大な予算と相当の設備を必要とするため、作り出すにはただでさえ高価なローズの水蒸気蒸留や溶剤抽出といった従来の香料を上回る、想像を絶する金額となります。
ルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)の香水の選び方とは?
「レ・パルファン・ルイ・ヴィトン」(ウィメンズフレグランス)から選ぶ
「パルファン・ド・コローニュ」から選ぶ
柑橘やアクア系の、爽やかな甘さで清潔感のある香りのシリーズです。感度の高い若い層にもおすすめ。
「レ・パルファン・ルイ・ヴィトン・フォーメン」(メンズフレグランス)から選ぶ
「オリエンタル・パフューム」から選ぶ
広大な砂漠へのオマージュから創られたこのシリーズは、男女問わず、ミステリアスで人と違うものをお探しの方に。
ルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)のおすすめ香水18選
1.ROSE DES VENTS(ローズ・デ・ヴァン)
濃度 | オードパルファム |
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トップノート | ピーチ、ブラックカラント、グリーンノート |
ミドルノート | メイローズ、ターキッシュローズ、アイリス |
ラストノート | セダー、ムスク、ペッパー、オリスルート |
ローズの香りは巷に溢れていますが、そんじょそこらのローズの香水ではまず太刀打ちできない、奥行きや繊細さ・リアリティ……。まさに「Vents」(=風)のように幾重にも複雑に絡み合ったローズを堪能できる、とても贅沢な香りです。
ピーチやブラックカラントのキュートなフルーティーさと同時にペッパーのスパイシーさや、オリスルートやアイリスの柔らかなパウダリー感が感じられます。それでもローズの香りは一貫してずっと香り続け、あまり大きく変化することはありません。
ローズの香水は苦手でもこの香りはとても好き、という声が多いのは、やはり素材とその魅力を最大限に発揮させることのできる天才調香師のなせる業でしょうか。
2.SPELL ON YOU(スペル・オン・ユー)
濃度 | オードパルファム |
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トップノート | バイオレット、グリーンノート |
ミドルノート | ローズ、アイリス、ジャスミン、アカシア |
ラストノート | ピーチ、ホワイトムスク |
「ローズ・デ・ヴァン」と共通項も多く、似た香りかと思わせますが、こちらはよりパウダリーで肌そのものの香りや温度といった官能的な印象を強く表現しています。
トップはバイオレットの儚く控えめなフローラルや、ジャスミンの妖艶でクセのあるグリーンなフローラルが入り混じり、揺れ動く女心を表現しているかのようです。
段々とアカシアの少し粉感のある甘い花の香りがホワイトムスクやピーチの清楚な可愛らしさと混じり、一層パウダリーで上品な色気を纏った香りに。
ちなみにジャック・キャヴァリエはこの香りを「昼間の方が合いそうな香りと思うかもしれないが、ロマンチックなディナーにこそ使ってみて欲しい。その意味がわかるはず」とコメントしています。
3.APOGÉE(アポジェ)
濃度 | オードパルファム |
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トップノート | タンジェリン |
ミドルノート | ミュゲ、マグノリア、ローズ、ジャスミン |
ラストノート | ガイアックウッド、サンダルウッド、ホワイトムスク |
スズランは精油が存在しないため合成香料で作られるのが一般的ですが、さすが予算や時間にとらわれない余裕の構えを見せるルイ・ヴィトン、スズランの香りを天然香料の組み合わせで再現したそうです。
タンジェリンオレンジの香りが爽やかでフレッシュな幕開けから、グリーンで軽めのジャスミンとミュゲ、マグノリアなどのホワイトフローラルの咲き乱れるミドルへ。ラストは優しく透明感のあるムスクが全体を丸く包み込み、穏やかにフェードアウトしていきます。
「アポジェ」は日本人女性の「しゃんと背筋を伸ばした静かな佇まいの和服姿」や「生け花の静寂さ」から着想を得て創られました。
大きく主張するような香りではありませんが、清潔な凛とした香りが寄り添うように続く、とても使いやすい香水です。
4.MATIÈRE NOIRE(マティエール・ノワール)
濃度 | オードパルファム |
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トップノート | ブラックカラント |
ミドルノート | ナルシス(水仙)、シクラメン、ローズ、ジャスミンサンバック |
ラストノート | アガーウッド、ベンゾイン、パチュリ |
白い水仙の花やジャスミンの「白」。ブラックカラント(カシス)やパチュリの香りの土っぽい部分である「黒」。この対比を描くことで、お互いの香りがよりいっそう輝かしく引き立つという理論。
ブラックカラントのみずみずしく美味しそうな香りが特徴的ですが、決してよくあるベリー系のフルーティーフローラルの安い香りには陥りません。
それはアガーウッドから立ちのぼるお香のようなスモーキーさや、ベンゾインの蜜のような奥深い甘さが最初からしっかりと香っているからでしょう。
「ノワール」(=黒)という名前からも連想できるとおり、完全にイブニング以降にマッチする香りです。少し退廃的な香りすらする、官能的なフレグランスですがツンツンした強さや嫌味さが全くないのはやはり上質な香料を使用しているがゆえですね。
5.ÉTOILE FILANTE(エトワール・フィラント)
濃度 | オードパルファム |
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トップノート | ストロベリー |
ミドルノート | キンモクセイ、マグノリア、ジャスミン |
ラストノート | ホワイトムスク |
ストロベリーといってもシロップのような甘いストロベリーではなく、酸味のあるフレッシュなストロベリーの印象です。
どっしりしたスイートなフルーティーフローラルが好きな方よりも、爽やかでライトな香りが好きな方にハマりそう。
ラストのホワイトムスクが、石鹸のような柔軟剤のような清潔感のある香りをかもします。ルイ・ヴィトンの香りの中では「アポジェ」と並んで好感度が高く使いやすい香りですよ。
6.HEURES D'ABSENCE(ウール・ダプサンス)
濃度 | オードパルファム |
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トップノート | グラースジャスミン、ローズドメ |
ミドルノート | ミモザ、ラズベリー |
ラストノート | ムスク、バニラ、サンダルウッド |
この香水に使われる「ローズドメ(ローズドメイとも言われる)」(=5月のバラ)と「グラースジャスミン」は、言うまでもなくルイ・ヴィトンが自社で栽培した花を自社で抽出した香料です。
またミドルに使用されたミモザも、合成香料ではなくタヌロン産のミモザから採れた天然の精油。予算に縛られる多くのパフューマーからしたら信じられないほど贅沢なことでしょう。
そんな豪華なフローラルブーケは正統派で奇をてらわないクラシカルな印象。ミモザやムスクのパウダリーな香りが、伝統的な海外の石鹸のように感じる方もいるかもしれません。
ラストノートに使用されたバニラやサンダルウッドも相まって、大変香りも長持ち。幅広い年齢層の女性におすすめできる、上品でゴージャスな香りです。
7.CITY OF STARS(シティ・オブ・スターズ)
濃度 | オードパルファム |
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トップノート | レモン、マンダリン、ブラッドオレンジ、ベルガモット、ライム |
ミドルノート | ティアレフラワー |
ラストノート | サンダルウッド、ムスク |
同時にエキゾチックでクリーミーなティアレの花の心地よい甘さと、ビーチで焼けた肌からときおり香るココナッツのサンオイルが微妙に混じり合い、気だるさと高揚感を同時に感じるような日没を表現。
ラストではサンダルウッドが台頭してきて大人しく収束していきます。ビーチやリゾートではありつつも、南国ではなくロサンゼルスという巨大な街や巨大な夜の闇からインスピレーションを得ている、都会派フレグランスです。
ココナッツやティアレの香りが長く楽しめるので、そういったエキゾチックな甘さの好きな方におすすめです。
8.ON THE BEACH(オン・ザ・ビーチ)
濃度 | オードパルファム |
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トップノート | 柚子、ネロリ |
ミドルノート | タイム、ローズマリー、ピンクペッパー、クローブ |
ラストノート | サイプレス |
爽快な柚子のフレッシュな香りと優しく温かみのあるネロリの香りのトップから、涼しげなタイムやローズマリー、クローブのハーバルなミドルノートへ。ネロリと相まって少しグリーンな印象を残しつつサイプレスのウッディな香りも出てきます。
不思議なのは、普通ラストノートまで残らない柚子のようなシトラスノートが最後まで残っていること。ジャック・キャヴァリエマジックのなせる業でしょう。
ビーチというと連想するココナッツの甘い香りとは対極にある、すっきりとしたクールでハンサムな香りです。このシリーズは基本的にユニセックスですが、この「オン・ザ・ビーチ」は男性の方がよりマッチするかもしれません。
9.CALIFORNIA DREAM(カリフォルニア・ドリーム)
香調 | マンダリン、ペア、バニラ、アンブレットシード、ベンゾイン |
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まだ明るさの残るブルーの空に広がる夕焼けのオレンジ色を表現したボトルも大変美しく、インテリアとしても完璧ですね。マンダリンとペアのジューシーで明るくフルーティーな香りがカリフォルニアの太陽のようで印象的です。
ベンゾインやバニラのどっしりした甘さと、アンブレットシードのムスクのようなあたたかい包容力が段々と感じられてきます。
コロンではありますが持続性もなかなかのもの。香り初心者の方にも使いやすく、どちらかというと若い方向けの香りです。
10.AFTERNOON SWIM(アフタヌーン・スイム)
香調 | ベルガモット、マンダリン、オレンジ、ジンジャー、アンバーグリス |
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マリン系の香りは合成香料で創るのが主流ですが、天然のアンバーグリスの香料で表現しているそうです。
まず最初にマンダリンの少しグリーンがかった甘いオレンジの香りと、アンバーグリスの奥深い複合的な潮風のような香りが混じり、深いブルーの波を本当に連想させるようなマリンの香りに。
ジンジャーの香りの引き締め効果もあってか、「パルファン・ド・コローニュ」シリーズ内では一番メンズ向けの香りかもしれません。
夏向きの香りではありますが、海が好き・マリン系の香水が好きと言う方には季節問わずぜひ試していただきたいフレグランスです。
11.IMAGINATION(イマジナシオン)
「彼氏につけてほしい」と言う女性や、はたまた自分が使いたいと言う女性も多く、使う人やシーンをあまり選ばないボーダレスな香りです。
ベルガモットやオレンジの明るく元気なスタートから、ジンジャーやシナモンのスパイシーな香りがキリッと引き締め、段々とスモーキーなブラックティーが出てくるように。
アンブロックスの力強さやガイアックウッドのスモーキーさがキーとなるブラックティーを引き立てます。
ジャック・キャヴァリエと言えばブルガリ「プールオム」が有名で、あちらはダージリンティーの香りとして一世風靡しましたね。「イマジナシオン」もお茶の香りが特徴的な香水ですので、お茶系フレグランスが好きな方にはおすすめです!
12.SUR LA ROUTE(スール・ラ・ルート)
濃度 | オードパルファム |
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トップノート | セドラ、ベルガモット、ペッパー |
ミドルノート | ナツメグ、カルダモン |
ラストノート | シダー、ペルーバルサム、ウッディ、レザー、パチョリ |
セドラはコルシカ島が原産で、レモンの原種と言われる柑橘系の1種です。フレッシュで弾けるような柑橘系の香りだけでなく、スパイシーな部分も感じる少し変わったシトラス系の香りがします。
そんな甘さ抑えめな辛口シトラスに、ペッパーやナツメグなどのスパイシーな辛口の香りがさらに加わっており、とてもすっきりしたスマートな香りが印象的です。ラストのペルーバルサムのスパイシーな甘さや、レザー・パチョリなど深みと奥行きを加えるような重さが男性らしさを引き出してくれます。
メンズフレグランスでよく見る香料ではありますが、天然にこだわるジャック・キャヴァリエがチョイスするとこうも違うのだ、と良く分かるような高級感と嫌味のなさが人気です。
13.L’IMMENSITÉ(リマンシテ)
トップノート | ジンジャー、ベルガモット、グレープフルーツ |
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ミドルノート | ローズマリー、セージ、ゼラニウム |
ラストノート | ラブダナム、アンブロキシド |
そのトップノートが、汗や海といった塩分を含む水を連想させるアンブロキシドのノートと出会い、マリン系やスポーツフレグランスのようなアクティブなメンズの香りに。
背景にはローズマリーやセージのグリーン感の強いハーバルな香りがあるので、平面的にならず実にアロマティック。
誰からも好感を持たれる香りで、ビジネスシーンでも違和感なくとても使いやすい香りです。若々しく爽やかな香りが好きな方、スポーツの後のシャワーのような清潔感を演出したい方におすすめします。
14.NOUVEAU MONDE(ヌーヴォー・モンド)
香調 | サフラン、カカオ、アガーウッド、ローズ、キャラメル、フランキンセンス、レザー、バニラ |
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サフランとローズのスパイシーで華やかな香りや、ココアの引き締まった甘さをプラスすることでウードが色味を帯びて力強く輝きます。
バニラやレザー、フランキンセンスのようなどっしりとした香りが多く使用されており、全体的にはダークでオリエンタルな印象です。
エレガントながらも、ウードの力強さとココアのドライでスイートなパウダリー感がかなり特徴的な、強烈な印象を残せる香り。プッシュする場所・量・時間帯などに注意が必要かもしれません。
15.FLEUR DU DÉSERT(フルール・デュ・デゼール)
香調 | グラースジャスミン、グラースローズドメ、ジャスミンサンバック、ブルガリアンローズエッセンス、オレンジブロッサム、ウード、アンブレットシード |
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2022年に発売された、砂漠の花を意味する「フルール・デュ・デゼール」のフレグランス。世界的なコロナ禍により、制限ばかりですっかり心が砂漠のように乾いてしまった人々の「心の砂漠」に咲かせる花という意味合いもあるそうです。
「フルール・デュ・デゼール」は、「オリエンタルパフューム」シリーズの他3つの香りに比べて、ウード控えめでフローラル多めな香りです。
ジャスミンやローズ、オレンジブロッサムの天然香料は、良い意味での生花の青臭さや花の蜜まで感じられるような奥深く繊細な印象を与えます。
砂漠のオアシスに咲くひと筋の光となるような希望に満ちた明るいフローラル主体のフレグランスです。
しかし、やはりウードの中性的で重厚感のあるシリーズの中の香りのため、男性でもハンサムなフローラル香として違和感なく使えますよ。
16.OMBRE NOMADE(オンブレ ・ノマド)
香調 | サフラン、ローズ、ゼラニウム、ラズベリー、ベンゾイン、レザー、インセンス、ウード |
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「オンブレ・ノマド」は中東で多く使われるウード・アッサムをシリーズ中最も贅沢に高濃度で使用した、大変濃厚で上級者向けのメンズフレグランス。ジャック・キャヴァリエいわく、5回シャワーで流しても落ちない香りだとか。
男性向けとされていますが、レザーやベンゾインが肌の上でまろやかに穏やかに香るので、女性がつけてもかえって潔い色気が纏えますね。
インセンスから立ちのぼる怪しい煙とスパイシーなサフラン、ジューシーなラズベリーにレザー……。何だか黒魔術のようなものを連想してしまいますが、そんなダークでミステリアスな魅力に満ちた、異国情緒あふれるセクシーでゴージャスな香りです。
日本でもだいぶウードのファンが増えてきたとはいえ、まだまだ馴染みのない人の方が多く、もしかすると外で使うことは難しいかもしれません。人を選ぶ香りです。
敢えてシャワー前に身体に吹きかけて、流して弱く香らせるといった使い方も良いかもしれませんね。
17.LES SABLE ROSES(レ・サーブル・ローズ)
香調 | ローズドメ、ブルガリアンローズ、ブラックペッパー、サフラン、レザー、アンバーグリス、ウード |
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「レ・サーブル・ローズ」は、ルイ・ヴィトンの香水の中で「ローズ・デ・ヴァン」同様、ローズの名を冠しているユニセックスフレグランス。それだけに、二酸化炭素抽出したルイ・ヴィトン独自のローズ香料の魅力が最大限に生かされた、ローズ好きのための香水です。
ウードの落ち着いた重い香りを合わせることで、「ローズ・デ・ヴァン」のフローラルな優しさや可愛らしさといった雰囲気とはまた違い、情熱的でエキゾチックな雰囲気に。
まず最初にトップで強く感じるブラックペッパーやサフランが刺激的で個性的な印象を与えます。
ミドル以降ではアンバーグリスの、アニマリックでありながらまろやかで上品に肌に溶け込むような深みも感じられ、非常に知的な、抑えても溢れ出る色気を演出できます。
一般的なフローラル系とは一味違うローズフレグランスをお探しの方におすすめです。
18.NUIT DE FEU(ニュイ ドゥ フ)
香調 | ホワイトインセンス、ブラックインセンス、アンブレットシード、ウード、レザー |
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フローラルを使用していないことが特徴的で、ウードをはじめレザーやインセンスなどの通常ラストノートを構成する重たい香りがふんだんに使われています。
フレグランスの通常の常識からはほぼ考えられないことですが、このような構成であってもちゃんと素晴らしい香りになるのがルイ・ヴィトン、そしてジャック・キャヴァリエの偉大さでしょう。
なめし革で有名になったルイ・ヴィトンならではですが、その革から独自のレザー香料や、インセンス香料さえも抽出したりしているそうです。
それゆえでしょうか、この「ニュイ ドゥ フ」は想像するよりもはるかに軽やかで温かみがあり、かつ驚くほどまろやかで肌に馴染むようなウードフレグランスです。余計な香りを削ぎ落としているので、レイヤード使いもしやすいですね。
ルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)の香水が好きならチェックしておきたい香水
ここからは、ルイ・ヴィトンの香水が好きな方にオススメしたい香水をご紹介します。
1.メゾン・フランシス・クルジャン「BACCARAT ROUGE540(バカラ・ルージュ540) 」
エリザベス・アーデンの「グリーンティー」やナルシソ・ロドリゲス「フォーハー」といったそうそうたる香水を手がけた偉大な調香師、フランシス・クルジャン。
枠にとらわれず自由な感性とインスピレーションで創られる香り、厳選された天然香料を好んで使う、といった点がルイ・ヴィトンと似ていますね。
しかし「BACCARAT ROUGE(バカラ・ルージュ540) 」の香りは、敢えてほとんどを合成香料を使い、バカラクリスタルができるまでを表現しきったといいます。
アンバーグリスの香ばしさやカラメルのような透明感のある甘さ、オレンジの香りが特徴的でグルマンな雰囲気ですが、ハンサムなシダーウッドの香りがマスキュリンさもプラス。単なる甘いだけの香りに止まらないのはさすがクルジャンと言えます。
秋冬のほっこりしたい時にぴったりのハッピーで温かみのある香りです。バカラの名に恥じない、特別感のあるセレブのようなゴージャスな雰囲気を味わえます。ユニセックスで使用できます。
2.クリスチャン・ルブタン「 Loubiraj(ルビラージ)」
落ち着いた、少し影のある大人っぽい香水です。神聖な場所でゆったりとした気分で瞑想をしたりするのに合いそうな深みのあるフレグランス。「爽やかな朝」「さんさんと輝く太陽」といった明るいイメージとは対極かもしれません。
レッドソールがトレードマークのルブタンらしく、真っ赤なボトルに凝ったモチーフのキャップがついたこの「ルビワールドコレクション」シリーズ。
手に持つとずしりと重さを感じ、とても重厚感・高級感のある外観でありながら茶目っ気がある攻めたデザインのモチーフが魅力です。
クリスチャン・ルブタンが旅行した場所からインスピレーションを得たシリーズとのことで、ルイ・ヴィトンフレグランスともコンセプトが共通していますね!
インテリアにも◎ですが、ちょっとミーハーで華やかなブランドが好きという若々しい感性を持った方への贈り物としても喜ばれること間違いなし。
3.キリアン「Angel’s Share(エンジェルズ・シェア)」
最近では根強いファンも増えてきた、「お酒」系フレグランスです。オーク樽の香りとコニャックのまろやかで熟したような芳しさから幕開け。
同時にシナモンやトンカビーンが複雑に絡みあって、粉っぽい甘さやスパイシーさが感じられます。くわえてプラリネの香ばしいナッツやバニラの甘さも、じわじわと顔を見せてくるイメージの香りです。
路地裏のバーでひとりでゆっくりグラスを傾けながらコニャックのオンザロックをたしなむような、リッチで優雅な大人の余裕を感じさせるワンランク上の香りを楽しむことができます。
バーカウンターに置いてあったらロックグラスと見紛うようなカッティングのボトルと、コニャックのようなジュースカラーが大変キリアンらしく、粋(いき)ですね。
オリエンタル・グルマンの要素が強く、ユニセックスで使えますが完全に夜向きの香りです。
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