香水の匂いはうつる?原因は?
じつは人から人に直接うつっているのではなく、匂い成分である香料が洋服やカバンに染みついてしまうことで、匂いがうつったと感じることがあるのです。
香料が衣類に染みついてしまいやすいのは、香水の性質のせい。
香水には揮発性の高いアルコールが含まれています。アルコールと一緒に香料も揮発しやすいので、匂いが空気を介してうつりやすいという特徴があるのです。
またうつってしまった場合、香料は分解されづらいうえに、香料がオイルでコーティングされていて匂いが取れにくいです。
配合されているアルコールや香料の性質により、香水の匂いは意外と簡単に服やカバンなどの持ち物にうつってしまい、匂いが長く残るので匂いうつりに気が付きやすいのです。
擦れるなどして服にうつる
原因は、香水に配合されている分解されづらい香料。
洋服と香水が擦れることで、香料が繊維の表面だけでなく奥にまで染みこんでしまい、匂いが取れなくなってしまうのです。
また香料が汗や皮脂、紫外線による影響や空気と触れあって酸化することによって、性質が変化して、より落としづらくなってしまうこともあるのだそう。
同じ空間にいるだけでもカバンなどにうつる
香水にはアルコールが含まれているので、揮発性が高く、空気中に香料ごと浮遊しやすいです。
香料が含まれた空気がただよう密閉空間などでは、香料が洋服だけでなくカバンなどの持ち物に付着しやすくなってしまうのです。
香水の匂いが他人からうつるシーン
満員電車やエレベーター
狭くて密閉された空間に、多くの人が集まって密着するようなシーンでは、香水をつけた人とそうでない人が必要以上に触れあってしまいます。
すると香水がついている部分と洋服が擦れて、匂いがうつりやすいのです。
電車以外の公共交通機関や人が多く集まる施設など、人と人との距離が近い場所では匂いうつりしやすいので、気をつけましょう。
タクシーやロッカーの残り香
タクシーの座席に、前に利用した人のつけていた香水が染みついていた場合、その匂いが自分にうつってしまうことがあります。
また共用のロッカーやホテルのクローゼットなどに、前に利用していた人の香水の匂いが残っていた場合は、自分の洋服に香水の匂いがうつってしまう可能性も。
香水の匂いを自分でうつしてしまうシーン
人が密集する場所で他の人にうつしてしまう場合、どんな原因が考えられるでしょうか。
良くないつけ方で人にうつる
香水をつけて自分が楽しむのが1番ですが、あくまでも他人に迷惑がかからないよう、TPOに合わせた楽しみ方をしましょう。
うつった匂いの落とし方
洋服なら重曹+クエン酸
手順1 | アルコールをふきつける |
---|---|
手順2 | 重曹・漂白剤を混ぜたぬるま湯に1時間ほどつけおく |
手順3 | 水でしっかりすすぐ |
手順4 | クエン酸を混ぜた水にひたしてから、よくすすぐ |
手順5 | しっかり乾かす |
手順6 | スチームアイロンをあてる |
つけおく際につかう漂白剤は「酸素系」のものを選びましょう。「塩素系」では服がいたんでしまう可能性が高いので注意が必要です。
洗濯絵表示にバツマークのついた三角形が表示されている場合は「酸素系」も使うことができないので注意しましょう。
重曹は匂いの吸着にくわえ、弱アルカリ性の性質を利用して酸性の匂い物質を中和することによる消臭が期待できます。
クエン酸の性質は酸性で、アルカリ性の匂い物質に対する中和が期待できます。重曹とクエン酸の両方をつかうのが最大のポイント。
柔軟剤の代わりとしてつかわれることもあるクエン酸ですが、衣服に濃くのこってしまうと肌トラブルや衣服の傷みにつながることもあるので、よくすすぐようにしてください。
風通しのよい場所でいつもより長くしっかり干しましょう。最後にスチームアイロンをかけることで、蒸気と匂いを同時に飛ばすことができますよ。
クエン酸や重曹が家にない!という方や手間をかける時間がない!という方は、次の方法もおすすめ。
手順1 | 漂白剤につける |
---|---|
手順2 | 洗濯用洗剤に少しの間つける |
手順3 | いつも通り洗濯 |
もっと忙しい方は、洗濯用洗剤につけておくだけでも効果がみられそうです。
カバンなら重曹スプレー
手順1 | 重曹をとかしたお湯をスプレーする |
---|---|
手順2 | 少し乾かす |
手順3 | 重曹をカバンにかけ、ビニール袋などで密封してひと晩放置 |
上記の手順に従ってカバンの匂いにアプローチして、どうしても匂いが取れなければ、クリーニングに出しましょう。
風通しのよい場所で干す
洋服やカバンが日焼けして色が変わってしまわないように、日陰で風通しのよい場所を選び、しばらく干しておきましょう。それだけでも匂いが取れることもしばしばです。
匂いうつりしない香水のつけ方
濃度に合わせた量をつける
名称 | 持続時間 | 適量 |
---|---|---|
オーデコロン | 1~2時間 | 2~3プッシュまで |
オードトワレ | 2~4時間 |
1プッシュまで
|
オーデパルファム | 5時間前後 | |
パルファム | 5~7時間 |
オードトワレは持続時間がそこまで長くないので、1プッシュにおさえつつ、時間が経って匂いが薄くなっていたらつけなおすのも良いでしょう。
オーデパルファムやパルファムは香りが強めで持続時間も長いので、1プッシュにとどめ、香りを抑えたいときは下半身や体温の低い場所につけるのがおすすめ。
服ではなく肌につける
洋服に染みついてしまうと通常の洗濯では取れないこともあります。
染みついた匂いが他の人の迷惑になってしまうことがあります。また服についた香りがほかの香水の楽しみの邪魔になってしまうことも。
香水は洋服にはかけず、肌に直接のせて楽しみましょう。体温で香り方が変わることもある香水は、肌にのせることで楽しみが増えるはずです。
おすすめは下半身
衣服に包まれていて、体温が常に高めに保たれているウエストにつけると、全身にさりげなく香りをまとうことができます。
つける場合は、服を着る前に30センチ以上離れたところからふんわりとスプレーするようにしましょう。
ヒザの裏や足首のあたりにつけるのもおすすめ。
低いところから香りがたちのぼる性質のある香水は、下半身につけることで、ゆっくりと香りがのぼってきて全身をつつんでくれます。
満員電車など人が密集するシーンでも、足元につけるのであれば迷惑になることもなさそうです。
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