”パウダリー系香水”とはよく聞くと思うのですが、一体、パウダリーって、どんな香りなのでしょうか?
パウダリーってどんな香り?
ベビーパウダーのような香りや、化粧品売り場の香りなどと例えられることもあるので、想像はつきやすいのではないでしょうか?
柔らかく、ほのかに甘みを感じさせる香りです。
香料で言うと、アイリスが含まれる香水にパウダリーとされていることが多いように思います。
アイリス(あやめ)のお花は、石けんのようなシャボン系の香りがするのですが、時間が経つにつれて少しずつドライなパウダリー系の香りへと変化していきます。
アイリスが含まれる香水も同じように、時間の経過とともにパウダリーな香りがふわふわと顔を見せるのが特徴です。
パウダリーフレグランスには、アイリスのほかにも、カモミールやヘリオトロープ、ミモザ、トンカビーン、アルデヒドなどの香料が使われることも多くあります。
実際にジョンソンではベビーパウダーの香りを再現するのに、カモミールにラベンダーを加えているそうですよ。
パウダリー系香水の特徴に欠かせない「シプレ」とは?
そのトレンドを築き上げたのが「シプレ」。
シプレとは、甘いパウダリーにフローラルとラブダナムをブレンドした香水のことを指します。
代表的なのは、ゲランの「ミツコ」や、クリスチャンディオールの「ミスディオール」などですね。
いずれもフローラルの中に軽やかなパウダリーが共存しているのが特徴的。
シプレ系の香水は、いろいろな香りの香水がある現代ではややレトロな香りのように感じることも多く、正直なところ好き嫌いは分かれやすい香りです。
ですが、使い続けていくうちにどんどん癖になりやすいのもパウダリーフレグランスの魅力。
いろいろな香水をお試しいただいているカラリアユーザーさんもぜひ、次回はパウダリーフレグランスを試してみてはいかがでしょうか。
「カラリア 香りの定期便」でも注文できるパウダリーフレグランス9選
アイリス×サンダルウッドのエキゾチック系パウダリー SAMSARA(サムサラ)/Guerlain(ゲラン)
〔トップノート〕ジャスミン、イランイラン
〔ミドルノート〕ホワイトムスク
〔ラストノート〕アイリス、トンカビーン、バニラ
彼女が愛したサンダルウッドは当時、インドなどで宗教儀式に使われることが主な役割でした。
ジャン・ポール・ゲラン氏は、その貴重なサンダルウッドを求め、何度もインドへと通ったそうです。
そのサンダルウッドに、彼女の好きなお花であるジャスミンを加え、輪廻という名の「サムサラ」が完成しました。
立ち上がりから、サンダルウッドの落ち着いた香りに、ジャスミンとイランイランのエキゾチックな香りが重なりあった重厚な香りが広がります。
そこから次第にアイリス、トンカビーン、バニラが甘いパウダリーのアコードを奏で、落ち着きの中にもどこか官能性を秘めた香りへと落ち着きます。
サムサラが気になる方はこちらもチェック!
夜空の突風のような力強いパウダリー VOL DE NUIT(夜間飛行)/Guerlain(ゲラン)
〔トップノート〕ガルバナム、ベルガモット、プチグレン
〔ミドルノート〕スイセン、スパイス、ジャスミン
〔ラストノート〕アイリス、バニラ、ウッディ
飛行を渇望する英雄的精神を讃えた<夜間飛行>は、飛行中に嵐や暴風雨、星座などさまざまな出会いが描かれています。
香水の夜間飛行を初めて香ったときに感じたのは、飛行するときのジェット気流というよりは、星の煌めく夜の飛行中に遭遇した突風の香りなのではということでした。
成功するか、失敗するかもわからない飛行中の、なんとも言い難い緊張感と、期待に胸を膨らませる弾む心を、力強いグリーンガルバナムが見事に再現しているように思います。
ミドルからは澄み切った夜空を思わせるスイセンやジャスミン、ラストには嵐の突風のようなドライなパウダリーがふわふわと漂うのです。
シプレならではのパウダリー MITSOUKO(ミツコ)/Guerlain(ゲラン)
〔トップノート〕ジャスミン、ベルガモット、ローズ
〔ミドルノート〕ピーチ、イランイラン、ライラック
〔ラストノート〕オークモス、ベチバー、スパイス
最初の方でも触れたシプレ系のフレグランスで、クラシカルな香りでありながら現在でも多くのファンを残す名香として愛されています。
当時のシプレにはなかったピーチを加えたことでも多くの人を驚かせた香水です。
立ち上がりは、濃厚なローズの香り。そこから少しずつやや甘みのあるフローラル、そしてラストにはほのかに甘いパウダリーがしっとりと肌に残ります。
アルデヒド×ムスクの石けんのようなパウダリー Fleur de Peau Eau de Parfum(オードパルファン フルール ドゥ ポー)/diptyque(ディプティック)
〔トップノート〕ピンクペッパー、アンジェリカ、アルデヒド
〔ミドルノート〕アイリス、ターキッシュローズ
〔ラストノート〕ムスク、アンブレット、キャロットシード
シュッとスプレーして目を瞑ると、たちまち豪華で煌びやかなバスルームに居るかのように錯覚させるほどの高貴な石けんの香りがむわっと香ります。
しばらくするとアイリスにムスクが重なり合ったパウダリーが少しずつ顔を見せ、お風呂上がりのような心地よい感覚をそっと肌に残します。
春の日差しのような暖かなパウダリー Mimosa & Cardamom Cologne(ミモザ & カルダモン コロン)/JO MALONE(ジョーマローン)
〔トップノート〕カルダモン
〔ミドルノート〕ミモザ
〔ラストノート〕トンカビーン
トップは砕いたばかりのフレッシュなカルダモンがとびきり爽やか!
そこから少しずつミモザとトンカビーンが混ざり合った、ほのかに甘いパウダリーがメインとなり、春の暖かな日差しを思わせるような優しい香りに包まれます。
ミルクのように甘いパウダリー Petits et Mamans(プチママン)/BVLGARI(ブルガリ)
〔トップノート〕シトラス、カモミール
〔ミドルノート〕ペッパー、ローズウッド、グァヤックウッド
〔ラストノート〕バニラ、イリス、ピーチ
そのため、子どもが好むミルクやベビーパウダー、石けんがメインとなっているのが特徴的。とても優しく、柔らかな香りに癒されます。
つけたてこそやや鼻にツンとくるシトラスが目立ちますが、次の瞬間にはミルクに包まれたベビーパウダーの甘い香りが優しくふわっと広がり、とても心地の良いひとときを満喫できます。
大人よりも香りに敏感な子どもでも安心して使えるように、香り自体も穏やかなので、寝る前にもおすすめです。
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フローラルパウダリーのフェミニンなパウダリー Paris(パリ)/Yves Saint Laurent(イヴサンローラン)
〔トップノート〕オレンジブロッサム、バイオレット
〔ミドルノート〕メイローズ、ミモザ、アイリス
〔ラストノート〕サンダルウッド、ベチバー、アンバー
「パリ」は、このパリを愛する全ての女性に向けたブーケの香りです。
つけたてから軽やかなフローラルがとびきりフェミニンに広がります。次第にアイリスやミモザが白粉のようなパウダリーを演出し、フローラルと混ざりあうことで女性らしさを引き立ててくれる香りへ。
光の街につながる、愛のストーリーを結晶化した、全ての女性への賛美です。
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バイオレット×バニラの甘めパウダリー ARTEMISIA(アルテミジア)/Penhaligon's(ペンハリガン)
〔トップノート〕ネクタリン、グリーン
〔ミドルノート〕バイオレット、バニラ、リリーオブザバレー
〔ラストノート〕オークモス、ムスク、サンダルウッド
立ち上がりは暖かなネクタリン。次第にバイオレットに、白粉のように甘いパウダリーがそっと顔を見せ、思わずうっとりとしてしまうほど優しい香りに包まれます。
フローラルな石けんのようなパウダリー Chloé Eau De Toilette(クロエ オードトワレ)/Chloe(クロエ)
〔トップノート〕ベルガモット、レモン、マグノリア
〔ミドルノート〕ローズ、ガーデニア
〔ラストノート〕ムスク、コットンフラワー
ロマンティックで遊び心溢れるクロエウーマンのように、明るく、生き生きとした女性らしいフレグランスです。
あまり香りの変化はありませんが、ベルガモット×レモンが放つ爽やかなトップからお花の石けんに包まれたパウダリーへの移り変わりが心地よく感じさせます。
今では誰しもに知られた香りではありますが、改めて使ってみると長く愛される理由がよくわかるフレグランスです。
クロエ オードトワレが気になる方はこちらもチェック!
パウダリーフレグランスには年齢も性別をも超える魅力が詰まっている
最初は「まだ自分には早い」と思ってしまうかもしれませんが、若い方が少し背伸びをしてつけている姿もとても素敵です。
たしかに大人びた香りが多いのは事実ですが、年齢を問わずつけられることには変わりありません。
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