三大香木とは?
「花木(カボク)」とは花の香りや姿かたちを楽しむための観賞用として庭や鉢植えに植えられる樹木のことを指します。
そしてその花木の中でも、とくに香りが美しいとされる「沈丁花(ジンチョウゲ)」、「梔子(クチナシ)」、「金木犀(キンモクセイ)」、が三大香木として数えられています。
【春の香木】沈丁花(ジンチョウゲ)とは?どんな香り?
沈丁花(ジンチョウゲ)の名前は沈丁花の葉の形が「丁子(チョウジ)」に似ていること、花の香りが「沈香(ジンコウ)」の香りに似ていることから、それぞれの名前をとり“沈丁花”となづけられたそうです。
開花時期は2月〜4月。白・黄色・薄桃色といった色の花を咲かせます。花言葉は「栄光」「永遠」「不死」「不滅」。花弁の色によって花言葉は分けられていません。
沈丁花(ジンチョウゲ)の香りは品のある甘い香り。名前の由来でもある“沈香”に似た上品さを感じることができます。
また植物らしいグリーンの香りと爽やかさもあるので、爽やかなフローラル系の香りが好きな方はおすすめの香り。別名では“千里香”と呼ばれるほど香りが遠方まで届くのも特徴のひとつです。
沈丁花(ジンチョウゲ)は花や根に毒を持つため、精油を抽出する難易度が高く、安定して供給することが難しいそう。そのため香水や精油などに使われる沈丁花の香りは、人工で再現した香料が使われているそうです。
そのため沈丁花(ジンチョウゲ)本来の香りと少々異なることも。沈丁花(ジンチョウゲ)本来の香りを楽しみたい方は、春先に公園などに足を運んでみるのが良さそうです。
沈丁花(ジンチョウゲ)の香りのおすすめのアイテム3選
濃度 | ‐ |
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香調 | ウッド、フローラル |
つけ始めた10分から1時間の間で蕾から満開の香りに変化するため、まさに沈丁花(ジンチョウゲ)の全てを表したといっても過言ではないフレグランス。口コミでも「本物の沈丁花」「沈丁花そのもの」など高い評価を得ており、沈丁花(ジンチョウゲ)の香り好きさんには1度は試してほしいアイテムです。
香り全体に落ち着いた印象があるので寝る前のリラックスタイムに利用するのも良さそうです。
香調 | フローラル |
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香り立ちもかなりふんわりしており、つけていることを思わず忘れてしまうほどの軽さなので「さりげなく香りの雰囲気を楽しみたい」という方にはぴったりの予感!
液状香水に比べて肌の負担も少ないのも大きな特徴。そのため敏感肌の方にもおすすめのアイテムです。香りから石けんのような清潔感も感じるので、“清楚感のある万人受けしやすい香り”を探している方にもおすすめです。
種類別名称 | 雑品 |
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香調 | シトラス |
沈丁花(ジンチョウゲ)の香りは、柑橘系3種とムスクシード、ラベンダーを合わせて再現されています。沈丁花(ジンチョウゲ)の沈香の上品なパウダリーさがムスクシードで再現され、爽やかさが柑橘3種でしっかり表現されている予感!
50mlのタイプはトイレや玄関など比較的狭い場所での利用向けのタイプなので「沈丁花(ジンチョウゲ)の香りを楽しみつつ、部屋の印象を香りで彩りたい」という方にぴったりのアイテムです。
【夏の香木】梔子(クチナシ)とは?どんな香り?
名前の由来については果実が熟れても実が開かないことから、「開く口が無い=口無し(クチナシ)」と名づけられたという説が有力です。
花言葉は「喜びを運ぶ」「洗練」「優雅」「とても幸せ」「私は幸せ者」など。花言葉の意味合いが前向きで、見た目も純白色と華やかさがあることから、ウェディングブーケとして使われることも多いようです。
梔子(クチナシ)の香りは甘く濃厚で華やかな香りです。王道のフローラルノートで甘さや濃さだけでなく、華やかさも感じることができます。英語圏ではジャスミンに香りが似ていることから「Cape jasmine(ケープジャスミン)」と呼ばれているそう。
また梔子(クチナシ)は“ガーデニア”という名でも親しまれています。香水などの香りのアイテムをつけている方は“ガーデニア”という名前の方が聞きなれているかもしれません。
ガーデニアの使われている香水は上品で華やかな香りが多いため女性から人気が高いことが多いです。
ただ梔子(クチナシ)も沈丁花(ジンチョウゲ)と同様に天然香料の抽出が非常に困難な植物。そのため香料を用いる多くのアイテムには合成的に作られた沈香の香料を使っていることが多いようです。
梔子(クチナシ)の香りのおすすめアイテム3選
濃度 | オードトワレ |
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トップノート | レッドベリー、ペア(洋ナシ) |
ミドルノート | ホワイトガーデニア、フランギパニ(プルメリア) |
ラストノート | ブラウン・シュガー・アコード、パチュリ |
ワンプッシュで女性らしい華やかさをしっかりと印象づける香水なので、デートなどの特別な日の利用にぴったりの香水。ふんわりと香らせたい方は腰より下の下半身やスカートのなかにつけるのがおすすめです。
種類別名称 | 化粧品 |
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香調 | フローラル |
フローレンスの香りはガーデニアに加えてベルガモットも配合されることで、華やかさだけでなく爽やかさも演出してくれます。穏やかで優しい印象を与えてくれる香りなのでオフィスシーンで、さっと上品な印象を与えたいときにつけるのも良さそう。
また保湿成分であるコナッツオイル、ホホバオイル、シアバター、オーガニックアロエベラを含んでいるので冬場のしっかりと手先を保湿したいときにもおすすめのアイテムです。
種類別名称 | 雑品 |
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香調 | サンダルウッド |
リリーの香りがやや強めなのですが、ガーデニアの華やかで濃厚な雰囲気は十分に楽しめるアイテムです。
つけるだけで家具や空間に華やかさをプラスしてくれるので、ガーデニアらしい華やかな雰囲気を楽しみつつ部屋に高級感をプラスしたい方にとくにおすすめ。見た目もシンプルで高級感のあるボトルデザインなのでプレゼントにあげても喜ばれそうですね!
フローラルノート自体も好みのわかれにくい香りなので、来客前に部屋の雰囲気をおしゃれにしたいと考えている方にもぴったりのアイテムです。
【秋の香木】金木犀(キンモクセイ)とは?どんな香り?
金木犀(キンモクセイ)の「木犀」は樹皮が動物の犀(サイ)の皮膚に似ていることに由来しています。
そして白い花を咲かせる「銀木犀(ギンモクセイ)」と対比して、橙色の花を金色に見立てたことから「金の木犀=金木犀」となづけられたそうです。日本では「木犀花(モクセイカ)」とも呼ばれています。
金木犀(キンモクセイ)の香りは柔和で甘い香り。お菓子などのコクのある甘さではなく、花特有の柔らかく穏やかな甘さなので、好みがわかれることも少なさそうです。
花言葉は「謙虚」「真実」「気高い人」「初恋」といった意味があります。ちなみに「謙虚」という意味は、思わず振り返ってしまいそうな魅力的な香りに反して、控えめで小さな花をつけることに因んでいるそう。
また金木犀(キンモクセイ)は金婚式や結婚式に贈る縁起の良い香木としても知られています。金木犀(キンモクセイ)は耐寒性がやや低いので、植える場合には半日陰の場所に植えるのがおすすめ。風水的には南西(裏鬼門)に植えると邪気を祓い、運気をあげてくれるそうです。
金木犀(キンモクセイ)の香りのおすすめアイテム3選
濃度 | オーデコロン |
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香調 | フローラル |
香らせたい場所に1〜2プッシュするだけで、金木犀(キンモクセイ)の心地よい柔らかさと甘さを本格的に試すことができます。
自然の金木犀(キンモクセイ)と同じくらいのふんわりとした柔らかい香り立ちなので、普段香水をつけない方にもおすすめできるアイテム。金木犀(キンモクセイ)好きの方には1度は試してほしい香水です。
種類別名称 | 化粧品 |
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そんな方にはグローバルプロダクトプランニングの「金木犀(キンモクセイ)ハンドクリーム」がおすすめ!ハンドクリームにキンモクセイ花のエキスを配合しているため、本格的な香りを楽しむことができます。
また金木犀(キンモクセイ)の香りを楽しみつつ、冬場に気になる手先の乾燥も「モクセイ花エキス」、「アロエベラ葉エキス」などの保湿成分でしっかりとケア。
しっとりとしたテクスチャーは好みが別れやすそうですが、金木犀(キンモクセイ)の本格的な香りを楽しみつつ保湿ケアをしたい方にはもってこいのアイテム。コスパもかなりよくパッケージも可愛いので日常使いにおすすめの金木犀(キンモクセイ)ハンドクリームです。
種類別名称 | 雑品 |
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金木犀(キンモクセイ)の柔らかく優しい雰囲気を演出しつつ、髪に濡れ感をだし垢抜けた印象をもたらします。
ナチュラルオイルには艶めき成分である「ベニバナ」「オリーブ」「ごま」だけでなく潤い成分である「ホホバ油」「米ぬか」「シアバター」も配合。そのため艶を演出すると同時に髪に潤いももたらします。
またヘアケアだけでなくボディケア用のオイルとしても使える点も大きな特徴!オーガニックで作られた金木犀(キンモクセイ)の香りは、かなりナチュラルで甘美な香りなのでお風呂上がりのケアだけでなくお出かけ用にも利用できます。
三大香木を比較したい人はセットアイテムもおすすめ!
リアル花ノ香 3大香木シリーズ/sukinahi
濃度 | ‐ |
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またsukinahiは合成香料を使わずに生花の香りを再現する特徴があります。繊細で生花に近い美しい香りを楽しむことができます。そのため「三大香木の香りを試したい」「より自然な香りを楽しみたい」という方にはぴったりの香水セットです。
四大香木との違いは?三大香木と何が違うの?
三大香木は「沈丁花(ジンチョウゲ)」、「梔子(クチナシ)」、「金木犀(キンモクセイ)」を指します。四大香木は三大香木にくわえて、冬の香木である「蝋梅(ロウバイ)」を加えた四種の香木によって構成されています。
四大香木について詳しく知りたい方は是非下の記事をチェックしてみてください!
三大香木以外におすすめの花木3選
沈丁花(ジンチョウゲ)が気になる方におすすめ!沈香(ジンコウ)の香り
香りは和の雰囲気を味合うことができるので、落ち着いた深い香りを楽しみたいという方におすすめできる香りです。
実は「沈香(ジンコウ)」と「沈丁花(ジンチョウゲ)」は同じジンチョウゲ科。沈丁花(ジンチョウゲ)との関係では“香りが似ている”ことからも名前の由来にも含まれているので、沈丁花と沈香の香りを比較してみるの良さそう。
また香木というと一般的には伽羅・沈香・白檀の3つを指すとされています。そのため香木が気になった方には是非試してほしい香りです!
梔子(クチナシ)が気になる方におすすめ!ジャスミンの香り
またローズ、ミュゲとともに3大フローラルと呼ばれ、フローラルノートを用いる香りのアイテムでは多用されています。
英語圏ではクチナシ(ガーデニア)は、ジャスミンの香りに似ていることから「Cape jasmine(ケープジャスミン)」とも呼ばれているそう。実際にどちらも香り濃厚さやきらびやかさあるフローラルノートであるので類似点は多そうですね。
ぱっとする華やかさや、しっかりと印象づけるような濃厚な香りが好きな方にはぴったりの香り。またジャスミンの香りはその華やかさやフェミニンらしい印象から、とくに女性から高い人気を得ています。
金木犀(キンモクセイ)が気になる方におすすめ!銀木犀(ギンモクセイ)の香り
ただ銀木犀(ギンモクセイ)は金木犀(キンモクセイ)と比べ芳香力が弱めのため、近距離でしか香りを感じることができません。イメージ的には金木犀(キンモクセイ)の香りをより淡くやわらかくした香りが銀木犀(ギンモクセイ)の香りです。
秋になると金木犀(キンモクセイ)の香りが印象的でなかなか銀木犀(ギンモクセイ)の香りを感じることは難しいですが、千葉県などを中心に市街地や公園などに植えられていることも少なくありません。
また銀木犀(ギンモクセイ)のは商品として出ていることは珍しく見かけることが少ないです。ですが金木犀(キンモクセイ)と対抗するほど印象に残る魅力的なので、見かけた際には是非試してほしい香りです。
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