イランイランは男女を魅惑する甘いエキゾチックな香り♡
毎年5~10月になると、大きな木に10cmほどの黄色い花を咲かせます。
最初は緑がかった色をしているのですが、時間が経つにつれ黄色くなり、香りも強くなるのが特徴です。
イランイランという名前は、フィリピンのタガログ語で「そよ風に揺れる花々」「花の中の花」という意味をもつアランイラン(alang-ilang)からその名がつけられました。
数あるお花の中でも濃厚で甘い香りを放つイランイランのためにつけられたような名前ですね。
イランイランの香り
ポイントは、ややクセがありエキゾチックな香りは「苦手」と感じてしまう方も多いのですが、嗅げば嗅ぐほどクセになり、いつの間にか虜になってしまう不思議な魅力をもつ香りです。
異性を引き付ける媚薬とまで言われています。
そのため、フェロモン系香水やボディミストにオスモフェリンと一緒に配合されていることが多いです。
おすすめしたいイランイランの人気香水8選
フローラルノートをはじめ、エキゾチックな雰囲気を出したいときや、香りに深みを与えたいときなど、幅広く様々な香りづけに使われているようです。
イランイランをメインにした香水も数多く、そのどれもがどこかセクシーな雰囲気をもつのが魅力のひとつ。
ここからはカラリア編集部が独自にセレクトしたイランイランの香りの商品を10個ご紹介します。
ぜひ参考にして、気になる香水を探してみてください。
サムサラ(ゲラン)
〔トップノート〕ジャスミン、イランイラン
〔ミドルノート〕ホワイトムスク
〔ラストノート〕アイリス、トンカビーン、バニラ
ゲランの4代目調香師・ジャン・ポール・ゲランが愛した女性のために調香されたサムサラは、エレガントの中にもセクシーさや魅惑が見え隠れするオリエンタルな香水です。
つけたてからイランイランの香りがガツンと強く鼻へ届き、次第にパウダリックなホワイトムスクが顔を出し、ラストはアイリスに甘いバニラが絡み合ったセクシーな香りをそっと肌に残します。
製作当時は儀式のために使われることがメインだったジャスミンとサンダルウッドを手に入れるために、ゲラン氏は何度もインドへ通ったと言います。
彼女への愛も込められたサムサラは、オフィスよりはデート向き。
香り立ちもやや重めなので、ワンプッシュで夕方までしっかり香ります。
サムサラが気になった方は、こちらのレビュー記事も見てみて下さい!
アンブラン ディラン(ゲラン)
〔トップノート〕ソルティノート、ベルガモット
〔ミドルノート〕ジャスミン サンバック、イランイラン、クローブ
〔ラストノート〕バニラ、アイリス、パチュリ
アンブラン ディランは、コモロ諸島で花を咲かせるイランイランをオマージュしたスパイシーフローラルフレグランスです。
つけたては海を思い起こすようなソルティーノートに香り豊かなベルガモットが爽やかなトップを奏で、ミドルからはイランイランをベースに、香りを引き立てるジャスミン、クローブがアクセントを加えていきます。
ラストにはアイリスにこっくりした甘さと、ピリッとしたパチョリが絡み合い、深みのある香調へと導きます。
エキゾチックでゴージャス。そんな雰囲気をもつアンブラン ディランは、イランイラン本来の香りを楽しめる香水です。
ジャドール(クリスチャン・ディオール)
〔トップノート〕西洋ナシ、メロン、マグノリア
〔ミドルノート〕チュベローズ、スズラン、フリージア
〔ラストノート〕ムスク、ブラックベリー、バニラ
ボトルのデザインも女性らしくて可愛いです。
つけたてはジューシーなフルーツに芳醇なマグノリアからはじまり、少し時間が経つと、こっくりとしたチュベローズやイランイランなどのお花、ラストはムスクやバニラにベリーが絡み合い、ほんのり甘くセクシーな香りを肌に残します。
ディオールといえばミスディオールも有名ですが、ジャドールはミスディオールのお姉さんのような、大人の女性を思い起こさせる香りです。
香り立ちはやや重めで、ワンプッシュで夕方までしっかり香ります。
あまり好き嫌いの分かれにくい香りではありますが、メンズ受けがいいのでオフィスよりデート向きな香水です。
ジャドールが気になった方は、こちらのレビュー記事も見てみて下さい!
ディオリシモ(クリスチャン・ディオール)
〔トップノート〕スズラン、ベルガモット
〔ミドルノート〕イランイラン、アマリリス
〔ラストノート〕サンダルウッド、ジャスミン
つけたては品のあるスズランの生花本来の香りがふわっと広がり、少しずつイランイランやアマリリスが香りに深みと華やかさを加え、ラストはサンダルウッドとジャスミンが心落ち着く香りで締めくくります。
草原に咲くスズランをイメージして調香された香水ではありますが、ミドルからは甘く濃厚なイランイランの香りもしっかり感じることができます。
トップからラストまで透明感のある上品な香調で、香り立ちも優しいので、日常からオフィスまで、付ける人も場所も選びません。幅広い層からの評価も良いため、プレゼントにおすすめの女性用香水でもあります。
オー モエリ(ディプティック)
〔トップノート〕イランイラン、イランイランリーフ
〔ミドルノート〕ピンクペッパー、ジンジャー
〔ラストノート〕ベチパー
つけたてからイランイランの濃厚でこっくりした甘みがむわっと広がり、遠くでピンクペッパーとジンジャーがほのかにピリッとした刺激を与え、ラストはベチパーが温かみのある香りを残します。
ディプティックでは、イランイランのフレッシュな香りを損なわないために、早朝に収穫してから4時間で蒸留されたものを使用。
ひと吹きするだけでいつでも、イランイラン畑の中心で深呼吸をしているかのようなフレッシュな香りを堪能できます。
どこかエキゾチックでリゾートな雰囲気をもつオーモエリは、バカンスにぴったり。夏につけたくなるような魅力的な香水です。
ユニセックスの香水なので、メンズフレグランスとして男性も使えます!
ラスト(ラッシュ)
〔トップノート〕ジャスミン、イランイラン
〔ミドルノート〕ローズ
〔ラストノート〕バニラ、サンダルウッド
トップからジャスミンとイランイランが濃厚に香り、時間が経つごとにローズやバニラ、サンダルウッドがこっくりとした甘さと心落ち着く香りを演出します。
香り立ち自体は優しく穏やかなものの、持続力は優れており、朝ワンプッシュするだけで夕方までしっかり香ります。
オレンジのリキッドからは想像できないほど芳醇な香りで、まるで満開に咲いたジャスミンやイランイランのお花畑にいるかのよう。
白いシャツにはオレンジ色がほんのり移ってしまうため、肌に直接つけて馴染ませてから袖を通すのがポイントです。
グッチ バンブー(グッチ)
〔トップノート〕オレンジブロッサム、ペアー
〔ミドルノート〕カサブランカリリー、イランイラン、ジャスミン
〔ラストノート〕バニラ、サンダルウッド、アンバーグリス
つけたてはペアーがほの甘くジューシーなトップ、ミドルからはリリーとイランイラン、ジャスミンの芳醇なお花の香りがふわっと広がり、ラストはバニラとアンバーにサンダルウッドが絡み合い、甘くセクシーな印象を残します。
トップからラストまでほんのり甘い香りが続きますが、香り立ちは優しく穏やかなのでキツい印象にならず、使い方次第でオフィスから日常まで幅広く使える香水です。
若い世代より落ち着いた大人の女性にぴったり合う香りなので、ちょっと背伸びをしたいときにもおすすめ。
セントラル パーク ウエスト(ボンド・ナンバーナイン)
〔トップノート〕イランイラン、スイセン、ブラックペッパー
〔ミドルノート〕イリス、ジャスミン、リンデン、ガーデニア
〔ラストノート〕ホワイトオーク、ベチバー、ムスク、ツリーモス
シュッとひと吹きしてみると、イランイランの香りがふわっと広がり、少しずつジャスミンやイリスなどの香り、ラストにはムスクやベチパーが落ち着いた印象を残します。
トップからラストまで華やかなお花の香りが続くセントラルパークウエストは、よく「クチナシの香り」とも例えられることも多い印象です。
イランイランをはじめ、様々なお花が調香されることでクチナシにも似た香りになるのかもしれませんね。
香り立ちはやや重く、こっくりとした香調は秋冬にぴったり。
つけるだけで気分はニューヨーカーです。
イランイランの香りを日常に取り入れてリラックスのひとときを♡
そんなイランイランの花言葉は「誘惑」「乙女の香り」。インドネシアで新婚初夜のベッドに飾り付けるように、イランイランは昔から現在まで色あせることなく、多くの男女を魅了し続けています。
忙しい日々の中にも、イランイランの香りを付けることでリラックスタイムを演出できたり、甘い香りが癒しの時間を演出してくれるはず。好みの香りに包まれながら過ごす空間は、安心できる時間を作り出してくれます。
ぜひ、日常にイランイランの香水を加えてみてください。
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