ジュニパーベリーとは?
ジュニパーベリー特有の爽やかでスパイシーな香りから、エッセンシャルオイルとして多く販売されています。
ジュニパーベリーは果実のままでもエッセンシャルオイルにしても香り自体は変わりませんが、エッセンシャルオイルの方が香りをより強く広げることが可能です。さらにエッセンシャルオイルは液体なので使い勝手が良く様々なシーンで使うことができます。
そのためジュニパーベリーの香りを楽しむときには、エッセンシャルオイルを使うのがおすすめです。
この記事では、主にエッセンシャルオイルとしてジュニパーベリーを使う場合を紹介しています。
エッセンシャルオイルだけでなく素材のままでも使われる
主に使われるのはジンの香り付けです。鼻を突き抜けるようなジュニパーベリーの香りが、ジンに爽快さをプラスしてくれます。
ジュニパーベリーはジンの香り付け以外にも、ハーブティーやスパイスとして利用されてきました。特にハーブティーはジュニパーベリーの香りだけでなく、風味まで味わうことができるのでおすすめの使い方です。
ジュニパーとの違いは?
ジュニパーベリーとジュニパーは抽出される部位が異なるのです。ジュニパーは西洋ネズの枝を抽出しており、ジュニパーベリーは西洋ネズの果実のみを抽出しているという違いがあります。
そのためジュニパーとジュニパーベリーは、名前は似ていても違う香りです。ジュニパーはよりウッディな香りが強いですが、ジュニパーベリーは果実から抽出しているぶん少し甘い香りがします。
ジュニパーとジュニパーベリーが混同して販売されている商品も多いので、購入するときには抽出部位の記載に注意しましょう。
ジュニパーベリーはどんな香り?
基本的には緑のみずみずしさが際立つ爽快な印象ですが、単調な香りに留まらず甘い香りやスパイシーな香りで深みがあるのが特徴です。
ジュニパーベリーのスパイシーな香りは、ほんのりつんとするようなジンの香りをかぐことで感じることができます。
ストロベリーなどのほかのベリー系の香りと比べると、ジュニパーベリーは果実から抽出されている割には甘い香りが控えめです。
そのため果実の甘さは全体の香りのアクセントになる程度に留まっており、ジュニパーベリーのすっきりとした香りが打ち消されません。
季節感としては冬らしい香りです。ジュニパーベリーのすっきりとしてキレのある香りは、冬の朝の澄み切った空気を連想させます。
似ている香りは?
ヒノキはウッディ系の香りで、昔から日本で建築の材料として使われてきたため馴染みのある香りです。落ち着いた雰囲気の香りを放つヒノキは、豊かな木の香りという点でジュニパーベリーと似ています。
ジュニパーベリーの方がヒノキよりもスパイシーな香りがするので、香りの刺激はジュニパーベリーの方が強いです。
サイプレスはヒノキ科の植物で、ヒノキに近い木の香りを放ちつつもスパイシーな香りがします。ジュニパーベリーとサイプレスはどちらも爽やかさのあるウッディーな香りと、少しクセのあるスパイシーな香りという点で、とても似た香りです。
香りが長く続きやすいサイプレスは香水などでもよく使われているので、ジュニパーベリーの香りの雰囲気を気軽に試したいときにはサイプレスが入った香水の香りを試してみるのをおすすめします。
ほんのりと香る果実の甘い香りなどジュニパーベリー特有の複雑な香りを楽しみたい方は、ぜひジュニパーベリーの香りを直接かいで試してみてください。
おすすめの使い方をシーン別に紹介
ジュニパーベリーの香りを最大限楽しむためにはエッセンシャルオイルを使いましょう。エッセンシャルオイルは成分が凝縮されているため香りが強く広がってくれます。
エッセンシャルオイルは液体なので布や香木につけるなど様々な使い方ができるのも魅力的です。自分にあったジュニパーベリーの香りの使い方を見つけてみましょう!
一瞬で爽やかな雰囲気に包まれたいとき
ハンカチやティッシュにオイルを1~2滴垂らすだけで、ジュニパーベリーの香りがすぐにふわっと広がってくれます。
ジュニパーベリーは爽やかでスッキリとした香りなので、気分転換したいときにぴったりです。
エッセンシャルオイルは小柄な瓶に入っていることが多いため、バッグなどに入れて持ち運ぶこともできます。
ジュニパーベリーのエッセンシャルオイルとティッシュ・ハンカチを持ち歩いて、外出先でもリフレッシュタイムを楽しみましょう。
掃除や洗濯に使ってキレイな印象を
掃除や洗濯に使うことで掃除した場所や洗濯した衣類などにジュニパーベリーの爽やかな香りがつき、きれいな印象を与えてくれるでしょう。
掃除のときにはアロマスプレーを掃除したい場所にプッシュして、その後に拭き掃除をするのが効果的です。アロマスプレーは、水100mlに対してエッセンシャルオイルを10〜20滴混ぜて、スプレー型の容器に移すだけで完成します。
洗濯をするときには直接浴槽にエッセンシャルオイルを入れましょう。ポイントは、柔軟剤と一緒にエッセンシャルオイルを入れることです。そうすることで衣類に香りがつきやすくなり、ジュニパーベリーの香りを最大限楽しむことができます。
掃除や洗濯のときには柑橘系のエッセンシャルオイルを使うことが多いですが、ジュニパーベリーも柑橘系の爽やかさと似ていてキツすぎません。
香木につけて香りをプラス
ジュニパーベリーのキレのある香りは甘い香木の香りにアクセントを加えることができます。
爽やかでありつつも甘くスパイシーなジュニパーベリーの香りが混ざることで、いつもの香木の香りがより奥深くなるのです。エッセンシャルオイルを使うことで香りがより広がるという利点もあります。
そのため香木を長く使い続けていて香りに変化が欲しかったり、香木の香りが弱くて物足りなく感じた方におすすめの使い方です。
香木はそのまま置いておくだけでも香りが広がりますが、火をつけて煙とともに香りを楽しむスマッジングという方法ではより香りを楽しむことができます。
スマッジングは香木をほかの植物と一緒に燃やす方法なので、オイルのジュニパーベリーではなく果実のジュニパーベリーを使ってみるのがおすすめです。香木と果実のジュニパーベリーを一緒にスマッジングして、香ばしさがプラスされた香りを楽しんでみてください。
ジュニパーベリーの香りと相性のいいブレンドオイルは?
「ジュニパーベリーの香りを活かしながら違う香りも楽しみたい!」という方は、ぜひジュニパーベリーのオイルとほかのオイルをブレンドして自分好みの香りを探してみてくださいね。
同系統のウッド系と合わせてより深い香りに
ジュニパーベリーの香りの系統はウッディ系に分類されるので、同じウッディ系の香りがおすすめです。
ユーカリの香りはウッディ系の中でも特にジュニパーベリーの香りと合います。ユーカリはウッディ系特有の森林浴をしているような落ち着きのある香りを含みつつも、シャープで爽やかな印象があるのが特徴です。
そのため同じく清涼感を感じられるジュニパーベリーの香りとよくマッチします。
ユーカリには様々な品種があり、木本来の香りが強い品種から爽やかさが強い品種まで様々です。そのため実際に香りをかいで確かめてみることをおすすめします。
爽やかさを際立たせたいなら柑橘系の香りをプラス
ジュニパーベリーの爽やかな香りは、柑橘系の爽やかさと系統が似ています。キツすぎず柔らかな清涼感が特徴で、ミント系やツンとした香りのハーブ系とは異なる系統の香りです。
そのためミント系の香りやツンとしたハーブ系の香りは、同じ爽やかな香りでもジュニパーベリーの香りと合いにくいので注意してください。
特におすすめなのはメリッサです。メリッサは柑橘類特有のみずみずしい爽やかな香りの成分を多く含むものの、甘くフルーティーな香りの成分は少ないという特徴があります。
そのためメリッサの香りは甘さが控えめなジュニパーベリーの香りとよく合います。爽やかさが強調されてジュニパーベリーのみを使うよりもすっきりとした印象になるでしょう。
香りだけでなく風味も楽しみたいならジンやハーブティーがおすすめ
ハーブティーとしてジュニパーベリーを楽しむことで、ジュニパーベリーのすっきりとした香りをより強く感じることができます。ただしジュニパーベリーの味はほとんどないので、ほかのハーブとブレンドしてジュニパーベリーの香りをアクセントにして使うのがおすすめです。
レモングラスとジュニパーベリーをブレンドすると爽快感がプラスされ柑橘類の風味がつくので、ハーブティーの味が薄くなることなくジュニパーベリー特有の爽やかさを楽しむことができます。
ジュニパーベリーはジンに香りのアクセントを加えるために使われているため、ジンを飲むことでジュニパーベリー特有のスパイシーさを感じることができるのでおすすめです。
エッセンシャルオイルの状態だとスパイシーな香りはあまり強く感じられません。そのためジンを飲むことでジュニパーベリーの独特なスパイシーさを最大限に味わうことができます。
ジュニパーベリーのオイルを使う時の注意点
・独特な香りで好みが分かれる
・刺激が強く原液の状態で直接肌につけられない
ジュニパーベリーの香りは清涼感が強いです。そのためほかのエッセンシャルオイルの香りと比べて独特で好みがわかれます。フォーマルな場でジュニパーベリーの香りを広げるのは控えたほうがよいかもしれません。
ジュニパーベリーは基本的に香りのアクセントとして使うことをおすすめします。ベースになる香りを柔らかく刺激の少ない香りにして、ジュニパーベリーの香りを活かしながら万人うけしやすい香りにしましょう。
エッセンシャルオイル一般に言えることですが、原液の状態だと肌への刺激が強すぎるので直接肌につけることは控えたほうが良いです。香水のように体に直接ジュニパーベリーの香りをまとわせたいときには、キャリアオイルや乳液などで希釈して使うようにしましょう。
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