ゼラニウムとは?
日本でも多年草として多くの園芸店で販売されており、生命力の高さから園芸ファンだけではなくガーデニング初心者さんからも愛されている植物です。
ゼラニウムには様々な品種があり、香りの良い品種のゼラニウムはエッセンシャルオイルや香水としても楽しまれています。
ゼラニウムは花ではなく葉が強く香るので、エッセンシャルオイルには葉の部分が抽出されるのが特徴です。
この記事で紹介するのはゼラニウムの香りが入った代表的な香水10選と、エッセンシャルオイルとしてのゼラニウムの香りの楽しみ方です。今回紹介した香水はどれも「カラリア 香りの定期便」で注文できるので、香水選びの参考としてご活用ください。
ゼラニウムはどんな香り
ゼラニウムの甘い香りは包まれるような安らぎ感があります。そのためリラックスタイムにぴったりです。
フローラル系に分類されるゼラニウムの香りは、主に女性の魅力を引き立てる香りとして使うことができます。鮮やかに咲く花々を想像させるフローラル系の香りは、華やかな印象を与えてくれるのです。
ゼラニウムの香り自体は女性らしい印象がありますが、ゼラニウムが調合されている香水は多くが性別を選ばない香りになっています。
ゼラニウムの品種によって香りは異なる
主な分類の仕方として挙げられるのは、抽出されたときの香りです。ブルボンとローズの2種類があります。
ブルボンはフローラルな香りと緑のすっきりとした香りが折り重なっており、爽やかな印象です。一方でローズは甘い香りを強く放ち、名前の通りローズに近い香りが広がります。
品種が異なると同じゼラニウムでも香りの印象は大きく異なるので、購入する前にどんな香りなのか試してみるのがおすすめです。
ゼラニウムの香りが調合された香水おすすめ10選
どこかマスキュリンな印象を与える香りで、男性がつけるとクールな雰囲気へ、女性がつけるとキリリとかっこいい雰囲気になりますよ。
実際に「カラリア 香りの定期便」でも注文できる10種類のゼラニウム系香水を紹介します。
ゼラニウムの香水①L'Eau Eau de Toilette(オードトワレ ロー)/DIPTYQUE(ディプティック)
ディプティックは当初、ペンハリガンやフローリスなどの英国の香水をメインに取り扱っていたのですが、その後オリジナルのキャンドルを製造したことをきっかけに香水業へと移り変わり、1968年にこのローが誕生します。
クローブとシナモンを使用したポマンダー(匂い袋)に、ゼラニウムやジンジャーを加えた、ジェンダーにとらわれない新しい香りとなりました。
当時は香水にスパイスを取り入れるのはまだ新しい試みだったそうです。
クローブとシナモンの甘いスパイスに、ジンジャーが温かさを加えます。それはまるでクリスマスの朝のよう!
そしてじわじわとゼラニウムの奥の深いフローラルが混ざり合い、目を閉じればパリの街中を歩いているように華やかな香りに包まれます。
ゼラニウムの香水②Eau de Minthé Eau de Parfum(オードパルファン オー ド ミンテ)/DIPTYQUE(ディプティック)
この香りは、ギリシャ神話に登場する冥界の王 ハーデースと、妖精のミンテとの禁断の愛物語がテーマとなっています。
ハーデースが恋に落ちたのは、人間でも女神でもなく妖精でした。このことをハーデースの妻は許さず、妖精 ミンテの姿を雑草へと変えてしまいます。ミンテを哀れんだハーデースは、その植物、ミントにうっとりするような良い香りと強力な繁殖力を与え、神殿をその香りで満たしたそうです。
オードミンテをスプレーすると、たちまちこの神話のように透き通るようなミントが爽快感をまとってふわっと優しく広がります。
その後、ゼラニウムとローズに、パチュリが混ざり合うことで、フゼアのアコードを奏でながら、ハーデースとミンテとの短くも哀しい蜜月のような雰囲気を醸し出すのです。
オードミンテもローと同じくメンズ、ウィメンズにとらわれないジェンダーレスな香りとして、世界中の香水ファンから愛されています。
ゼラニウムの香水③Geranium Odorata Eau de Toilette(オードトワレ ゼラニウム オドラタ)/DIPTYQUE(ディプティック)
開幕、ゼラニウムにカルダモンが混ざり合った、シトラスとも思える爽快感が鼻へ届きます。そのまま喉の奥へと香りを滑らせていくと、ゼラニウムのどこかスカッとした香りとシトラスのような香りが交互に顔を見せます。その変化は目まぐるしいほど!
ミドルからはほのかに甘いトンカビーンズがゼラニウムと出会うことでドライダウンし、ベチバーが温かさをもって香りを締めくくります。
メンズ寄りの香りですが、ロー、オードミンテと同じようにジェンダーレスな雰囲気を持っているので、男性、女性問わずしっくり馴染みます。
ゼラニウムの香水④Geranium Nefertum Eau de Parfum(ゼラニウム ネフェルトゥム オードパルファン)/MOLTON BROWN(モルトンブラウン)
ミドルノート:ゼラニウム・ジャスミン
ラストノート:サンダルウッド・ラブダナム・シダーウッド・オスマンサス
つけたては、フィグリーフ(イチジクの葉)とベルガモットのやや渋さを感じさせるグリーンノート。それらは次第にゼラニウムとジャスミンに優しく包まれ、サンダルウッドとモス(苔)の余韻へと繋がっていきます。
ラストに近づくにつれ、どこか影のあるセクシーな香りに変化していく香水です。
ゼラニウムの香水⑤PRADA AMBER POUR HOMME INTENSE(アンバー プールオム インテンス)/PRADA(プラダ)
カルダモンやマンダリン、ベルガモットにゼラニウムが混ざり合うことで、理髪店のトニックのようなマスキュリンさに溢れた香りが広がります。やがて柔らかなフローラルと出会い、甘いトンカビーンズによってドライダウンしていくのです。
フレッシュとセクシーが織り混ざる、香りのコントラストまでもしっかり楽しめる香水となっています。
ゼラニウムの香水⑥PRADA AMBER POUR HOMME(アンバー プールオム)/PRADA(プラダ)
ミドルノート:オレンジブロッサム・ムスク・ベチバー・ゼラニウム・ミルラ
ラストノート:ラブダナム・レザー・サンダルウッド・トンカビーンズ・パチュリ・バニラ・サフラン
トップは、マンダリンとベルガモット、ネロリにカルダモンが加わった爽快感のあるティーフレーバー。ミドルからはオレンジブロッサムやゼラニウムなどのフローラルが柔らかく絡み合い、ラストにはマスキュリンなレザーに、フゼアノートがメインとなり、少しずつドライダウンしていきます。
ゼラニウムの香水⑦No2 AGUA GERANIUM(No2 アグアゼラニウム)/CLAUS PORTO(クラウス ポルト)
スプレーした瞬間から、フゼア調にゼラニウムの葉の豊かな香りが理髪店のトニックのようにマスキュリンに香り立ちます。そのまま深く香りを吸い込むと、遠くでクローブなどのスパイスがアクセントを加え、トンカビーンやムスクによって少しずつドライダウンしていきます。
ゼラニウムの香水⑧HERITAGE NEWPORT(ヘリテージ ニューポート)/CASSWELL-MASSEY(キャスウェル・マッセイ)
ミドルノート:ラベンダー・ゼラニウム
ラストノート:バルサム・シダー
開幕、マンダリンの甘酸っぱい香りがとびきり爽やか!
それらはだんだんフゼアへと変化し、ラストにはバルサムとシダーが森林浴のようなアロマティックノートを生み出します。
夏に使いたくなるような、爽快感に溢れたメンズ向けフレグランスです。
ゼラニウムの香水⑨VENT DE FOLIE(ヴァンドゥフォリ)/ANNICK GOUTAL(GOUTAL)(アニックグタール)(グタール))
ミドルノート:スイートピー・ローズゼラニウム・ヘディオン
ラストノート:ホワイトムスク・セダー
ラズベリーにブラックカラント、ブラッドオレンジなどのみずみずしいフルーツが次々と顔を見せる賑やかなトップ、ミドルからは柔らかなスイートピーに、ローズゼラニウムのややエッジの効いた香りがアクセントを加えたフローラルノート。へディオンがパウダリーに香りを包み込み、ラストにはホワイトムスクが清らかな印象を残します。
ゼラニウムの香水⑩Chinotto di Liguria(キノット)/ACQUA DI PARMA (アクア ディ パルマ)
ミドルノート:ジャスミン・ゼラニウム・ローズマリー・カルダモン
ラストノート:パチョリ・ムスク
スプレーした瞬間から、キノット特有の甘さと苦みが混ざり合う柑橘の香りに包まれます。
ミドルからはシトラスを引き継いだまま、軽やかなフローラルにフゼアがマスキュリンな雰囲気を与え、パチョリとムスクによってキリリとクールな印象を残します。
ゼラニウム系香水の使い方
ゼラニウム系香水は甘くフローラルな香りが強い種類や、さっぱりとした香りで男女問わず使いやすい種類など、幅広く展開しています。
甘い香りを活かして女性らしさを演出
ゼラニウムの香りは香水に調合すると甘いフローラル系の香りが上品な印象となるので、フォーマルな場に付けるのがおすすめです。お祝い事などの明るい雰囲気とゼラニウムの華やかで上品な香りはとても合いますよ。
ゼラニウムの香りで女性らしさを演出する場合は、濃度の高い香水を選んでゼラニウムの強い香りを際立たせるのもおすすめです。
香水には濃度によって大きく4種類に分かれます。特に濃度の高いパルファンやオードパルファムの香水を使うことで、ゼラニウムの上品な印象を強く残すことができるのです。
ゼラニウム系の香水はフローラル系の香りが強い香水から、緑のみずみずしい香りが強い香水まで様々な種類があるので、実際に匂いをかいで試してみましょう。
香水の香りや濃度に合わせてつける箇所を変えよう
ゼラニウム系の中でもフローラルな香りで華やかな印象が強い香水は、あまり強く香りが広がりすぎない箇所に付けましょう。腰や足首に香水を付けると、体からふんわりと香水の香りが香ってくれます。
フローラルの香りが強すぎず刺激の少ないゼラニウム系香水は、首や手首に付けて香りを引き立たせるのがおすすめです。
香水の濃度によっても付ける箇所を変えると上手に香水の香りが広がります。香水には濃度別にパルファム・オードパルファム・オードトワレ・オーデコロンの4種類があるので、種類にあわせて付ける箇所を変えてみてください。
パルファムやオードパルファムは香水の濃度が高く香りが強く広がりやすいので、香りが強く広がらない腰や足首につけましょう。オードトワレやオーデコロンは香水の濃度が低いので、香りが広がりやすい首や手首につけるのがおすすめです。
ゼラニウム系香水は季節を問わず使える
フローラル系の香りは柑橘系の香りと並んで季節を連想させにくいため、一年を通して使う芳香剤やディフューザーなど多くのフレグランスアイテムに使われています。
多くのフレグランスアイテムと同じように、ゼラニウムの甘いフローラル系の香りは香水としても季節を選ばないのでおすすめです。
ゼラニウムは植物としても3〜11月までと長い間咲いています。植物が咲いている季節にその植物の香りを付けると、季節感がマッチしやすいです。その点からもゼラニウムの香りはほとんどの季節とマッチしてくれます。
ゼラニウムの香りを強く感じたいならエッセンシャルオイル(精油)がおすすめ
エッセンシャルオイルは植物の成分が凝縮されているので、香水よりもゼラニウム本来の香りを楽しむことができます。
エッセンシャルオイルの状態だと、様々な場面でゼラニウムの香りを生活に取り入れられることも魅力的です。
この記事ではゼラニウムの香りをエッセンシャルオイルとして楽しむ方法や、おすすめのブレンドオイルについて紹介しているので、参考にしてみてください。
ゼラニウムのエッセンシャルオイル(精油)としての楽しみ方
エッセンシャルオイルは植物から抽出された天然由来のオイルなので、ゼラニウムの香りが強く広がります。香水だとゼラニウム以外の香料も混ざっているので、ゼラニウムの香りだけを楽しむのは難しいかもしれません。
エッセンシャルオイルの状態ならほかの植物の香り成分や人工的な香料は入っていないので、ゼラニウムの甘くフローラルな香りだけに包まれることができます。
ゼラニウムをエッセンシャルオイルとして使って、色々な楽しみ方を試してみましょう。
ゼラニウムのアロマ香水を作る
市販で売られているゼラニウム系香水にもゼラニウムの香り成分は入っていますが、ほかの香り成分と調合されています。ゼラニウムのエッセンシャルオイルでアロマ香水を自作すれば、甘く華やかなゼラニウムの香りのみを楽しめるのでおすすめですよ。
アロマ香水に必要な材料はシンプルで作り方も簡単なので、手軽に作ることができます。
・エタノール
・ゼラニウムのエッセンシャルオイル
・小型のスプレーボトル
エタノールとゼラニウムのエッセンシャルオイルは、9:1の割合で調合するようにしましょう。目安としては、無水エタノール5mlに対してエッセンシャルオイルが10滴ほどです。
自作のアロマ香水は、自分にあった香りの強さの香水を作ることができるのも魅力的です。
ゼラニウムの香りはしっかりとしているのでアロマ香水の香りも強くなります。そのためふんわりとゼラニウムの香りを広げたいという方は、エッセンシャルオイルの量を少なめにしてみるのがおすすめです。
目安の調合割合ではもの足りないと思う方はエッセンシャルオイルの量を多めにしてみましょう。
1.エッセンシャルオイルとエタノールを混ぜる |
2.小型のボトル容器に入れる |
ボトル容器の口が狭いと小型のボトル容器に材料を移しにくい可能性があるので、ボトル容器に直接エッセンシャルオイルとエタノールを入れて調合するのもおすすめです。
アロマディフューザーで部屋中に香りを広げる
アロマディフューザーはエッセンシャルオイルの香りを拡散させるアロマグッズで、加熱式ディフューザーやリードディフューザーなど様々な種類があるのが特徴です。
アロマストーンはアロマディフューザーの中でもふんわりと香りが広がるアロマグッズなので、華やかで強い香りのゼラニウムと相性が合います。使い方は簡単で、アロマストーンにエッセンシャルオイルを5滴ほど垂らすだけです。
アロマストーンを置いてゼラニウムの香りを広げることで、部屋中にゼラニウムの香りを広げることができます。
香水は体につけて香りをまとうのが目的のフレグランスアイテムなので、部屋全体に香りを広げたいときにはエッセンシャルオイルとアロマディフューザーを活用してみましょう。
化粧水に混ぜて香り付けをする
エッセンシャルオイルは植物から抽出された天然由来のオイルなので、化粧水で希釈されていれば直接肌につけて香りを楽しむことができるのです。
エッセンシャルオイルは、100mlの化粧水に2〜4滴ほど混ぜると程良い香りの強さになります。ゼラニウムのエッセンシャルオイルは比較的香りが強いので、2滴ほどでも十分化粧水に香りがつきますよ。
化粧水は無香料の製品を選びましょう。無香料の化粧水にすることで、ゼラニウムの香りが化粧水の香りと混ざらずに広がってくれます。
エッセンシャルオイルを化粧水に入れすぎると、肌への刺激が強くなってしまうので注意してください。化粧水にエッセンシャルオイルを混ぜたら、顔につける前に腕などに数滴垂らして赤みが出ないかなどを確認しましょう。
ゼラニウムの香りにおすすめのブレンドオイル
エッセンシャルオイル同士を混ぜることで香りに深みが生まれて、ワンランクレベルの高い香りを楽しむことができるので、ゼラニウムの香りに変化が欲しい方は是非ブレンドしてみてください。
ゼラニウムはフローラル系の香りでほんのり緑のみずみずしい香りがします。ゼラニウムの香りの特徴に合わせてブレンドオイルを選ぶと、香りが邪魔し合わずに広がってくれますよ。
ゼラニウムのフローラルな香りをより活かしたいなら、ローズ系のブレンドオイルがおすすめです。ゼラニウムのグリーンな香りを際立たせるなら、爽やかでハーバルな香りのブレンドオイルと合わせると良いでしょう。
ゼラニウムと同系統のローズ系で深みのある香りに
同じフローラル系の香りをブレンドすると、お互いの香りを打ち消さずに華やかな印象をプラスしてくれます。豪華な印象の香りを広げたいときにおすすめですよ。
フローラル系の香りはブレンドする種類を多くすることで、花束を連想させてより上品な印象の香りにすることができます。
ローズ系のエッセンシャルオイルには、ダマスクローズやキャベッジローズの香りがおすすめです。ローズ系には甘い香りが強いオイルからスパイシーな香りがするオイルまで様々な種類があります。
ゼラニウムは強く甘い香りがするので、ローズ系のオイルは同じように甘い香りが強くてスパイシーな香りがほとんどない種類だと相性が良いでしょう。
グリーン系の香りで爽やかさをプラス
グリーン系は新緑を連想するような香りなので、季節的には春や夏がおすすめの香りです。そのためゼラニウムとグリーン系をブレンドしたオイルも緑が茂る春や夏に使うと、季節感とオイルの香りがマッチします。
グリーン系のエッセンシャルオイルは、ユーカリがおすすめです。ユーカリは香水にもよく使われる香りで、香りに強いクセがありません。そのためブレンドオイル初心者でも手軽に取り入れることができる香りです。
ゼラニウムは香りが強いので、ブレンドするオイルも香りが比較的強くないと打ち消されてしまう可能性があります。香りが上手にブレンドされていないと思ったら、ゼラニウムとブレンドするオイルの量を変えて、香りの強さを調節してみましょう。
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