アルガンオイルとは?

青空の下に生えるアルガンツリー
アルガンオイルは、北アフリカに位置するモロッコの南西部に限って生育する「アルガンツリー」という植物の実から産出されるオイルです。生育地域が限られているために、産地もモロッコのみとなります。

アルガンオイルを抽出するにはアルガンツリーの実から種を取り出して、種を絞る必要があります。オイルの抽出量は、実の量10キログラムに対してわずか1リットル程度です。

種からオイルを絞るのは簡単ではなく、採れるオイルの量も少ないことから、十分な量を抽出するには大変な労力と時間がかかります。

産地がモロッコに限られていること、労力がかかること、その両方からアルガンオイルの希少性は非常に高いと言えるでしょう。

アルガンオイルは何に良いの?

アルガンオイルは肌や髪に使用する製品として販売されることが多いです。

アルガンオイルには保湿作用に優れる「オレイン酸」と、皮膚を整えすこやかに保つ作用が期待できる「ビタミンE」が豊富に含まれています。

さらに日焼けによるシミやそばかすを防ぐ「リノール酸」も含まれているので、アルガンオイルはスキンケアやヘアケアに向いています。

ただし製造の過程で「精製」している製品と「未精製」の製品とに分かれ、精製している場合はビタミンEが減少するなど成分に違いが出ることも。購入する際には注意が必要です。

アルガンオイルはどんな匂い?どんなテクスチャ?

アルガンオイルの匂いは食用かスキンケアなどのコスメ用かによっても少し異なりますが、食用の場合はゴマ油に似た匂いコスメ用の場合はアロマティックなナッツの匂いがするとされています。

アルガンオイルのテクスチャは、滑らかで伸びがよく、肌馴染みが良いのが特徴です。

アルガンオイルの使い方は?肌や髪だけでなく食用まで!

アルガンオイルの使用方法は幅広く、美容目的で肌や髪に使用するだけでなく、マッサージ用のオイルやクレンジングオイル、ときに食用としても用いられます。

ここでは、アルガンオイルの使用方法について見ていきましょう。

お顔のスキンケアとしての使い方

顔のスキンケアをする女性
アルガンオイルを使ってスキンケアを行なう際は、クレンジングや洗顔を済ませた後、化粧水の前に使うのがおすすめです。

手にアルガンオイルを数滴とったら、擦ったり叩き付けたりするのではなく、優しく撫でるように肌になじませていきましょう。アルガンオイルによって肌が柔らかくなるため、化粧水の成分が肌の角質層により浸透しやすくなる効果が期待できます。

アルガンオイルは、オイルパックとして使用することもできます。クレンジングと洗顔の後にオイルを塗り、フェイスマッサージを行なったら、ホットタオルを顔全体に乗せましょう。

タオルを数分ほど置いておくことでパックと同じ状態になるため、オイルがよりしっかり肌の角質層に浸透する効果が期待できます。数分経ったら、ぬるま湯で洗顔を行なってケア完了です。

ヘッドマッサージやヘアケアとしての使い方

鏡を見ながらヘアオイルを使う女性
アルガンオイルは、ヘッドマッサージの際にも活躍します。オイルを数滴手にとったら、まずは頭皮全体になじませましょう。指の腹を使って頭全体を下から上へ、円を描くようなイメージでマッサージを行ないます。

マッサージ後はしばらく頭皮にオイルをなじませ、その後シャンプーやコンディショナーを行なえばケア完了です。オイルによるヘッドマッサージを通して頭皮を健やかに保つことで、髪質の維持にも繋がるでしょう。

ヘッドマッサージ用オイルとしてだけでなく、オイルを髪の毛に使うことで洗い流さないトリートメントとしても活用できます。

まずはオイルを数滴手のひらに出し馴染ませた後、髪全体に塗っていきます。毛先は特に紫外線による日焼けのダメージを受けやすいため、念入りに塗り込むのがおすすめです。

洗髪後の濡れた状態、乾いた状態いずれも使用でき、髪のツヤを保ちうるおいを補ってくれます。

マッサージオイルとしての使い方

プールサイドで脚にオイルを塗ってマッサージする女性
アルガンオイルは、ボディマッサージ用のオイルとしても活躍します。

使用方法は、マッサージしたい部分にオイルを適量塗り込む、もしくは塗り込みながらマッサージを行なうだけでお手軽です。

マッサージの際に起きてしまう肌への摩擦を防ぐだけでなく、オイルの保湿効果によって全身の保湿ケアが行なえるため、おすすめの使い方です。

クレンジングオイルとしての使い方

洗面台で顔のクレンジングを行う女性
アルガンオイルは、クレンジングオイルとしても活用できるのが魅力です。毛穴の黒ずみやザラつき感に対して、少ない刺激で優しくケアを行なうことができます。

アルガンオイルによるクレンジングの手順は以下の通りです。

①アルガンオイル以外のクレンジングを行ない、メイク等をあらかじめ落としておく
②毛穴の黒ずみやザラつき、汚れ等が気になる部分にオイルと適量塗り、くるくると指先で円を描くようにマッサージする
③オイルを優しくふき取り、普段通りの洗顔を行なう

メイクを落とした後に、蒸しタオルで気になる部分を温めてからオイルによるクレンジングを行なうのも、より汚れが落ちやすくなるためおすすめです。

食用としての使い方

フライパンに調理油を注ぐ女性
アルガンオイルのなかには、食用として料理に使えるものもあるのが特徴です。

アルガンオイルには2つの製法があり、最初に種を煎ってから油を搾った「ローストタイプ」と、生の種から油を搾った「ノンローストタイプ」に分かれます。

食用として用いられるのは「ローストタイプ」のアルガンオイルが基本で、繊細さを感じるナッツに近い風味、もしくはクセのないゴマ油にも似た香ばしい風味を感じられるとされています。

ちなみにモロッコでは調味料として使ったり、調理油として使ったりするそうです。

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アルガンオイルの選び方

アルガンオイルの使い方を知り、自身でも使ってみたいと感じた方も多いのではないでしょうか。アルガンオイルは、肌・髪質、香り、使用箇所など、人によって選ぶ基準や適したオイルが異なります。

ここからは、アルガンオイルの選び方について、選ぶ基準別にご紹介します。

使用箇所や用途、体質に合わせて選ぶ

頭の上に5つのクエスチョンマークを浮かべて考える女性
アルガンオイルを選ぶ際は、商品が「使用したい箇所に適合しているか」「自分の肌質や髪質に合うかどうか」をチェックすることが大切です。

アルガンオイルは、抽出後の工程である「精製」を行なうかどうかでオイルの品質が異なり、「未精製」「精製済み」の2種類に分けられます

予期せぬトラブルを避けるため、必ず商品の販売メーカーが推奨しているオイルの使用可能箇所を確認し、自身の希望に合っているものを選んでくださいね。
未精製のアルガンオイルとは
未精製のオイルは、アルガンオイルに含まれるビタミンEやリノール酸といった成分がより多く残っているのが特徴です。

ビタミンEによる皮膚を整える作用や、リノール酸による日焼け由来のシミやそばかすの防止といったスキンケアやヘアケアが目的の場合は、未精製のオイルが適しています。

ただし未精製のオイルは不純物や沈殿物が残っていたり、オイルの匂いが強いと感じたりする場合があります。そのため敏感肌の方やアレルギー体質の方、匂いに敏感な方は注意が必要です。
精製済みのアルガンオイルとは
精製済みのオイルは、抽出したアルガンオイルから不純物を取り除いたうえで脱臭処理を施し、オイルの品質を安定させたものです。

不純物の心配がない上にオイル特有の匂いも少なくなるため、敏感肌の方や髪質が柔らかめの方、匂いが苦手な方、初めてオイルを使用する方におすすめと言えます。

ただし精製済みのオイルは未精製のオイルと比べるとビタミンEなどの成分は残りにくいため、保湿目的として選ぶとよいでしょう。

香りで選ぶ

色々な香りを嗅ぎ比べる2人の女性
アルガンオイルは精製か未精製か、そしてエッセンシャルオイルが加えられているかどうかで香りが変わります。

未精製のアルガンオイルの場合、アルガンオイル本来の香りであるナッツのような香りがします。自然なナッツの香りを好む方は、未精製のオイルや香りを脱臭していないオイルを選ぶとよいでしょう。

強すぎる香りが苦手な場合は、香りが比較的少なくなる精製済みのオイルを選ぶのがおすすめです。

アルガンオイルの香りやナッツのような香りが苦手という方は、エッセンシャルオイルが配合されているものを選ぶとよいでしょう。アルガンオイルの良さはそのまま、ラベンダーやローズ、シトラスなど好きな香りを楽しむこともできます。

圧搾方法で選ぶ

いくつものアルガンの実とアルガンオイル
アルガンオイルは圧搾によって抽出されますが、圧搾方法は「手搾り」「高温圧搾法」「低温圧搾法」のいずれかとなります。

手搾りはその名のとおり手で圧搾、低温圧搾法は圧力をかけて圧搾、高温圧搾法は高温の熱を用いてオイルを圧搾するのが特徴です。

3種類のうちでおすすめなのは、「低温圧搾法」で抽出されたオイルです。低温圧搾法では原料に熱をかける必要がないため、酸化したり栄養素が損なわれたりする恐れがなく、高品質なオイルが抽出できます。

ただし高温圧搾法が原料全体から約6~7割のオイルを抽出できるのにたいして、低温圧搾法では原料全体の約3割しかオイルを抽出できないのでコストがかかってしまいます。そのぶん価格が高い製品が多いのが特徴です。

高品質なオイルが必ずしも酸化しないとは言えませんが、酸化リスクの低さや品質と価格のバランスを見極めつつ、自身に合った圧搾法のオイルを選ぶとよいでしょう。

容器で選ぶ 遮光瓶がおすすめ!

黒い背景に金のラベルが付いた1本の遮光瓶
アルガンオイルに限ったことではありませんが、オイルは光や空気、熱に触れることが原因で酸化が進んでしまいます

酸化はオイルの変質を招きかねないため、できるだけ酸化しない容器を選ぶのがおすすめです。

酸化を防ぐために必要な要素は「素材」と「遮光性」です。オイルはプラスチック類との相性が悪く、プラスチック容器に含まれる化学物質が溶け出してしまう恐れがあるため、「遮光性の高いガラス製の容器」を選ぶとよいでしょう。

アルガンオイルとホホバオイルの違いとは?

瓶に入ったホホバオイルといくつかのホホバオイルの実
アルガンオイルとともに人気の高いオイルに、「ホホバオイル」というものがあります。この2つは何が違うのか、どう使い分ければよいのか気になっている方もいるのではないでしょうか?

まず、アルガンオイルは先ほども解説したように、「アルガンツリー」の実から抽出されます。対してホホバオイルは、「ホホバ」という植物の実から抽出されるのが特徴です。

大きな違いとして、アルガンオイルにはオレイン酸が約50%含まれているのに対し、ホホバオイルは約10%です。オレイン酸は美肌効果のある成分ですが、ニキビを悪化させる原因にもなってしまいます。オイリー肌でニキビができやすい方は、ホホバオイルの使用がおすすめです。

両者は「保湿作用の働き方」も違います。アルガンオイルは保湿成分が肌の角質層に浸透することで水分を補い保湿を行ないます。一方のホホバオイルは肌の表面をバリアすることで水分の蒸発を防ぎ、保湿効果に繋げているのが特徴です。

そのため、ごわつきや年齢肌が気になる方はアルガンオイル、肌が弱い方や保湿を目的とする方はホホバオイルを使用すると良いでしょう。

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アルガンオイル以外のオーガニックのオイルもおすすめ

無数に咲くカレンデュラの花
アルガンオイル以外にも、おすすめのオーガニックのオイルは数多くあります。オイルによって、特徴や香り、使用によって期待できる効果も異なります。

例えば、キク科のハーブの1種であるカレンデュラから抽出して作られた「カレンデュラオイル」は、皮膚を保護する効果が期待できるのが特徴です。スキンケア用オイルとして使用することで、肌の保湿機能とバリア機能を補い、皮膚の乾燥や肌荒れの予防につながります。

スキンケア以外にも、マッサージオイルとして使用することで血行促進効果も期待できます。さらに、カレンデュラのハーブ調の香りは、リラックスタイムのお供に楽しむのもおすすめです。

ほかにもよく使用されるオイルに「スイートアーモンドオイル」があります。スイートアーモンドオイルはその名のとおりアーモンドの木から作られているのが特徴で、ほんのり甘いアーモンドの香りがするのが特徴です。

スイートアーモンドオイルには皮膚を柔らかくし水分や栄養を肌に留められる「エモリエント効果」が期待できるため、乾燥肌の方の保湿ケアに適しています。日焼けした肌のケアにもぴったりですよ。

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監修: カラリア編集部

Instagramでフォロワー数20万人超の香りに特化した情報をお届けしているアカウント「カラリアマガジン」を運営。
当メディアの記事はInstagramのフォロワー様に答えていただいたアンケート結果や口コミ、カラリア 香りの定期便でのランキングや口コミなどのデータをもとに作成しております。

注意事項

※ 掲載されている情報は記事執筆時点のものです。最新情報は公式ホームページなどでご確認ください。

※ 掲載商品はこちらで紹介した効果・効能を保証したものではありません。ご購入の際は、各商品の公式サイト等をご確認ください。

※ 入浴剤にダイエットやデトックス効果が認められている商品はありません。

※ 「美白」は、メラニンの生成を抑え、しみやそばかすを防ぐことを指します。

※ 「日焼け防止」とはメラニンの生成を抑え、日やけによるしみ・そばかすを防ぐことを指します。

※ 「エイジングケア」とは、老化防止のことではなく年齢に応じたケアのことで、年齢を重ねた肌にうるおいを与えることを指します。(ボディクリーム等の記事に導入)

※ 「エイジングケア」とは、若返りを意味するものではなく、頭皮や髪を清潔に保ち、毛髪にうるおいやハリ・コシを与えることを指します。(シャンプー等の記事に導入)

※ 「浸透」とは、角質層への浸透を指します。

※ 「髪への浸透」とは、角化した毛髪部分の範囲内への浸透を指します。

※ 「アレルギーテスト済み」は、すべての人にアレルギーが起きないということではありません。

※ 「パッチテスト済み」は、すべての人に皮膚刺激が発生しないということではありません。

※ 「スティンギングテスト済み」は、すべての人に皮膚トラブルがおこらないということではありません。

※ 「ノンコメドジェニックテスト済み」は、すべての人にコメド(ニキビのもと)が発生しないということではありません。

※ 「ボリュームアップ」とは毛髪にハリやコシを与え、ボリューム感を与えたように見せることを指します。

※ 「ベタつき防止・ケア」とは、洗髪後に頭皮を健やかに保つことを指します。

※ 「育毛」は、頭皮や毛髪を清潔にすることで毛髪がすこやかに保たれることを指します。

※ 「毛髪の補修」とは物理的に損傷を補い繕うことであり、治療的な回復のことではありません。

※ 「小じわの改善」とはうるおいにより乾燥による小ジワを目立たなくすることを指します。

※ 「ピーリング」とは洗浄、拭き取り行為などによる物理的効果によるものを指します。

※ 「くすみ」とはメーキャップ効果によるものを指します。

※ 化粧品に疲労回復効果はありません。

※ 使用者の感想は商品の効能効果を保証するものではありません。

※ 化粧品に「治癒、回復、改善」の効果はありません。

※ ニキビケア商品のうち、ニキビを治す効果が認められているのは医薬品のみで、化粧品・医薬部外品にはニキビを治す効果が認められていません。

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