調香師になるには?パフューマーに必要な素質や能力を解説
彼らは世界三大調香師と呼ばれるパフューマーです。
・ソフィア・グロスマン:パリ(イヴ・サンローラン)、トレゾァ(ランコム)、ダウニーエイプリルフレッシュなど
・ジャック・ポルジュ:ココをはじめとしたシャネルの専属調香師
・ジャック・キャヴァリエ:代表作はブルガリ プールオム(ブルガリ)。現ルイヴィトンの専属調香師
彼らのように世界的に活躍する調香師に憧れを抱いたことはありませんか?
はたして、調香師になるためにはどんな道を辿るのでしょうか。
調香師とは?
彼らが創り出すのは香水だけではなく、柔軟剤、シャンプー、入浴剤や洗剤などの生活用品から、歯磨き粉や食品に使用する芳香剤まで幅広く行っているのが特徴的です。
一般的に、フレーバー(食品など)を調香する人をフレーバリスト、香水を調香する人をパフューマーと呼んでいます。
彼らは常日頃から、数千種類にも及ぶ香料を組み合わせ、新しい香りを生み出しています。
感性が問われる職業なため、多くの人に芸術的な香りを届けられることは、やりがいも感じられることでしょう。
ところが日本ではまだまだ香水文化は発展途上中。
パフューマーよりもフレーバリストの方が活躍しやすいのが現状ではありますが、少しずつ生活に香りを取り入れる人々も増えているため、将来性は明るいビジネスと考えても良いかもしれません。
調香師になるには?
例を挙げてみましょう。
日本でも有名なジョーマローンは、香りの勉強を独学で行い、フェイシャリストを経て、自分で香りを生み出してブランドとして確立させました。
とはいえ、パフューマーとして独立するには道のりは険しいのが事実。
日本で調香師を目指すには、どんな過程が必要なのかチェックしてみましょう。
在学中は化学や薬学、語学を習得しておくと就職に役立つ
香りとは感覚的なもののため、文系かと思いがちですが、調香に必要なのは香料の成分の特性や、それらを組み合わせたときに生み出される物質の知識です。
そのため、化学や薬学に精通していることが必要となります。
日本には、パフューマーやフレーバリストを目指すための専門学校も存在します。
高校を卒業後、専門学校で香りについて学ぶのも一つの方法です。
また、香水の本場はフランスです。調香師として役職がついたあとでも、調香の勉強としてフランスへ海外留学する人も少なくありません。
フランス語を中心とした語学も勉強しておくと、調香師として羽ばたいたあと必ず役に立つ場面が訪れるはずです。
調香師を必要とする企業へ就職後、パフューマーへと独立
その企業で約10年ほどアシスタントを勤め、パフューマーとして独立するのが一般的な流れとなります。
パフューマーに必要な素質
個の香りの性質から、香料を組み合わせたときに生み出される香り、そしてそれらを嗅ぎ分けられる能力が必要です。
そのためには、鋭い嗅覚であること、その体を維持できることが求められます。
また、新しいことも求められる職業です。
トレンドにも精通し、消費者が好む香りを把握すること。
マーケティング能力も必要となってきます。
調香師を目指すために取得しておいて損はない資格
・日本調香技術師検定:香りの基礎知識や歴史、アコード、食品や化粧品の香りの資格
・香水ソムリエ:香りを識別して香水を提供できるフレグランスコーディネーター
・フレグランスセールス スペシャリスト:香水販売のスペシャリスト
・アロマテラピー検定:アロマの知識や歴史の取得
・臭気判定士:悪臭に特化した資格
上記の一覧は民間の資格ではありますが、取得しておくことで調香師として必ず身につくものです。
まずはここからチャレンジしてみる道もあります。
これらの資格については以下の記事で紹介しているのでぜひ合わせてチェックしてみてくださいね。
世界的に活躍している日本人調香師
こちらではこれからどんどん注目が集まるであろう2名の日本人調香師を紹介します。
大沢さとり/パルファンサトリ
幼少期からハーブや精油に興味を持ち、独学で天然香料について習得していくうちに香りの世界へと志すようになりました。
学校で調香を学び、在学中に出会ったパフューマーの先生に影響を受け、調香師を目指したと言います。
まだ香水文化が根付いていない日本では、周囲と調和する香りがふさわしいと考え、四季折々を楽しむ日本人の優美な感性や繊細さを表現した美しい香りを生み出しています。
村井 千尋/R fragrance(アールフレグランス)
日本人が持つ侘び寂びの美意識をテーマとした「BLACK OUD/黒沈香」や、着物の上にしか咲かない幻の花"辻が花"をイメージした「辻が花」など、和を意識した香りを生み出しています。
幼少期から香りに興味をもち、アロマテラピー検定1級を所持。
在学中に香りについて勉強し、メーカーで調香師として勤めキャリアを積んだあと、独立してアールフレグランスを立ち上げました。
哲学や心理学など、目に見えないものを大切にし、人間の内なるものを読み解くことに没頭。
それが今の香りを作り出す原動力となっています。
調香師は狭き門。だけど、これからどんどん増えていく可能性も秘めている
ですが、香りを楽しむ日本人が増えている今の傾向を見ていると、今後、将来的にどんどん増えてきてもおかしくない職業でもあると感じています。
これからどんな日本人調香師が誕生し、どんな香りを生み出していくのか、いち香水愛好家としてもとても楽しみです。
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