エルメスの「庭」シリーズとは?

庭
エルメスの「庭」シリーズとは、2003年に発売され大ヒットを記録した「地中海の庭」から始まる、「◯◯の庭」と名付けられた一連の香水のこと。

正式名称は「庭園のフレグランス」シリーズです。

2003年:地中海の庭
2005年:ナイルの庭
2008年:モンスーンの庭
2011年:屋根の上の庭
2015年:李氏の庭
2019年:ラグーナの庭

2023年現在6種類が販売されており、発売された順に並べると上記のラインナップとなります。

ジャン=クロード・エレナによる調香

ジャン=クロード・エレナはエルメスの初代専属調香師です。

エレナは2003年発売の「地中海の庭」の大ヒットから、翌年正式にエルメスとの専属契約を結びました。そして2016年に退任するまで5種類の「庭園のフレグランス」の調香にたずさわりました。

※2019年に発売されたシリーズ6作めの「ラグーナの庭」は、2代目のエルメス専属調香師であるクリスティーヌ・ナジェルの調香。

エレナはエルメスと契約を結ぶ際にマーケティングテスト(=発売前の商品を消費者に試してもらうこと)をしないことを条件としており、自由に創作することを約束されています。

また香りづくりに際し、原料に妥協しない信念や情熱をぞんぶんに発揮して、高い芸術性とこだわりを追求していきました。

売れ線ではなく「香りの芸術性」に特化

エルメス「庭」シリーズは、エルメスのプライドやモノづくり精神を表現したシリーズです。調香師であるエレナの感性とインスピレーションで自由に創られる香りは、売れるか売れないかということは度外視。

マーケットや大衆に迎合しないその香りは、周りに好印象な香りのモテ香水であるのにも関わらず個性も忘れません。

それぞれの庭園に雄大なストーリーがあり、そのストーリーを感覚的に伝えるためにエレナは現地におもむいて自ら感じ、感動したものを香りで表現していきます。

人の感覚に訴える香りづくりに情熱を注いだエレナの作品は、男女や年齢といった垣根をこえて人々の心を直接揺さぶると言っても過言ではありません。

こうして「庭」シリーズは絵画のように芸術的な香水シリーズとなっていきました。

エルメス「庭」シリーズの香水に共通する特徴

「庭」シリーズには香水の背景やコンセプト、香りの系統などに共通点があります。こういった特徴を押さえておくとシーンや気分に応じて使い分けできたり、人にプレゼントする際に役立ちますよ。

上質な香料が使われたユニセックスな香り

「庭」シリーズは、世界各地の庭園をモチーフにしている香りシリーズであるため花や草、木、水などのナチュラルでボタニカルな香りが中心となっています。人工的な甘さやどぎつさを感じない心地よい香調は多くの人に好感を持たれます。

また「庭園」や「旅」といった身近なテーマで創られているため、性別や年齢問わず多くの人に使いやすいのが大きな特徴。ユニセックスで気軽に使えるので香水初心者の方にもおすすめですよ。

まさに芸術のように、調香師が感性のまま香りを創ることが許されているため、使われる香料もコストを無視した良質な材料が選ばれています。

エルメスもまたラグジュアリーなモノづくりにプライドを持っているため、香料の質やボトルデザインへのこだわりなど細部まで徹底しているのが特徴です。

普段使いしやすい「オードトワレ」

「庭」シリーズの香水は、どれも普段使いしやすい「オードトワレ」。女性用でも軽やかでフレッシュな香りのものや、メンズ香水に多く見られるタイプです。

持続時間からオードトワレは朝つけたら午後にはリタッチするような使い方がベストです。

いつまでも残り続けるほど強いわけではなく、つけてすぐ消えてしまうほど弱いわけでもなく、良いバランスで使いやすいですね。

湿度や気温の高い季節にもおすすめの濃度です。もちろん初心者の方にも。

「オードトワレってどのぐらいの濃さやどのぐらいの持続時間なの?」という方は下記を参考にしてみてください。
名称 製品中の香料濃度 持続時間
オーデコロン 3〜5% 1〜2時間
オードトワレ 5〜8% 3〜4時間
オードパルファム 8〜15% 5時間前後
パルファム 15〜35% 5〜7時間
※あくまで一般的な分類です。トップノートやラストノートを構成する香料の比率によってオーデコロンでも驚くほど長持ちするもの、オードパルファムでもすぐに香りが飛んでしまうように感じるものがあります。

香りの雰囲気は「フレッシュ」「デリケート」

エルメス「庭」シリーズは透明感やみずみずしさを表現した、水彩画のような優しいタッチの香りが魅力。夏でも使えるフレッシュで軽やかな香りでありながら、芸術のように緻密に計算されたデリケートな上品さを楽しめます。

大まかに香りの系統をまとめると下記のようになります。
地中海の庭 シトラス・フローラル系
ナイルの庭 グリーン・ウッディ系
モンスーンの庭 スパイシー・フローラル系
屋根の上の庭 グリーン・フルーティ・フローラル系
李氏の庭 グリーン・シトラス系
ラグーナの庭 フローラル・ウッディ系
ウッディやフローラル、グリーンなどの系統が多く、まさに庭のような落ち着きのある癒しの空間を表現できます。

上述したようにデリケートで奥深い香りのため、その時の気温や体調、気分によって受ける印象も変わるところが大変芸術的です。

「今までシトラスを強く感じると思っていたけど、今日はフローラルのやさしい印象だな」と思ったりすることもしばしば。そういった香りの変化を楽しむ遊び方も大変おしゃれですね。

国や街をイメージして作られている

「庭」シリーズの香水は世界中の美しい庭園をイメージし、インスピレーションを得て創られています。それぞれの香水のイメージする庭園の場所を表にまとめました。
地中海の庭 チュニジア
ナイルの庭 エジプト
モンスーンの庭 インド・ケララ州
屋根の上の庭 パリのエルメス本社ビル屋上
李氏の庭 中国
ラグーナの庭 ベネチア
ジャン=クロード・エレナはチュニジア、エジプト、インド(本物のモンスーンを体験)、パリのエルメス本社ビル屋上、中国に自らおもむき色々な素材を自ら探してインスピレーションを受けました。

クリスティーヌ・ナジェルもまた「ラグーナの庭」を調香するにあたりベネチアの庭園に相当の期間通って色々とヒントを得ていたようです。

イメージされた場所に思いをはせながらそれぞれの香りを嗅いでみると、いっそう世界観を楽しむことができますね。

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1.「地中海の庭」

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トップノート ベルガモット、レモン
マンダリン
ミドルノート オレンジブロッサム、セイヨウキョウチクトウ
ラストノート イチジクの葉、サイプレス、レッドセダー
グリーンレンティクス、ピスタチオ、ムスク
ストーリー:チュニジアの知人宅の庭で、イチジクの葉の香りを嗅ぐ女性の姿にインスパイアされた。

「地中海の庭」は、記念すべき「庭」シリーズの幕開けとなった最初のフレグランス。「地中海」というネーミングからマリンノートを想像する方も多いかもしれませんが、シトラス・フローラル系の香りです。

トップノートはほんのり苦いシトラスとフランキンセンスやサイプレスのミントのような清涼感、クールなジュニパーなど。メンズのトニックのようにキリッと爽快な印象です。このトップの香りが男性らしいと表現する方も多いほど、ハンサムな印象を与えます。

しかしトップノートを抜けると、イチジクの優しい甘さが出てきてまろやかな香りに。控えめで自然な甘さのため全く嫌味になることはなく、とても心地よく終始上品な香り立ちであるところは、さすがエルメスですね。

「最初はかなりクセのある香りに感じたけど、嗅いでいるうちに虜になってしまった」という声が続出する、不思議な香りでもあります。

オフィスでも浮かない、デイリー使いに最適な香りで使い勝手がいいです。力の抜けた休日スタイルでももちろんOK。

モテ香水ばかりの合コンの席であえて「地中海の庭」を使ってみるのも、自分らしい筋の通った印象を与えられて素敵かもしれませんよ。

2.「ナイルの庭」

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ストーリー:調香師がエジプトのアスワン(という都市)にある島を散策した際に見つけたグリーンマンゴーの木に影響を受けた

「ナイルの庭」は「庭」シリーズ6作品のなかでも定番とされる香水です。香水のサブスク「カラリア」でも常に人気ランキングに入っている、“間違いない香水”ですね。

ジャン=クロード・エレナは香水の材料としてエキゾチックな花々やスパイス、インセンスなどの要素はあえて取り除いたそうです。

理由は「エジプト=ミステリアスかつヘビーでオリエンタルな香り」という、西洋が作り上げたイメージの中にエジプトを閉じ込めてしまうから。

自分の足でエジプトでグリーンマンゴーの木を見つけたエレナは「これを中心に表現しよう」と決めたとか。

どうりでエジプトという先入観からすると拍子抜けするほどライトでモダン、みずみずしさを感じる香りなわけです。

ミドルノートにロータスやピオニーなどのフローラルの名前が見られますが、全体的に甘さはほとんど感じることなく清々しい印象。グレープフルーツやグリーンマンゴーの苦味のある爽やかさとウッディが終始香ります。

体温や気温によっては、アイリスやムスクのパウダリーな香りが石鹸ぽく感じられたり、ニンジンやトマトのグリーンな香りと土っぽさを強く感じたりすることも。

本当にマジックのようにその時々で色々な顔を見せる芸術のようなフレグランスですね。

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3.「モンスーンの庭」

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香り ジンジャー、ジンジャーリリー、ウォーターノート、
ペッパー、カルダモン、ベチバー
ストーリー:太陽に奪われたものをモンスーンの後に取り返す、水であふれた世界の自然のよみがえりやそういったインドの思いもよらない姿を表現。

「モンスーンの庭」は、モンスーン(季節風)が乾いた大地にふたたび恵みをもたらし、自然がよみがえる様子を表現したフレグランス。

使われているウォーターノートは、いわゆる一般的なマリンノートに近い香りでメロンやスイカ、きゅうりのようなみずみずしいウリ系の香り。そこにジンジャーやカルダモンの爽やかで乾いたスパイスの香りが相まって、大変個性的な香りになりました。

この「モンスーンの庭」もまた、条件によって強く感じる香りが異なります。スパイス系の香りを強く感じるときは、まさにカレーのような香りという印象に。しかしウリ系のアクアティックな香りを強く感じるときは、マリン系のような印象を与えます。

シリーズの特徴でもあるフレッシュ&デリケートな香りで、軽やかで上品な香り立ちであることは間違いないですが、全6種のなかでは好き嫌いが分かれる香りかもしれません。

甘ったるさはなく、ユニセックスでありながらどちらかというとメンズ向けの香りです。

体温や体質によって香りの印象が大きく異なるので、フルボトル購入前に少量お試ししてみることをおすすめします。

4.「屋根の上の庭」

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ストーリー:パリ・エルメス本社ビルの屋上にある「シークレットガーデン」の、赤りんごや洋梨などのフルーツの香りと、マグノリアなどの花の香りのマリアージュに影響を受けた。

パリのエルメス本社ビルの屋上にあり、従業員しか立ち入ることのできない「(エルメス本社ビルの)屋根の上の庭」。そこで育つフルーツや花々の幸福感あふれるマリアージュにインスパイアされてできた香りです。

洋梨やアップルのみずみずしい果実感はありますが、決してよくある甘すぎる安っぽい果実感ではありません。皮の苦みや酸味も感じる、果樹園のフルーツの香りです。

マグノリアやローズも使われているため、華やかで女性らしい香りを想像する方も多いかもしれませんが、終始グラス(=草)の青々とした香りが効いているため甘さは控えめで、ウリ系の爽やかさが強い香りです。

強いて言うなら大人のフルーティーフローラル。通常であれば男性は敬遠するジャンルかもしれないですが、「屋根の上の庭」ならリアルで爽やかな明るい香調のため、誰が使っても好感度が高まる印象を受けます。

ハッピーでありながら、すっきりとして控えめな甘さのためビジネスシーンでも問題なく使えるでしょう。

「地中海の庭」や「ナイルの庭」が定番すぎてもう少しひねりが欲しい、という方にもおすすめです。

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5.「李氏の庭」

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ストーリー:「李氏の庭」は架空の場所。鯉の泳ぐ池、スモモや花山椒、長江原産の金柑や中国の竹林からインスピレーションを受けた。

「李氏の庭」はシリーズ5作目にして、ジャン=クロード・エレナが手掛けた最後の「庭」シリーズ作品。中国の様々な庭園を見て回ったエレナが、中国特有の素材にインスパイアされて創られた香りです。

少し甘めの落ち着いた柑橘である金柑(キンカン)と、土っぽさの残る清々しいミントがフレッシュな印象。またジャスミン・サンバックはジャスミン茶に使われる品種で、グリーンでみずみずしく、ふわふわ軽いフローラルの香りです。

トップノートやミドルノートなどの区別のない構成のため、この金柑とジャスミン・サンバックがらせんのように絡みあって長く香り続けます。

ジャスミン・サンバックのみずみずしさやミントの清涼感はアクアノートにつながりますが、「朝露に濡れた」「雨の後」「霧の立ちこめる」と表現できるような、しっとりした情景を連想させます。

さらにミントや竹のようなグリーンな葉の香りと渋みのある土のような香りも混じり合って、なんとも風情のある落ち着いた庭園の香りに。

この「庭」シリーズにならって透明感やみずみずしさのある上品な香りのため、夏でも香害になりにくく、どんなシーンでもマッチします。

6.「ラグーナの庭」

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香り マグノリア、トベラ、ホワイトリリー
ウッディノート、ソルティノート
ストーリー:水の都ベネチア(イタリア)にある「イーデンの庭園(海中庭園)」。乾いた潮風やラグーナに浸かっているトベラの木の根、マグノリアやリリーの花々を表現。
 
「ラグーナの庭」からはエルメスの2代目専属調香師クリスティーヌ・ナジェルが担当。ジョーマローンの「イングリッシュペアー&フリージア」やナルシソ・ロドリゲス「フォーハー」などを手がけた敏腕調香師です。

「ラグーナの庭」は、ユニセックスで使える「庭」シリーズ全作品のなかでも、華やかで女性寄りの香りかもしれません。

アドリア海にできた潟(=ラグーナ)の上にある都市・ベネチア。モデルとなった「イーデンの庭園」は一般公開されておらず、クリスティーヌが中に立ち入ることも大変な苦労を伴ったようです。

そんな神秘的な庭園は海中庭園となっており、海の中に大木の根が浸かっているような光景が見られます。「ラグーナの庭」が、華やかなフローラルの後にマリンノートとウッディノートが感じられるようになるのは、そういった世界を描いているから。

最初はマグノリアやリリーのフローラルを強めに感じ、徐々にマリンやウッディの香りに。ラストノートでは乾いたムスクのようなパウダリーな香りも感じられますが、全体を通してフローラルとムスクのパートが割と際立つ印象。

香水初心者の方や若い方からは「パーティー向け」「ゴージャス」「大人っぽい」という声をよく聞きます。しかし普段から重めの香水に慣れている方からは「デイリー使いOK」「華やかではあるがすぐに軽くなる」という声が。

「庭」シリーズは気候や体調・体質など、さまざまな条件で受ける印象も変わる、芸術的でデリケートな香りのため上記のように評価もまちまちで人それぞれ。フルボトル購入が心配な方は、少量からお試しください。

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「庭」以外のエルメス香水シリーズは?

ここまではエルメスの香水のなかでも「庭」シリーズについて紹介してきました。ここからは「庭」以外でおすすめのエルメス香水をご紹介します。

「オーデ メルヴェイユ」シリーズ

「メルヴェイユ」とはフランス語で「驚くほどすばらしいもの」という意味。

いくつになっても子供心を忘れず、ファンタジーを夢見るような女性の可愛らしさをテーマに2004年「オーデ メルヴェイユ」が発売されました。

そこから派生した、いくつかのシリーズをご紹介します。
・オーデ メルヴェイユ
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キーノート:エレミ、ベンゾイン、ビターオレンジ、アンバーグリス(に似せた合成香料)

フローラルを一切使わずに女性らしさを表現しようとした画期的な香水。アンバーの香りが塩っぽさを演出し、全体を引き締めています。

オリエンタルっぽい香りですがエルメスの香水に共通する軽やかで上品な雰囲気なので、使いやすいです。知的で落ち着いた、温かみのある香り。

おすすめシーン:秋冬の夜、1人でゆっくりしたい時、つき合いの長い恋人とのデート

おすすめの方:若い方より中年以降の女性の方がしっくりくるかもしれません。女性向けではありますが、甘すぎずスパイシーな部分もあるので、男性が使っても意外性があって素敵です。
・ロンブル デ メルヴェイユ
キーノート:トンカビーン、ブラックティー、インセンス

オリジナルの「オーデ メルヴェイユ」をより官能的に、夜っぽくした印象。

セクシーさを振りまくような夜の香りではなく、ブラックティーがほっこりした優しい夜を演出するような印象です。さりげなく存在感をアピールしたい時に。

2020年発売で割と現代風にアレンジされており、重たすぎる香りではないのでご安心を。

おすすめシーン:パーティーのような華やかな場所、寝香水として

おすすめの方:ユニセックス使用可。透明感も感じられる上品な香りのため、全年代におすすめです。
・オーデ メルヴェイユ ブルー
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キーノート:ジュニパー、パチョリ、ミネラルストーン

透明からライトブルーに変わるグラデーションのボトルが大変美しい「オーデ メルヴェイユ ブルー」。ボトルから連想できますが、海辺をイメージしています。

エルメス「庭」シリーズでもマリンや水をイメージした香りはありますが、全てに言えるのはやりすぎない上品さ・奥ゆかしさをキープしていること。こちらも例外ではありません。

おすすめシーン:デイリー使いOK。ビジネスシーンでもデートでも◎。とくに春夏にぴったり。

おすすめの方:男性が使うと清潔感が出せておすすめ。女性が使っても爽やかで健康的な印象になります。年代問わず使える、オールマイティな香り。
・エリクサーデ メルヴェイユ
キーノート:オレンジピール、バニラシュガー、キャラメル、ペルーバルサム、トンカビーン、アンバー、セダー

「庭」シリーズでおなじみのパフューマー、ジャン=クロード・エレナによるグルマンの香り。みずみずしく透明感のある香りがお得意のエレナがグルマンを創るとこんな感じなんですね。

キーノートを見ると、とても甘そうかつ重そうな香りに見えますがそこはやはりエルメス。子供っぽく甘ったるいグルマンではなくダークチョコレートやオレンジの皮の苦味をしっかりと利かせた、ビターな大人グルマンです。胸焼けするようなしつこさもありません。

どちらかというとウッディ?メンズ?と思うほどに控えめな甘さです。トワレではありますが、ウッディやグルマン系の香りのため香りの持ちはとても良いです。

おすすめシーン:秋冬にコートやマフラーの端にちょっとつけて香らせるレベルであれば食事のシーンでも◎。デートや華やかな場所におすすめ。

おすすめの方:キュートな雰囲気の大人の女性に◎。若作りと言われたくないけどグルマン系の香りを使いたい方。男性が使っても温かな色気を演出できそう。
・アンブレ デ メルヴェイユ
キーノート:バニラ、アンバー、ラブダナム、パチョリ、ペルーバルサム

「アンバー」に焦点を当てたメルヴェイユシリーズ。バニラやラブダナムの香りと相まって大変オリエンタルな印象です。軽々しく手を出してはいけないような存在感のある香り。

オリジナルの「オーデ メルヴェイユ」が塩気を演出するアンバーでしたが、こちらは甘さや官能的な雰囲気を演出するアンバーです。

使う場所と人を大いに選ぶほどの強さやクセはさほどありませんのでご安心ください。パチョリの苦み、渋みがマスキュリンさを演出し、うまく甘さをカバーしてくれます。

おすすめシーン:つける量と場所さえ注意すればビジネスシーンで「デキる人」の印象に。デートや映画鑑賞、コンサートなど夜のお出かけにもぴったり。

おすすめの方:大人っぽく迫力のある香りが好きな方なら年代問わず◎。初心者の方にはおすすめしません。人と差をつけられる香りをお探しの男性にもおすすめです。

「コロン エルメス」シリーズ

香水瓶
「コロン エルメス」シリーズはフレッシュでアロマティックな素材を使った、軽やかなオーデコロンのシリーズ。どれもさっぱりとした香りでボディミスト感覚で気軽に使えます。

あと残りを気にせず使えるオーデコロンのためTPOをさほど考えなくても大丈夫なところもポイント。

ボトルも大変美しく、色とりどりのボトルを数種類並べて置いておくだけで、こなれたおしゃれな人になれます。

おすすめのシーン:ビジネスシーンや学校で◎。ルームスプレーのように空中に吹きかけると自分だけの素敵な空間になりますよ。季節も時間帯も気にせず使ってOKですが、夏に軽い香水をお探しの方にはぴったりかもしれません。

おすすめの方:ユニセックス使用OK。香水初心者にもおすすめ。またプレゼントに香水をお探しの方(万人受けするアロマティックな香りのため失敗しません)にも◎。ナチュラルで軽い香りが好きな方ならどなたでも。
・オー ドゥ バジリック プープル
キーノート:ゼラニウム、ベルガモット、バジル

バジルのほんのりとした甘さはありますが、全体的にはほぼ甘さのない大変すっきりとしたグリーンの香り。シャワー後のようなさっぱりした涼しげな香りです。
・オードランジュ ヴェルト
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キーノート:ミント、ツリーモス、オレンジ

甘さ控えめで大変すっきりとした清涼感のある香り。ラストのウッディは少し男性的です。
・オー ドゥ ルバーブ エカルラット
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キーノート:ルバーブ、ランタナ、ホワイトムスク

ルバーブの酸味と甘味がバランスよく、上品で大人っぽい香り。甘酸っぱさが大人のキュートを演出してくれます。
・オー ドゥ ネロリ ドレ
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キーノート:ネロリ、サフラン、プチグレン

ネロリとプチグレンのフレッシュでグリーンな優しい香り。サフランはさほど強く香りませんが、甘さを引き締めています。
・オー ドゥ パンプルムス ローズ
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キーノート:グレープフルーツ、ローズ

グレープフルーツの苦みと軽やかなローズのグリーンの組み合わせ。ローズはさほど強くなく、爽やかな印象。

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※ 「浸透」とは、角質層への浸透を指します。

※ 「髪への浸透」とは、角化した毛髪部分の範囲内への浸透を指します。

※ 「アレルギーテスト済み」は、すべての人にアレルギーが起きないということではありません。

※ 「パッチテスト済み」は、すべての人に皮膚刺激が発生しないということではありません。

※ 「スティンギングテスト済み」は、すべての人に皮膚トラブルがおこらないということではありません。

※ 「ノンコメドジェニックテスト済み」は、すべての人にコメド(ニキビのもと)が発生しないということではありません。

※ 「ボリュームアップ」とは毛髪にハリやコシを与え、ボリューム感を与えたように見せることを指します。

※ 「ベタつき防止・ケア」とは、洗髪後に頭皮を健やかに保つことを指します。

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※ 使用者の感想は商品の効能効果を保証するものではありません。

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※ ニキビケア商品のうち、ニキビを治す効果が認められているのは医薬品のみで、化粧品・医薬部外品にはニキビを治す効果が認められていません。

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