手作り柔軟剤のメリットって?
精油やアロマオイルを加えれば自分好みの香りをつけることもできますし、クエン酸をお酢で代用するなど多様なレシピがあります。
手作りの柔軟剤のメリットは様々ですが、主に次の3つの理由です。
1.材料が手頃な価格で揃えられ、使用する分だけ調節して作る事ができるので、コスパが良く経済的
2.天然成分使用のため、環境にも優しい
3.自然由来の材料+天然成分でできた精油は香りが強すぎず、また化学物質に過敏で合成柔軟剤を使用できない方にも適している
この他にも、自分の好みの精油やアロマオイルを使えば自分のお気に入りの香りを楽しめますし、香りの種類によっては抗菌、殺菌作用が期待できることも。精油の場合は天然成分のため、衣類や肌に優しいのも嬉しいポイントです。
柔軟剤の作り方を紹介
材料や作り方と合わせて、手作り柔軟剤におすすめの精油やアロマオイルの選び方や代用レシピなども解説します。
精油・アロマオイルの選び方
色がついているタイプのものは、手作り柔軟剤に使用すると衣類に色が移ってしまう可能性があるためです。
また、揮発性が高い種類は香りが長持ちせず、仕上がり後の衣類に香りが残りにくくなってしまう場合があります。
そのため、香りを長く楽しみたい場合には注意が必要です。
手作り柔軟剤におすすめな精油・アロマオイルは、無色透明で揮発性が低いもの、そして抗菌や殺菌、抗炎症作用があるものを選ぶと良いでしょう。
以下は、手作り柔軟剤に適した精油の一例になります。
・ラベンダー
・ティーツリー
・ペパーミント
・ユーカリ
・ゼラニウム
これらは、衣類に自然な香りづけができるだけでなく、柔軟剤の抗菌作用を強める効果があるためおすすめです。
部屋干し臭の対策にも有効です。
アロマ柔軟剤の作り方
【材料】
・水(精製水が好ましいが水道水でも可) 200ml
・クエン酸 大さじ3 ※
・グリセリン 大さじ2
・精油またはアロマオイル 30~40滴
・容器
※クエン酸は、お酢でも代用が可能です。
その場合は、水とクエン酸をお酢200mlに変更してください。
精油やアロマオイルを使用するため、容器は香料を使った液体に対応しているものを選びましょう。
市販のPET容器の一部は、香料入りの液体保存に適さないものがあります。
容器の素材表記等を確認し、香料対応の容器を選ぶ、もしくはアルコールや香料の影響を受けにくいガラス製の容器がおすすめです。
【作り方】
1.香料以外の材料を混ぜる
水とクエン酸を混ぜ、次にグリセリンを加えて良く混ぜます。
お酢の場合は、お酢とグリセリンを混ぜてください。
2.香料を加える
お好みの精油、またはアロマオイルを加えてよく混ぜます。
混ざりにくい場合は、容器のフタを閉めて振ると混ざりが良くなります。
材料が全て混ざったら完成です。
手作り柔軟剤の1回の使用量の目安は、30~50mlです。
衣類の量に合わせて調節すると良いでしょう。
作ってから時間が経つと精油が分離している場合があるため、使用前にあらかじめよく振るのがおすすめです。
使用方法は市販の柔軟剤と変わりません。
洗濯機の柔軟剤投入口に入れて使用するか、すすぎの直前に洗濯槽の中に直接投入してください。
柔軟剤の作り方 精油やアロマオイル・グリセリン不使用の場合
「精油やアロマオイルを使わず、無香料の柔軟剤を作りたい」という場合は、香料は入れずに水とクエン酸、グリセリンを混ぜ合わせれば作る事ができます。
クエン酸をお酢で代用する場合も、無香料の柔軟剤を作る事は可能です。お酢にはアルコール分が微量含まれているため、精油やアロマオイルを使用した場合の抗菌効果も期待できます。
すすぎの段階で使用するため、洗濯後の衣類にお酢の匂いが残ることは殆どありません。
ですが、匂いの感じ方には個人差があるので、もし気になる場合はクエン酸で作ると良いでしょう。
【グリセリンを使わずに作る場合】
手作りの柔軟剤にグリセリンを使うのは、グリセリンに含まれる保湿成分によって衣類のふんわり感や静電気を防止する効果をプラスするためです。
しかし一方で、使用量が多すぎると衣類を痛めてしまう原因になったり、べたつき感が出てしまう事も。
グリセリンを使わない場合は、水200mlに対してクエン酸を大さじ2を混ぜて作る「クエン酸柔軟剤」がおすすめです。
クエン酸に含まれる酸性が洗濯用洗剤のアルカリ性に作用するため、柔軟剤としての効果をきちんと発揮してくれます。
手作り柔軟剤の効果や仕上がり、作成・使用時の注意点を解説
ここでは、手作り柔軟剤の効果や仕上がり、そして手作り柔軟剤を作る時、使う時の注意点を解説します。
正しい作り方、使用方法を守って活用しましょう。
手作り柔軟剤の効果、使った衣類の仕上がりは?
洗剤のみを使用した衣類の手触りが悪くなってしまうのは、洗剤に含まれるアルカリ性成分によるもの。
アルカリ性は衣類の汚れを落とす働きがありますが、一方で衣類に残ったアルカリ性の影響で衣類がゴワゴワとした感触になってしまうのです。
手作り柔軟剤の材料であるクエン酸やお酢は酸性で、洗剤のアルカリ性を中和する作用があります。
そのため、アルカリ性による衣類のゴワつきを抑え、衣類の手触りが良くなります。
また、「アルカリ焼け」と呼ばれる衣類の黄ばみを防ぐ効果も。
また、手作り柔軟剤に用いるグリセリンの保湿成分により、ふっくらと柔らかい仕上がりになります。
精油やアロマオイルによる香りは、干す事で次第に落ち着き、ほのかで自然な香りに。
香りだけでなく抗菌、殺菌作用や消臭効果があるので衣類をより清潔に保てます。
手作り柔軟剤を作る時、使う時の注意
手作り柔軟剤を作る時は、精油やアロマオイルが肌に直接触れないようにしましょう。
精油やアロマオイルの原液は、濃度が高いほど肌に付くと皮膚が荒れてしまうためです。
また、敏感肌の方や合成洗剤や香料によって肌トラブルが起こってしまう方は、精油やアロマオイルの香りが残っている衣服でも肌荒れを起こしてしまう可能性があります。
作った柔軟剤を衣服に使う前に、不要な布などに使用しテストを行うと安心です。
【作った柔軟剤は2週間~1か月以内に使い切る】
手作り柔軟剤は作ってから2週間、長くても1か月以内に使い切る量を作るようにしましょう。
手作り柔軟剤は市販のものと違い天然成分で、防腐剤や保存料などが入っていないため日持ちしません。
保管の環境によって傷んでしまう可能性があるため、数回で使い切れる量をこまめに作り、大量に作り置きをするのは避けた方が良いでしょう。
【衣類の種類により、使用に向かない場合がある】
扱いがデリケートな衣類や、素材の種類によっては、手作り柔軟剤の使用に適さない場合があります。
そのため、あらかじめ衣類の取り扱い表示を確認してから使用するようにしてください。
まとめ
アロマオイルには人工の香り成分が含まれているので、気になる場合はエッセンシャルオイルに分類される精油を使用して作るのがよりおすすめです。
衣類を柔らかく仕上げながら、お気に入りの香りを楽しめる手作り柔軟剤。
気になった方はぜひ試してみてくださいね。
アロマオイルやエッセンシャルオイル、精油について気になる方は、こちらの記事もチェックしてみてくださいね。
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