お香と香水は何が違うの?
お香は「ジャコウ」など動物由来のものも一部使用されますが、主な原料は「香木」と呼ばれる木や花のつぼみ、葉や木の実など。
粉末状の原料そのものを練ったり他の材料と混ぜて、線香のような棒状や花型、動物型などさまざまな形に成形します。
お香の使用方法は、線香、香炉に入れるお香など火をつけて香りを楽しむものや、温めて使うもの、常温で使用するものとさまざまです。
また、「匂い袋」など、中に香料が入っておりカバンやポケットに入れて持ち歩く用のお香も。
一方で、香水もお香と同じ植物由来、動物由来の原料から作られます。
お香との違いは、原料そのものではなく、原料から抽出したオイルや香料にアルコールを加えて作る点です。
また、香水は肌に直接つけるなど、お香のようにお皿や香炉を用いて据え置きで使用するのではなく、直接身に付けて楽しむのが一般的です。
お香の香りの正体
お香には、植物由来のものなど柔らかい香りを持つタイプも多く、また日本人に親しみやすい強くすぎない香りのものが多いのです。
植物由来のお香は、香木と呼ばれる木を主原料にした「香木系」と、香水と同じように花や果実の香りを用いた「フレグランス系」に分かれます。
とくに「和風の香り」の商品は香木系に多く、主に3種類の原料によって作られているのです。ここでは、「香木系」のお香の3種類の原料についてそれぞれ解説します。
お香の原料その1 白檀
香りはウッディ調かつ爽やかで甘いのが特徴で、香りの持続性が高く長い時間楽しめることも魅力です。
インドやオーストラリアなど幅広い地域で生産され、産地によって香りが少しずつ異なります。
香水では、サンダルウッドが白檀と同様、もしくは近い香りとして使用されています。
お香の原料その2 沈香
沈香という名前は特定の植物ではなく、水に沈むほど比重が重い香木であるという意味の「沈水香木」という言葉が由来となっています。
傷や倒木によって損傷した木片に真菌類が作用し、長い年月をかけることで独特な香りを持つ樹脂が生成されます。
この樹脂が木の中に満ち、やがて水に沈むほどになると「沈香」となるのです。
元の木が異なるために香りには個体差がありますが、主に「甘味、酸味、苦み、辛み、塩辛み」の5種の香りの中から評価されます。
香水では、「アガーウッド」の香りが沈香に近いとされます。
お香の原料その3 伽羅
ベトナムのごく限られた地域でしか採取されず、現在では新しく産出されることもほとんど無いと言われています。
そのため、お香の原料でも特に希少で、現在でもその価格は高騰し続けています。
伽羅は、沈香の特徴である5種の香りをバランスよく含むこと、そして沈香以上に深みのある香りであることが特徴です。
また、他の香木や原料とは異なり加熱しなくても香りを放ちます。
お香のような香りのする香水5選を紹介
お香の香りを可能な限り再現したものや、お香の香りに香水ならではの華やかな香りを組み合わせたものなど5種類を厳選しています。
お香のような香りのする香水① sukinahi 和香水「三大香木シリーズ」沈丁花の香り
シングルノート:沈丁花
「sukinahi 和香水「三大香木シリーズ」沈丁花の香り」は、お香の沈香に似た香りの花「沈丁花」の香りを楽しめる香水です。
10分から1時間の間に、沈丁花の花がつぼみから開くように香りが濃くなっていくのが魅力。
シングルノートのため、甘く落ち着いた沈丁花の香りそのものを楽しめる点もおすすめです。
独自の天然香料を使用しているため、エッセンシャルオイルとは一味違うアロマとして使用したい方にもおすすめです。
お香のような香りのする香水② 芳醇な白檀の香りが楽しめる フィンカ サンダルウッド オードトワレ
トップノート:レモン、ベルガモット
ミドルノート:ローズ、ジャスミン
ラストノート:ムスク、アンバー、サンダルウッド、パチュリー、ベチバー
「フィンカ サンダルウッド オードトワレ」は、お香の香りの中でも特に白檀の香りが好きな方におすすめしたい香水です。
シトラス系の爽やかですっきりとした香りから、ミドルのジャスミンやローズの華やかな香りに続き、ラストにかけてゆっくりとサンダルウッド(白檀)の香りが広がります。
白檀の香りをフレグランスとして楽しみたい方に最適で、大自然の中のような木の香りでゆったりとした安心感に包まれます。
お香のような香りのする香水③ 信長が持っていたお香を再現した香り!? フィンカ 信長の夢 オードトワレ
トップノート:ベルガモット、レモン、オレンジ
ミドルノート:ライラック、ジャスミン、ミュゲ、ローズ
ラストノート:サンダルウッド、バニラ、アンバー、ムスク、沈香
歴史上の名君織田信長は、かつて実在していた日本最大のお香「蘭奢待」の一部を所持していたとされています。
「フィンカ 信長の夢 オードトワレ」は、その蘭奢待をイメージし開発された香水です。
ラストノートに配合された沈香が、重厚感とゆったりとした香りを演出します。
反してトップ、ミドルノートの香りは柑橘と花の香りが優しく香るため、ユニセックスな香水として楽しめるのも魅力。
実際に沈香を配合しているため、よりお香に近い香りを求める方や、お香が好きな方への香水のプレゼントにもぴったりの1本です。
お香のような香りのする香水④ 東洋の清廉な精神を香りで表現 サムライ オードトワレ
トップノート:ジャスミン、ローズ、ベルガモット
ミドルノート:レッドペパー、タラゴン(ヨモギ)、シダーウッド
ラストノート:サンダルウッド、ベチバー、バニラ、ムスク
「サムライ オードトワレ」は、フランスの俳優であるアラン・ドロンが最も尊敬する日本人俳優「三船敏郎」をイメージしてプロデュースしたメンズ向けオードトワレです。
ジャスミンやローズの清潔感のある香りが最初に広がり、続いてシダーウッドの香りが安定感と心地よさを演出します。
そして、ラストのサンダルウッドによってお香に似た香りが広がるため、落ち着きのあるラストノートに仕上がっています。
清潔感を保ちつつ、和風の香りを身に付けたい男性におすすめの香水です。
お香のような香りのする香水⑤ 桜の香りを楽しみたい方に◎ サムライウーマン サクラティーオードパルファム
トップノート:サクラブロッサム、ガーデニアリーフ、フリージア
ミドルノート:サクラリーフ、ローズ、グリーンアップル、アプリコット
ラストノート:シダーウッド、ホワイトアンバー、クリアムスク
華やかな香りに仕上がりつつも、ほっとするような和風の香りも同時に楽しめるレディース向け香水がこちらの「サムライウーマン サクラティーオードパルファム」です。
トップ、ミドルともに桜の花や葉の香りを配合しているため、まるで満開の桜の中にいるような清楚な香りが楽しめます。
ラストノートに配合されているシダーウッドは、寺院に用いられるお香に近い香りがします。
そのため、お香のような香りとともにフローラルな桜の香りを楽しみたい方におすすめです。
まとめ
「お香のような香りのする香水」は、女性用、男性用、ユニセックス問わず楽しめるものが多いため、お香や線香の香りが好きな方へのギフトとしても最適です。
自分で楽しむ以外でも、ぜひ今回ご紹介した香水を参考にしてみてくださいね。
また、今回ご紹介した「サムライ オードトワレ」については、以下の記事でも紹介しています。
気になった方はこちらの記事もチェックしてみてくださいね。
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