目の日焼けの症状
紫外線を浴びてから、目の充血や痛み、異物感などの症状が出た場合は目が日焼けしているかもしれません。
参考:紫外線の目への影響|徳島県医師会
目の充血
充血は、寝不足など他の原因によっても起こる症状です。そのため、はじめは紫外線による充血だと気づかないこともあるかもしれません。
外出後や屋外でのスポーツの後など、紫外線を浴びてから充血が起こった場合は、目の日焼けを疑ってみましょう。
痛み
「違和感がある」程度の痛みで済むこともあれば、目が開けられないほど症状がひどくなることも。
目を閉じて安静に過ごし、濡れタオルや、タオルでくるんだ保冷剤などでまぶたを優しく冷やしましょう。
安静にして1日過ごしてもよくならない場合は、医師の診察を受けることをおすすめします。
異物感(ゴロゴロする)
紫外線を浴びて、ただれた角膜による異物感であることがほとんどです。
異物感だけでなく、痛みに繋がってしまうこともあるので、目を酷使しないよう安静にして過ごしましょう。
目の日焼けが引き起こす病気
急性的に現れる目の痛みや充血などは、紫外線角膜炎の症状のひとつです。
慢性的に紫外線のダメージを受けることによって、翼状片(よくじょうへん)や白内障などの病気に繋がる可能性があります。
紫外線角膜炎
紫外線は、目のなかでは、角膜で吸収されやすい性質があります。短時間のあいだに角膜が紫外線を大量に吸収することで、細胞に傷がついてしまうのです。
角膜は黒目と呼ばれる部分にあたり、ここに傷がついたり、ただれたりすることで、様々な症状が現れます。
よく見られる症状は、ゴロゴロするような異物感、結膜(白目部分)の充血、痛み、流涙などです。
雪面を反射した紫外線を浴びることでも発症するので、紫外線角膜炎は「雪目」と呼ばれることもあります。
参考:紫外線角膜障害(雪眼炎、電気性眼炎)|一般社団法人 千葉市医師会
翼状片(よくじょうへん)
おもな症状には、目の充血や異物感などがあります。
伸びた白目の角膜が黒目の中心あたりまで到達すると、乱視が強くなって視力が低下してしまい、手術が必要になることも。
詳しい発症の経緯はわかっていませんが、紫外線によって傷ついた白目と黒目の境界が、修復しようとする段階や防御反応によって起こると考えられています。
翼状片は、紫外線を長いあいだ浴び続けた結果として引き起こされる病気です。気づかないうちに発症の可能性が高まっているかも。
参考:翼状片|医療法人 藤田眼科
白内障
目の老化現象とも言われ、80歳以上のほぼ100%の人にみられますが、紫外線がその原因のひとつだとされています。
正常な水晶体は、透明のレンズのような部分で、外界からの光をよく通します。
しかし濁った水晶体では光が通りづらくなり、目がかすんだり、ものが2重や3重に見えたりします。そのほかまぶしくなったり、暗い場所で見にくかったりという症状が見られることも。
紫外線などの影響を受けながら、少しずつ進行していく病気なので、日頃の紫外線対策が重要です。
参考:白内障について-食事・紫外線対策で予防-|利根中央病院
瞼裂斑(けんれつはん)
紫外線による慢性的な刺激が原因と考えられていて、たんぱく質が白目の細胞に蓄積して盛り上がることで発生します。
瞼裂斑そのものは悪性ではありませんが、周囲が炎症を起こしてしまう瞼裂斑炎(けんれつはんえん)は治療が必要です。
瞼裂斑炎が起こると、目の充血や異物感が気になり、瞼裂斑の部分が白く目立ちます。
参考:見た目が気になる目の病気|古川中央眼科
黄斑変性(おうはんへんせい)
網膜はカメラでいうとフィルムの役割をしている膜であり、なかでも中心部分は黄斑部と呼ばれます。
黄斑部は色を見分けたり、細かい部分を認識する複雑な働きをしているもっとも大切な部位です。黄斑部に出血やむくみが起こると、これらが機能しにくくなってしまいます。
黄斑変性も、長年の紫外線による網膜へのダメージが原因のひとつだと言われています。
参考:知っておきたい加齢黄斑変性ー治療と予防ー|公益社団法人日本眼科医会
目の日焼けの対処法
帰宅後や翌日に、充血や痛み、流涙などの症状が出た場合は、目をしっかり休ませたうえで、病院を受診しましょう。
目を休ませる
まずは目を閉じて安静にして過ごしましょう。
このとき清潔な濡れタオルや、タオルにくるんだ保冷剤などを使って冷やすと炎症がおさまりやすいことがあります。
かゆみがあってもできるだけ触らず、とにかく安静にして過ごしてください。
ゴロゴロする感覚は、黒目の部分がただれていることによる異物感なので、大量のまばたきはかえってダメージに繋がります。異物感がある場合も、目を閉じたまま冷やして過ごしましょう。
点眼薬などを処方してもらう
症状が認められれば、感染を予防する点眼や、鎮痛剤が処方されます。
きちんと治療をすれば、視力障害などの後遺症が残ることはほとんどありません。
目の日焼けの仕組み
目はふだん、角膜と言われる黒目の部分でおもに紫外線を吸収しています。
角膜で吸収しきれなかった紫外線は水晶体で吸収され、角膜でも水晶体でも吸収されなかったわずかな紫外線は水晶体を通過して、網膜まで到達します。
紫外線を強く浴びた角膜は、ダメージを受けて細胞が少しずつ死んでしまうと言われています。
水晶体や網膜も、紫外線によるダメージが蓄積されると病気に繋がってしまうので、日頃からの紫外線対策が必要なのです。
参考:紫外線環境保護マニュアル2008|環境省
目の日焼けの予防策
将来の目の健康のためにも、何歳からでも紫外線対策をおこなうことが重要です。
今からでも簡単にできる目の日焼けの予防策を紹介するので、参考にしてみてくださいね。
サングラス
角膜を中心とする目の細胞を守るだけでなく、目の周りの肌のシミやそばかすを予防することにも繋がります。
しかしサングラスは、顔とのすき間から紫外線が入り込んでしまいます。ゴーグルタイプや、フレームやレンズが大きめのアイテムを選んで、できるだけ目を覆いましょう。
紫外線カット率が高く、色の濃いサングラスは避けましょう。じつは濃い色のレンズは目に届く光が少なくなるので、瞳孔がひらいて紫外線が奥まで入りやすくなってしまいます。
UVカットのコンタクトレンズの着用も紫外線対策のひとつです。コンタクトレンズは黒目部分の角膜しか防御できないので、サングラスとの併用がおすすめ。
参考:肌だけでなく、目の紫外線対策もしっかりと|古川中央眼科
日傘、帽子
帽子を選ぶときは、「つばが広い」「UVカット効果が高い」「目の細かい」アイテムを選びましょう。
黒い色の帽子の方が効果的なイメージがありますが、色ではなく、UVカットの数値が高い製品を選ぶようにしてください。帽子のつばは、7cm以上の広いものがおすすめ。目に入り込む紫外線をおさえることができます。
日傘を選ぶときは、UVカット数値はもちろん、内側の色にも着目してみてください。
内側が黒い日傘なら、地面を反射した紫外線が傘の内側でさらに反射するのを防ぎ、目へのダメージを予防できます。
参考:げんき情報 - 目の紫外線対策|一般社団法人 大阪府医師会
インナーケア
以下の栄養素を中心にバランスよく食事をとるようにしましょう。
ビタミンA (レバー、人参、ほうれん草など)
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目のビタミン 視力低下の防止
眼精疲労やドライアイにも◎
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ビタミンB (肉類や魚類など)
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疲れ目、眼球炎、角膜炎などの予防 |
ビタミンC (アセロラやキウイなど)
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抗酸化作用がある 紫外線を浴びると発生する活性酸素をおさえる
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ビタミンE (ナッツやひまわり油)
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抗酸化作用と血行促進作用 紫外線を浴びると発生する活性酸素をおさえる
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視力低下の防止が期待でき、眼精疲労やドライアイの改善にも効果的だとされています。多く含まれる食品は、レバーやニンジン、ほうれん草などです。
ビタミンBは、B1やB2などB群全体をバランスよく摂取することがおすすめ。ビタミンBが不足すると、疲れ目や眼球炎、角膜炎などに繋がってしまうからです。
さまざまな食材に含まれているので、バランスの良い食事を心掛けましょう。サプリで摂取するのもおすすめ。
ビタミンCとビタミンEには、抗酸化作用が期待できます。紫外線によって細胞内に発生する、活性酸素という老化の原因となる酸素の発生をおさえる働きが、抗酸化作用です。
さらにビタミンEには、抗酸化作用に加えて血行促進作用があると言われています。
ビタミンCはアセロラやキウイなどのフルーツに、ビタミンEはナッツやひまわり油などの油分の多い食べ物に含まれています。
参考:管理栄養士のオススメメニュー|西中病院
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