香水には、秘められたテーマやコンセプト、ストーリーがある
「自分の好きな香り」をメインに選ぶ人もいれば、「仕事や遊ぶ時など、使う場面」に合わせて選ぶ人もいるでしょう。
または、「香水ボトルのデザイン」に惹かれて香水を手に取る人もいるかもしれません。
実は、香水にはもうひとつおすすめの選び方があるのはご存知ですか?
それは、「香水に込められたストーリーやコンセプト、テーマを軸にして選ぶ」方法です。
香水には、それぞれのブランドや調香師のさまざまな思いや願いが込められています。
そのため、例えば同じシリーズから出ている香水であっても、テーマや思いが異なればその香りもガラリと変わります。
また、香水に込められたコンセプトや思いは、「香水を付ける人」のことも考えられているケースも少なくありません。
そのため、香水のコンセプトの数だけ、その人にぴったりな香水を見つけられるかもしれません
10本の香水に込められた思いやテーマ、ストーリーを香りと共に紹介!
合わせて、香りの詳細や「どんな状況や思いを持つ方に合っているのか」も紹介しますので、ぜひ香水選びの参考にしてみて下さいね。
①先進的な女性を目指す方にぴったりな香り PENHALIGON'S (ペンハリガン) チェンジング コンスタンス
濃度 | オードパルファム |
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香り | カルダモン、ピメント、タバコ バニラ、塩バターキャラメル
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イギリスの上流階級の人間関係やユーモア、登場人物のストーリーを香りで表現するフレグランスシリーズ「PORTRAITS(ポートレート)」シリーズのうちの1本です。
常識や習慣よりも自分自身の感覚を大切にする「コンスタンス」という女性をイメージして作られたこの香水は、「独立心と女性らしさ」をモチーフに、遊び心に溢れた香りが楽しめます。
変わりゆく時代を象徴する爽やかなカルダモンとピメントの刺激的な香りから幕を明け、バニラと塩バターキャラメルの美味しそうな香りが人々の心を掴む女性の魅力を表現。
時折ふわりと香るタバコの香りは、ただ自由奔放なだけではない意外性を演出します。
「型にはまらない香りを身に付けたい」、「もっと自分自身の個性を表現したい」と感じている方にぴったりの香水です。
②愛される女性にふさわしい爽やかなバラの香り PENHALIGON'S (ペンハリガン) ザ コヴェテッド デュシェス ローズ
濃度 | オードパルファム |
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トップノート | マンダリン |
ミドルノート | ローズ |
ラストノート | ムスキーウッド |
この香りが物語るのは、「誰からも愛される侯爵夫人の美しさ」。
ローズという名前の若く愛らしい女性をイメージした香りは、初々しいバラのつぼみを連想させるような爽やかなローズから始まります。
トップに香るマンダリンは、まるで地上を始めて濡らす雨のようなピュアで爽やかな印象を演出します。
続くフローラルなバラの香りは、マンダリンに続くことでまるで冷やしたロゼワインのようなすっきりとしたイメージを与え、ローズ侯爵夫人の純粋さを表現。
そして、この香水はただ純粋無垢さを表しているのではありません。
ラストに香るムスキーウッドの香りは、落ち着きつつも独特なセクシーさを演出し、「誰からも愛されるだけでは終わらない女性の深み」を演出します。
女性らしいフローラルな香りを好む方、爽やかな香りが好きな方におすすめの1本です。
③意外性を演出したい女性におすすめ PENHALIGON'S (ペンハリガン) ジ アンジェヌー カズン フローラ
濃度 | オードパルファム |
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トップノート | シトラスカクテル |
ミドルノート | ムスク |
ラストノート | アンブロクサン |
この香水に込められているのは、イギリスの上流階級の一族で最も純真な美少女「フローラ」の物語。
彼女の礼儀正しさ、天使のような愛らしさ、純粋さ、そしてほんの少しの自由奔放さを内に秘めている性格をフレグランスで存分に表現しています。
トップに香るのは弾けるようなシトラスノートで、少女の元気いっぱいなピュアさを表現するとともに、規則に縛られない自由奔放さも含む香りです。
一方、ミドルノートでは一転してムスクの落ち着いた香りが広がり、ただピュアなだけじゃない少女の魅力を表現。
ラストノートでは、残ったムスクとアンブロクサンの香りがまろやかに混ざり合い、まるで天にも昇るような心地良い香りが楽しめます。
「可愛い香りを身に付けて親しみやすさを演出したい」という方はもちろん、「可愛いだけじゃなく、ひねりが効いた香りを求めている」という方におすすめのフレグランスです。
④現代に生きる女性のための香り CAROLINA HERRERA (キャロライナへレラ) 212
濃度 | オードトワレ |
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トップノート | ガーデニア、サボンの花、ベルガモット |
ミドルノート | ホワイトリリー、カメリア、レースフラワー ホワイトローズ
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ラストノート | サンダルウッド、ムスク、ウッド |
「ニューヨークのような大きな都市で生きる若い女性たちのための香り」をテーマに作られたこの香水は、大都会で働く女性の清廉とした美しさと清潔感を表現しています。
トップノートに香るシトラスとグリーンフローラルの香りは、都会で暮らす女性の爽やかな朝をイメージさせる爽快な香り。
ミドルノートでは、ホワイトリリーやカメリア、レースフラワーやローズのフローラルな香りが、華やかでありながら柔らかく広がります。
ラストに香るのは、サンダルウッドやムスクといった落ち着いたウッディな香り、都会での慌ただしい1日を終え、ほっと一息をつく瞬間をイメージさせるようなフレグランス。
職場や普段使いなどどんな状況でも使いやすいのはもちろん、「ここぞという時の勝負」の場面で気合を入れたい時にぴったりのシャープな香水です。
⑤「自由」を象徴する香りで開放感を表現 YVES SAINT LAURENT (イヴ サン ローラン) リブレ
濃度 | オードパルファム |
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トップノート | ラベンダー、タンジェリン、ネロリ |
ミドルノート | オレンジブロッサム、ジャスミンサンバック |
ラストノート | バニラ、トンカビーン、ホワイトムスク |
愛すること、生きること、何かを選ぶこと、求める方向に変化すること、泣くことや笑うこと。
それらの全ては自分自身が自由に決めて良いのだという思いが込められたフレグランスです。
トップに香るのは、ラベンダーとタンジェリンの甘やかで燃えるような華やかなノート。
2つの香りがぶつかり合うことで、アイコニックで自由な香りが生み出されています。
ミドルノートでは、オレンジブロッサムとジャスミンサンバックのフローラルな香りが広がり、女性らしいセクシーさを与えます。
ラストに広がるのは、バニラとトンカビーン、ホワイトムスクで構成される艶やかで甘い香り。
トップからラストまで一貫して、好きなことや好きな人、好きな仕事を存分に楽しんでほしいという願いが体現された香水です。
「好きなことを自由にやってみたい」と願う方、目指したい未来に一歩踏み出したいという方の背中を押すようなフレグランスです。
⑥太陽の光を表現した弾ける香り Chloe(クロエ) ノマド
濃度 | オードトワレ |
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トップノート | ライチ |
ミドルノート | フリージア |
ラストノート | オークモス |
トップノートのライチの香りはみずみずしく弾けるような香りで、ハツラツとした女性と明るい陽射しを表現。
ミドルノートのフリージアの香りは、この香水の「甘さ」の主役を担っています。
ただし、鼻にしつこく残るような甘ったるい香りではなく、風が優しくそよぐ庭園から漂ってくる柔らかい花の香りが広がるのが特徴かつ大きな魅力です。
ラストに向かうと、オークモスの独特な渋みのある自然由来の香りが広がり、ただ甘いだけではない、経験を重ねた女性の落ち着きを表現します。
女性らしい活発さと経験による深みや落ち着きを身にまとえる香りのため、ビジネスシーンやここぞという場面で活きる香水と言えるでしょう。
⑦小説に登場するヒロインをイメージした香り Guerlain (ゲラン) ミツコ
濃度 | オードトワレ |
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香り | ジャスミン、ベルガモット、メイローズ ピーチ、ベチパー、ウッディ
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「Guerlain (ゲラン) ミツコ」は、この小説に登場する日本人女性にインスピレーションを得て生み出された、1919年の誕生以来長年愛され続けるフレグランスです。
日露戦争が激化する1905年を舞台に、イギリス将校と秘密の恋に落ちた日本の美しい人妻、ミツコ。
つつましやかでありながらも強い意志を持つ日本人女性を体現したこの香水は、小説のヒロインの名を冠するにぴったりの香りを楽しめます。
ベルガモットがフレッシュに香るトップノートから、メイローズが甘いはちみつのように香ります。
合わせて、奥深く魅力的なジャスミンがブーケのように華やかに香り、日本人女性らしい奥ゆかしさの中に燃える情熱を表現。
合わせて、ピーチがまろやかに香り可愛らしい印象を与えます。
ラストノートでは、魅惑的なウッディとベチパーが溶け合い、スパイシーな香りが体を包み込みます。
「凛とした女性らしい香り」、「甘いだけじゃない芯の強さ」を求める方にふさわしい1本です。
⑧オリエンタルローズの女神を表現した贅沢な香り Guerlain (ゲラン) ナエマ
濃度 | オードパルファム |
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トップノート | ローズ |
ミドルノート | ヒヤシンス、ピーチ、パッションフルーツ |
ラストノート | サンダルウッド、パチョリ |
幅広い種類の中から厳選されたバラの香りが、トップノートからぶわりと押し寄せてきます。
ミドルには、フレッシュさが広がるヒヤシンスのグリーンノート。
続いて、ピーチや「魅惑の象徴」とされたパッションフルーツが調和し魅力あふれる女神の姿を存分に表現します。
ラストにはサンダルウッドとパチョリの香りが広がり、ローズの華やかさだけでなくウッディな雰囲気を残すのも大きな特徴です。
ゴージャスで魅力たっぷりの香りは、特別なシーンや大切な場面で使うのにぴったりです。
⑨1920年代の芸術家達をオマージュした香り FLORIS (フローリス) 1927 ウェストエンド
濃度 | オードパルファム |
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香り | シトラス、アルデヒド、バイオレット ミモザ、水仙
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1920年代、ロンドンでは貴族や中産階級の野心家や芸術家たちが、ファッションやパーティ、お酒といった刺激的なアイテムを起因とするヤングカルチャーを創出。
このポップでありながらどこか退廃的な雰囲気を感じる時代をアートとして昇華させた芸術家たちにオマージュを捧げたこの香水は、個性・創造性に溢れた香りを楽しめます。
フレッシュなシトラスと退廃を感じさせるようなアルデヒドがミックスされた香りに始まり、バイオレット、ミモザ、水仙が官能的に広がります。
1920年代当時に活躍した写真家セシル・ビートンの言「大胆不敵であれ」を体現する香り」は、挑戦を求める方、個性的な香りを好む方におすすめです。
⑩相手に「忘れられない印象」を与えたい方にぴったり Shefar(シーファー) ピピエル
濃度 | オードパルファム |
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トップノート | レモン、アップル、リリー |
ミドルノート | ジャスミン、ヘリオトロープ、石鹸 ローズ、ミューゲ
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ラストノート | アンバー、ムスク、バニラ ストロベリー、ピーチ
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この香水のストーリーは、
【媚びたような目をしていても、引き際が美しく華やか。
あざとくわがままで自由奔放。
流行に敏感でピンクが似合う、思わず追いかけたくなるような淡く掴みどころのないあの子】
となっており、同時に【私を思い出にさせない】という強い思いも込められています。
華やかなホワイトフローラルの香りと自由奔放なシャボンの香りは、甘さと爽やかさが相まって香りを嗅いだ相手にしっかりと印象を残します。
ラストノートが近付くと、ムスクの深みのある香りを感じるようになり、ふわりと淡く掴みどころのない余韻を残す香りとなっています。
大切な場面、特に「自分の印象をしっかりと残したい」という場面に使うのがおすすめの香水です。
まとめ
香水ごとの物語や香り、香水ボトルのデザインに込められた思いを知ることで、その香水に愛着を持ちやすくなります。
また、香水のストーリーに合わせた状況ごとに香水を使い分けるなど、普段とは一味違った楽しみ方をすることもできるでしょう。
元気を出したい時や仕事・学校を頑張りたい時、そんな気分にぴったりのストーリーを持つ香水をプッシュすれば、良い香りがモチベーションにもつながります。
香水を選ぶ時は、ぜひ香りだけでなく香水の持つ「テーマ」や「物語」にも注目してみて下さいね。
こういうのを書いて欲しい!紹介して欲しいというものがあれば是非リクエストしてください♪
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