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「ベチバー」ってどんな香り?ベチバーをメインに使用した9種類の香水を紹介

香水のノートをチェックすると、高確率で登場する香料「ベチバー」。

よく目にはするけど、一体どんな香りなのか、不思議に思ったことはありませんか?

今回はベチバーの香りについて特集してみました。

「カラリア 香りの定期便」でも楽しめるベチバーフレグランスも合わせてご紹介します。

ベチバーってどんな香り?

ベチバーVetiver)とは、主にインドネシアやハイチなど、比較的温暖な土地に自生するイネ化の植物です。

ベチパーとも表記されることもありますが、どちらも正しい呼び方です。日本では「ベチベル」という名前でも親しまれています。

ベチバーはススキにも似た多年草ですが、精油は、およそ3mも地下に伸びる、長い長い根から採取されます。

その香りは”湿った土”にも似た、どこか湿り気を感じさせる、やや渋めのウッディノート。

香りにクセがあるので好き嫌いは分かれやすいものの、どんどん虜になってしまうような惹きつけられる魅力を持っています。

ベチバーの効能はグラウンディングにあり

その魅力は、ベチバーが採取される””にあるようです。

「グラウンディング」という言葉をご存知でしょうか?

グラウンディングとは、地に足をつけるという意味を持つ言葉です。

地中に深く根を張るベチバーもそんなグラウンディングの力を持っており、アロマテラピーでは、心を落ち着かせたり、ストレスによって昂ってしまった神経を和らげるために使われています。

ベチバーフレグランスは「品」や「高級感」を感じさせる

じつは、ベチバーの香りは意外にも歴史はまだ浅く、一般的に親しまれるようになったのはごく最近のことと言われています。

ベチバーは香水にも使われており、香りが揮発しにくいことから、ラストノートに多く用いられるほか、グラウンディングのように落ち着いた香りを持つことから、メンズフレグランスにもよく使われます。

ベチバーをメインにした香水は、どれも落ち着きを感じさせ、さらに品があり高級感も演出されるものが多い印象です。

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カラリア 香りの定期便

ベチバーをメインに使用した9種類の香水

ここからはベチバーをメインに使用した香水をご紹介します。もちろん、「カラリア 香りの定期便」で扱う香水もあるので、これからの香水選びの参考にもしてみてくださいね。

ベチバーフレグランス①VETIVER(ベチバー)/GUERLAIN(ゲラン)

【EDT】

〔トップノート〕ベルガモット、タバコ、レモン、ナツメグ、ネロリ、コリアンダー、マンダリンオレンジ
〔ミドルノート〕ベチバー、ペッパー、カーネーション、セージ、オリスルート、サンダルウッド
〔ラストノート〕ベチバー、オークモス、レザー、シベット、ミルラ、トンカビーン、アンバー
ゲランの「ベチバー」は、大地の香りとも呼ばれるベチバーをメインに、トンカビーンやナツメグ、タバコなど近代的な香りを加えることで、闇と光、普遍的と個性的など、自然の中で相反する二面性を表現したと言われています。

トップはフレッシュなシトラス

続いてナツメグやペッパーなどのスパイスが心地よく鼻をくすぐり、ラストでは、ベチバーバニラのように甘いトンカビーンと、スモーキーなタバコが調和されたウッディノートで締めくくります。

文字だけで追うと「スパイシーで個性的な香り?」と思われるかもしれませんが、実際に嗅いでみると意外にもクセがなく、どんなシーン、どんな季節でも使いやすい香りです。

ベチバーフレグランス②VETIVER&GOLDEN VANILLA(ベチバー&ゴールデンバニラ)/JO MALOLE(ジョーマローン)

【EDC】

〔トップノート〕カルダモン
〔ミドルノート〕ベチバー ブルボン
〔ラストノート〕バニラ ブルボン
ジョーマローンのコロン インテンスシリーズから2020年に登場した「ベチバー&ゴールデンバニラ」は、マダガスカル島の海岸に自生するベチバーとバニラが織りなす豊かな香り。

立ち上がりはとびきり爽やかなカルダモン

さやから取り出したばかりの香り高いカルダモンに続き、ベチバーとバニラが見事に調和された、豊満な香りが広がります。

バニラの香りも感じられますが、ベチバーの深みのある香りと混ざり合うことで、グルマンのようにまったりと甘くはならず、甘いけど甘くない、ちょうど心地の良いラインをしっかり保った香りが誕生しました。

筆者が先日店頭を訪れたときには、男性のBAさんのおすすめで「バジル&ネロリ」をコンバイニングしてくれて、より洗練された香りにうっとりしたのを覚えています。

男性にぴったりな香りですが、女性がつけると、男性にはない柔らかさが加わり、より優しい雰囲気を演出してくれる香水です。

ベチバーフレグランス③ORIGINAL VETIVER(オリジナルベチバー)/CREED(クリード)

【EDP】

〔トップノート〕ベルガモット、ジンジャー、マンダリンオレンジ
〔ミドルノート〕ハイチアンベチバー、サンダルウッド、アイリス
〔ラストノート〕ムスク、アンバーグリス
クリードの「オリジナルベチバー」は、ベチバー特有の<土の香り>というよりは、爽やかでフレッシュな<グリーン>のような明るさを持った香水です。

つけたてはグリーンをベースにしたシトラス

次にベチバーが控えめに顔を見せ、次第にムスクとアンバーに包まれたクリーンな香りで締めくくります。

オリジナル”ベチバー”と言うほどベチバーは強くはなく、あまり重さもないので、季節を問わずつけやすい香水です。

ベチバーフレグランス④Vetiver Pamplemousse(ベチバーパンプルムース)/ZARA(ザラ)

【EDP】

〔シングルノート〕グレープフルーツ、マンダリン、ベチバー
ザラとジョーマローンがコラボしたフレグランスシリーズのひとつ「ベチバーパンプルムース」は、シトラスがメインの爽やかなパルファム。

香りの移り変わりがないシングルノートで、つけたてからスパークリングシトラスドリンクのような、とびきり明るい香りが広がります。

ベチバーはシトラスにそっと寄り添うように控えめに存在し、パルファムながら重く感じることもありません。

どちらかというとシトラスが強めに出る香調ですが、奥の方でひそかに顔を見せるベチバーにも要注目です。

ベチバーフレグランス⑤Hwyl(ヒュイル)/Aēsop(イソップ)

【EDP】

〔トップノート〕スモーク、スパイス、タイム
〔ミドルノート〕サイプレス
〔ラストノート〕インセンス、モス、ベチバー
イソップの「ヒュイル」は、重厚なウッディフレグランス。

ひと吹きでヒノキの森林に囲まれているような、純度の高い木の香りに包まれます。

トップ、ミドル、ラスト、どの時間でもずっと木の香りが続く香調です。

ヒュイルのベチバーは、ラストのほのかにスモーキーな木の香りの途中に存在します。

イメージは「お寺」。
お線香の香りに混ざり合った湿った土のようなベチバーが、より情景を豊かにしてくれるのです。

ややメンズライクな香りではありますが、男性、女性を問わずどんな人でも馴染みやすいのが魅力的。

筆者は50mLの本品を愛用しているのですが、個人的には寝る前、アロマディフューザーに数プッシュ加えて芳香浴するのがお気に入りです。

ベチバーフレグランス⑥Timbuktu(タンブクトゥ)L'ARTISAN PARFUMEUR(ラルチザンパフューム)

【EDT】

〔トップノート〕ピンクペッパー、カルダモン、グリーンマンゴー
〔ミドルノート〕インセンス、パピルス、カロカロンデ
〔ラストノート〕ベチバー、パチョリ、ベンゾイン
個性的なベチバーフレグランスをお探しなら、ラルチザンの「タンブクトゥ」がおすすめ。

つけたてはグリーンマンゴーのやや甘い香りに、爽快感のあるスパイスが心地よいアクセント。次にややスモーキーなウッディノートに、湿った土のようなベチバーパチョリが重なり合い、エキゾチックな香りを堪能させてくれます。

タンブクトゥの香りのルーツは、西アフリカのマリに伝わる“恋人を虜にする香料”。

このクリーミーかつウッディーな香りは、たちまち調香師を魅了し、世界中のフレグランスファンを歓喜させる名香となりました。

ベチバーフレグランス⑦NO1 AGUA VETIVER(Nº1 アグアベチバー)/CLAUS PORTO(クラウス ポルト)

【EDC】

〔トップノート〕ベルガモット、ラベンダー、ガルバナム
〔ミドルノート〕ハイチベチバー、パインニードル、ユーカリ
〔ラストノート〕シダー、アンバー、シーモス
クラウス ポルトの「Nº1 アグアベチバー」は、フゼア系のベチバーフレグランスです。

舞台は、 夏のポルトガル・アレンテージョ地方。

ベルガモット×ラベンダー×ガルバナムのフゼアノートが、流れる雲と遠い海風が混ざり合う瞬間を表現。

ミドルからは、ベチバーをメインとしたウッディノートが、熱風によって乾いていく土を想像させます。

コンセプトのように、暑い暑い夏につけたくなるような、爽やかさ全開!なベチバーフレグランスです。

ベチバーフレグランス⑧Prada Infusion De Vetiver(インフュージョン ドゥ プラダ ベチバー)/PRADA(プラダ)

【EDP】

〔シングルノート〕ベチバー、タラゴン、ジンジャー、ペッパー
プラダの「インフュージョン ドゥ プラダ ベチバー」は、”新緑のグリーン”や”柔らかさ”をベチバーで表現したウッディフレグランス。

香りに変化がほとんどないシングルノートで、つけたてからベチバーの深みのあるウッディノートに、タラゴンのグリーンノートが心地よく広がります。

遠くではジンジャーペッパーが軽やかにアクセントを加え、プラダならではの品を感じさせます。

プラダの表現するベチバーは、伝統と現代のエレガントな対峙を極めて詩的に解釈したもの。

トレンドに左右されない、心地よさを堪能できるベチバーフレグランスです。

ベチバーフレグランス⑨WOODY PERFECTO(ウッディ パーフェクト)/PARLE MOI DE PARFUM(パルル モア ドゥ パルファム)

【EDP】

〔トップノート〕コーヒー
〔ミドルノート〕ベチバー
〔ラストノート〕レザー
現代的なベチバーを堪能したいなら、パルル モア ドゥ パルファムの「ウッディ パーフェクト」がぴったり。

パルル モア ドゥ パルファムは2016年に誕生した、まだ新しいフレグランスブランドで、200以上の香りのをアーティスティックに組み合わせたモダンかつ印象的な香りで楽しませてくれます。

ウッディ パーフェクトは、コーヒーベチバーレザー、この3つの香りを組み合わせてライダースジャケットの独特な雰囲気を表現しました。

コーヒーとレザーのもつややスパイシーなトップから、ベチバーの温かみのあるウッディノートへと変化する瞬間はまさに芸術です!

ベチバーは弱くなってしまった心を持ち上げてくれる力強い相棒

ベチバー本来の香りは、湿った土にも似たもので、ほの暗い印象を受けるのですが、香水にブレンドすると、その暗さはひとたび光へと姿を変え、明るい印象になるのが面白いところだと思っています。

これは、ベチバーの主な原産国である南国特有の明るさからくるものなのか、それともベチバーの力強さが暗さをも凌駕するからなのか、それはわかりませんが、元気になりたいときにはベチバーフレグランスを身につけると頼もしい相棒となってくれます。

ぜひ、元気がなくなってしまったときにはベチバーの力を借りてみてください。きっと心の底から力がみなぎってくるのがわかるはずです。

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監修: カラリア編集部

Instagramでフォロワー数20万人超の香りに特化した情報をお届けしているアカウント「カラリアマガジン」を運営。
当メディアの記事はInstagramのフォロワー様に答えていただいたアンケート結果や口コミ、カラリア 香りの定期便でのランキングや口コミなどのデータをもとに作成しております。

注意事項

※ 掲載されている情報は記事執筆時点のものです。最新情報は公式ホームページなどでご確認ください。

※ 掲載商品はこちらで紹介した効果・効能を保証したものではありません。ご購入の際は、各商品の公式サイト等をご確認ください。

※ 入浴剤にダイエットやデトックス効果が認められている商品はありません。

※ 「美白」は、メラニンの生成を抑え、しみやそばかすを防ぐことを指します。

※ 「日焼け防止」とはメラニンの生成を抑え、日やけによるしみ・そばかすを防ぐことを指します。

※ 「エイジングケア」とは、老化防止のことではなく年齢に応じたケアのことで、年齢を重ねた肌にうるおいを与えることを指します。(ボディクリーム等の記事に導入)

※ 「エイジングケア」とは、若返りを意味するものではなく、頭皮や髪を清潔に保ち、毛髪にうるおいやハリ・コシを与えることを指します。(シャンプー等の記事に導入)

※ 「浸透」とは、角質層への浸透を指します。

※ 「髪への浸透」とは、角化した毛髪部分の範囲内への浸透を指します。

※ 「アレルギーテスト済み」は、すべての人にアレルギーが起きないということではありません。

※ 「パッチテスト済み」は、すべての人に皮膚刺激が発生しないということではありません。

※ 「スティンギングテスト済み」は、すべての人に皮膚トラブルがおこらないということではありません。

※ 「ノンコメドジェニックテスト済み」は、すべての人にコメド(ニキビのもと)が発生しないということではありません。

※ 「ボリュームアップ」とは毛髪にハリやコシを与え、ボリューム感を与えたように見せることを指します。

※ 「ベタつき防止・ケア」とは、洗髪後に頭皮を健やかに保つことを指します。

※ 「育毛」は、頭皮や毛髪を清潔にすることで毛髪がすこやかに保たれることを指します。

※ 「毛髪の補修」とは物理的に損傷を補い繕うことであり、治療的な回復のことではありません。

※ 「小じわの改善」とはうるおいにより乾燥による小ジワを目立たなくすることを指します。

※ 「ピーリング」とは洗浄、拭き取り行為などによる物理的効果によるものを指します。

※ 「くすみ」とはメーキャップ効果によるものを指します。

※ 化粧品に疲労回復効果はありません。

※ 使用者の感想は商品の効能効果を保証するものではありません。

※ 化粧品に「治癒、回復、改善」の効果はありません。

※ ニキビケア商品のうち、ニキビを治す効果が認められているのは医薬品のみで、化粧品・医薬部外品にはニキビを治す効果が認められていません。

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