香水の基本的な作り方

香水調合写真
まずは精油を1種類のみ使う場合の、香水の基本的な作り方を紹介します。香水作りに必要なものを揃えて、分量を守るようにしましょう。

香水作りに必要なもの

香水を作るときに必要なものは以下の6つです。

・精油
・無水エタノールもしくはホホバオイル
・ムエット(調香紙)
・香水を入れるボトル
・計量カップ
・かき混ぜ棒

精油は香水の香りを決めるので、好きな香りのものを選びましょう。ただしトップノートの香りはすぐに消えてしまうので、1種類の精油だけを使って香水を作るならミドルノートかベースノートの精油を選びましょう。

またアレルギーや敏感肌の方は無水エタノールを使うことに、抵抗がある方も多いのではないでしょうか。そんな時はお肌に優しいホホバオイルを、代わりに使用して「香油」にするのがオススメです。

香油とは香りを混ぜた油のことで、パフュームオイルとも呼ばれています。香油はアルコールを一切使用しないため、アルコールアレルギーや肌が荒れやすい方にもオススメです。

香水の作り方と精油の分量

香水の作り方は至ってシンプルです。アトマイザーや香水用ボトルを用意して、以下の手順で進めましょう。

1.無水エタノールを10ml入れる
2.精油を20滴入れる
3.よく混ぜる
4.数日寝かせて熟成させる

このように無水エタノールに対して10%の香料をいれるだけで香水が完成します。もっとたくさん香水を作りたい場合も、無水エタノールを10ml入れるごとに精油を20滴入れましょう。無水エタノールの代わりにホホバオイルを使う時も同じ分量です。

ただし香水をあまりたくさん作りすぎてしまうと、使いきれずに劣化してしまう可能性もあります。手作り香水の期限は半年ほどなので、使い切れる量だけ作りましょう。

精油をブレンドしてもっとオリジナル感アップ!

ビーカーでの調合写真
1種類の精油だけでなく、市販の香水のように「トップノート」「ミドルノート」「ベースノート」それぞれの精油を用意してブレンドすると、オリジナル感がアップします。初心者の方はまず3種類の精油を使うのがおすすめ。精油の選び方やブレンド方法を見ていきましょう。

ブレンドする精油の選び方

ブレンドする精油は「好きな精油の香りから選ぶ」「ブレンド後の香りをイメージして選ぶ」のがポイント。

まず大切なのは自分が好きな香りを選ぶこと。普段何気なく使っている柔軟剤や化粧水は、どんな香りがするか思い浮かべてみてください。「この香りを嗅ぐと落ち着くな」などお気に入りの香りがある方は、その香りに似た香水を自作してみても良いでしょう。

ブレンド後の香りをイメージするときは、「フローラル系」や「シトラス系」のように香りの系統を決めるのがおすすめ。主に以下の12タイプに分けられます。ただし香りの種類・名称は製造会社により異なるので注意してください。

・シングルフローラルタイプ:1種類の花をイメージした香り
・フローラルブーケタイプ:花束のように数種類の花の香りが調和した香り
・フルーティタイプ:果物を中心とした香り
・アルデハイドタイプ:微かな甘さと温かみがある香り
・グリーンタイプ:緑や葉っぱをを連想させるナチュラルな香り
・マリンタイプ:水や海を連想させる香り
・ウッディタイプ:樹木を思わせる男性的な香り
・シプレータイプ:フローラルの要素がある幻想的な香り
・フゼアタイプ:オークモスとラベンダーを特徴とした粉っぽい甘い香り
・オリエンタルタイプ:東洋的な香り
・タバック・レザータイプ:葉巻たばこの香りが特徴、ダンディな香り
・シトラスコロンタイプ:柑橘系の爽やかな香り

たとえばフローラル系なら「ゼラニウム」や「ラベンダー」の精油がメジャーです。華やかでありながら、お花のような自然な香りに包まれることができます。

シトラス系なら「レモン」や「ペパーミント」の精油がおすすめです。レモンやぺパーミントは爽やかな印象で、スッキリとした香りにすることができます。

手順1.オリジナル香水の香りのイメージを固める

まずは作りたい香水の香りのイメージを固めましょう。イメージしている香りと実際に出来上がった完成品の香りが近づくと、ブレンドは成功です。

香水の香りは3段のピラミッドのようになっています。一番上が「トップノート」真ん中が「ミドルノート」一番下が「ラストノート」と呼ばれています。

トップノートとは香水をつけてから30分ほど香る第一印象のこと。ミドルノートとはその後2〜4時間ほど香ります。ラストノートとは残り香のことです。

実際には初めからミドルノートとラストノートも香っているのですが、揮発性の高低差があるためトップノート→ミドルノート→ラストノートの順に香りの変化を感じます。

この時間差を覚えておくと、オリジナル香水の香りのイメージがわきやすくなるでしょう。

手順2.ムエットで香りをチェック

ムエット(調香紙)とは長細い厚紙です。液体を含んでも曲がりにくい特殊な用紙で、ブレンドする精油のバランスをチェックするために使います。

自分で選んだ3種類の精油をそれぞれムエットの先端につけてください。香りのピラミッドを意識して、トップノートの紙を一番長く持ち、ラストノートは短く持ちましょう。

ムエットをパタパタと振って匂いを嗅ぎ、バランスを確認してください。何度も香りを確認すると鼻が麻痺してくるため、少しずつ匂いを吸い込みましょう。

手順3.調香していく

ムエットで香りのバランスをチェックしたら、実際にブレンドして香水を作ります。以下の配合で作ると香りがまとまりやすいでしょう。

・トップノート:15%
・ミドルノート:70%
・ラストノート:15%

たとえば10mlの無水エタノールを使う場合、トップノートは3~4滴、ミドルノートは13~14滴、ラストノートは3~4滴くらいが適量です。

調香する時は少しずつ香りを継ぎ足すのがポイント。入れてしまった香りは減らせないので、少量ずつ調香していき、足りない香りを足していくイメージです。

一般的にトップノートには「柑橘系」「グリーン」「フルーティ」など揮発しやすく、香りの持続性が低い精油を使用します。

ラストノートには「アニマル」「ウッディ」など持続性のある精油が配合されていることが多いです。ミドルノートは精油の配合の半分以上をしめている重要な香りです。

あなたが心地よいと感じる香りを一番多く配合しましょう。

手順4.数日おいたら完成

完成した香水はすぐ使うこともできます。しかし数日ねかせて香りを馴染ませたほうがエタノールが飛ぶので、アルコールの刺激臭が無くなって香りがまろやかになります。

ブレンド香水の場合も、使用期限は半年ほどです。多くつくりすぎると香りが劣化する可能性があるので注意してください。

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オリジナル香水初心者におすすめのレシピ

オリジナル香水の初心者向けレシピをいくつか紹介します。「フローラル系」「シトラス系」「ウッディ系」というふうに香りの種類別で解説するので、ぜひ参考にしてみてください。

フローラル系の調香レシピ

白いお花が大きくある画像
フローラル系の香水レシピを以下にまとめます。いずれも無水エタノール10mlに対して加える精油の分量です。
スイートな香り ・ローズ5滴
・ゼラニウム15滴
セクシーな香り ・ジャスミン5滴
・ベルガモット8滴
・ラベンダー7滴
ミステリアスな香り ・ラベンダー12滴
・マジョラム2滴
・フランキンセンス6滴

スイート&フレッシュな香り ・ゼラニウム10滴
・ローズマリー5滴
・パルマローザ5滴
フローラル系の香りは、言葉の通り「花のような香り」です。女性らしい印象を与える香りで、選ぶ精油により可愛らしさもセクシーさも演出できます。

シトラス系の調香レシピ

柑橘が切られたものが並んでる画像
シトラス系の香水レシピを紹介します。ブレンドによってビターにもフレッシュにも印象が変わるので、好みに合わせて作ってみてください。こちらも無水エタノール10mlに対する分量を記載しています。
ビターな香り ・レモン10滴
・ライム5滴
・ベルガモット5滴
スイートな香り ・ベンゾイン1滴
・オレンジ10滴
・マンダリン9滴
フレッシュな香り ・レモン8滴
・グレープフルーツ7滴
・スペアミント5滴
シトラス系の香水の香りは柑橘系の皮から採取した精油が配合されており、その香りは性別や年齢を問わず愛されています。

ウッディ系の調香レシピ

ウッディの画像
ウッディ系の香水レシピを紹介します。より強く自然の香りを楽しみたいならヒノキやクローブを使ってビター系の香りにするのがおすすめです。以下のレシピは無水エタノール10mlに対しての分量となっています。
ビターな香り ・シダーウッド10滴
・ヒノキ7滴
・クローブ3滴
スイートな香り ・サンダルウッド15滴
・バニラ5滴
フレッシュな香り ・パイン5滴
・シダーウッド10滴
・ユーカリ5滴
ウッディ系の香水は持続性が高いのが特徴。どちらかといえば男性的な印象を与える香りですが、男女兼用(ユニセックス)として販売されているウッディ系香水も多いです。

自作した香水は使う前にパッチテストしておこう

パッチテストしてる画像
自作した香水は使用する前にパッチテストをしておきましょう。パッチテストのやり方は簡単です。自作した香水を絆創膏のガーゼ部分に軽く吹きかけ、1時間後に絆創膏を外しましょう。

外したとき肌に問題なければ先程はがした絆創膏をはり直し、今度は24時間つけてみましょう。24時間つけて問題なければパッチテスト合格です。

パッチテスト中にひどく痒みを感じたり出血したりする場合は、アレルギーの恐れがありますので香水の使用を一度やめてください。必要であればかかりつけの病院へ行って、診察してもらいましょう。

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監修: カラリア編集部

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※ 「日焼け防止」とはメラニンの生成を抑え、日やけによるしみ・そばかすを防ぐことを指します。

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