ヴェルサーチェの香水「エロス」全種類レビュー
同ブランドのクリエイティブディレクターであるドナテラ・ヴェルサーチェが「ギリシャの神が香水をまとうとしたら“エロス”でしょう」と語るほど、肉感的な美しさを持つフレグランスです。
ヴェルサーチェとは?
シンプルながら個性的で強い美しさを持つデザインで、世界中のセレブを魅了。
古代ギリシャ、ローマなどからインスピレーションを受けた作品が多く作られ、ブランドロゴにはギリシャ神話に登場する怪物メドゥーサが使われています。
1981年にヴェルサーチェ初となるフレグランスが誕生。
1998年には妹のドナテラ・ヴェルサーチがデザイナーを継承し、男性向け、女性向けともに人気のフレグランスが次々登場しています。
「エロス」シリーズとは?
ギリシャ神話に登場するエロスは、弓矢を射ることで人々を恋に落とすことができる、愛と美の神です。
2024年現在、発売されている香りはメンズ向けの「エロス」「エロス フレイム」と、レディース向けの「エロス フェム」。
オードトワレ(EDT)、オードパルファム(EDP)、パルファムといったタイプの違いや容量違いも合わせると、13本の商品が展開されています。
香水名 | タイプ | 容量 |
---|---|---|
エロス | オードトワレ | 50mL/100mL/200mL |
オードパルファム | 50mL/100mL/200mL | |
パルファム | 100mL | |
エロス フレイム | オードパルファム | 50mL/100mL/200mL |
エロス フェム | オードパルファム | 50mL/100mL |
オードトワレ | 50mL |
「エロス オードトワレ」の香り
「エロス オードトワレ」はどんな香り?
香調はフレッシュ、オリエンタル、ウッディ。調香師はオーレリアン・ギシャールです。
2012年に「エロス」シリーズの1作目として誕生しました。ヴェルサーチェが考える美しく逞しい(たくましい)男性像を表現した香りに仕上がっています。
トップノートはミント、レモンイタリーオービュール、グリーンアップルの香りです。
弾けるようにフレッシュなミントとシトラス、甘いグリーンアップルが混ざり合い、目の覚めるような爽快感のある幕開けです。
ミドルノートは「トンカビーン × アンバー」の香りでセンシュアルな印象
ミドルノートはベネズエラトンカビーンズ、アンバー、ゼラニウムフラワーの香り。
甘く濃厚なトンカビーンとアンバーが絡み合い、癖になるようなセンシュアルな香りが広がります。
ラストノートは「バニラ × ウッディ」の香りで包容力のある印象
ラストノートはマダガスカルバニラ、ベチバー、オークモスアコード、ヴァージニア&アトラス産シダーウッドの香りです。
温かみのある甘さを持つバニラとウッディが、男性的な包容力を表現。揺るぎないパワーを感じさせるラストノートです。
「エロス オードトワレ」を気に入った人の口コミ
「遊びのときに使える色気のある香り」
口コミをまとめると「爽やかながら色気を感じる香りが好き」という人には、ぴったりの香水といえそうです。
ビジネスシーンというよりは“アフターファイブ”(午後5時以降)に似合う香り。アトマイザーに入れて持ち歩き、仕事終わりにひと吹きしてみてはいかがでしょう。
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「エロス オードトワレ」が合わなかった人の口コミ
「トップの香りが酔いやすくて苦手」
「エロス オードトワレ」は“香水”と聞いて多くの人が想像するような、海外らしいクセのある香りが特徴的。ナチュラルな香りを好む人には合わない可能性があります。
自分では好きな香りだと感じても、周りの人にとっては強すぎる香りかもしれないので、付ける量や場所を確認してみてくださいね。
「エロス オードパルファム」の香り
「エロス オードパルファム」はどんな香り?
香調はウッディ、オリエンタル、フレッシュ。大胆で情熱的な男性に似合う、自信に満ちた印象の香りです。
トップノートはイタリアンレモン、マンダリン、ミント、キャンディアップルの香りです。
「エロス オードトワレ」との大きな違いは、砂糖で煮たりんごのような甘いキャンディアップルの香り。さっぱりと明るい印象の柑橘にユニークなアクセントを加えてくれます。
ミドルノートは「アンバー × ハーバル」の香りで清潔感のある印象
ミドルノートはアンバーマックス、ゼラニウム、クラリセージの香りです。
クラリセージはシソ科のハーブで、すきっとした甘さのある香り。
同じくハーバルなゼラニウム、パウダリーな甘さのあるアンバーと相まって、清潔感のある印象を与えてくれそうです。
ラストノートは「ウッディ× バニラ」の香りでパワフルな印象
ラストノートはシダーウッド、ベチバー、パチョリ、サンダルウッド、バニラの香りです。
「エロス オードパルファム」のベースとなるシダーウッド、ベチバー、パチョリによる深いウッディアコード。
濃厚なバニラとウッディが出会い、パワフルな男性の魅力を感じさせる香りです。
「エロス オードパルファム」を気に入った人の口コミ
「特別な夜に付けたくなる良い香り」
口コミをまとめると「夜に似合う濃厚な香り」を求める人にぴったりの香水といえそうです。
「男性が付けていたら惚れてしまいそう」という口コミも見られました。特別なデートの予定がある男性は、ぜひ検討してみてはいかがでしょう。
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「エロス オードパルファム」が合わなかった人の口コミ
「20代の自分にはまだ早いと感じた」
「エロス オードパルファム」はとびきりセクシーな印象を演出してくれる、大人の男性に似合う香り。
もしかしたら10代〜20代の若い男性にとっては、気後れしてしまう香水なのかもしれません。
年上の女性と会うときに背伸びをして付けてみたり、いつかこの香りが似合うように自分磨きをがんばってみるのも素敵ですね。
「エロス パルファム」の香り
「エロス パルファム」はどんな香り?
2021年に誕生したフレグランス。ドナテラ・ヴェルサーチは「何者も叶うことのない究極のエネルギーを、香りという形で体現できるような香り」と表現しています。
オードトワレ、オードパルファムと比べると、より力強い濃厚な香りを楽しむことができます。
トップノートはレモン、マンダリン、リツエアクベバ、エレミ、ブラックペッパーの香りです。
リツエアクベバとは中華料理の香料に使われることもある、スパイシーなレモンのような香り。
エレミはフランキンセンスにも似た樹脂系の香りで、シトラスのような軽さも持ち合わせています。
柑橘とスパイスが織りなす、目の覚めるような清々しい印象の香りです。
ミドルノートは「ポマローズ × ハーバル」の香りで華やかな印象
ミドルノートはポマローズ、ゼラニウム、ラベンダー、セージの香りです。
ポマローズとはバラ、リンゴ、レーズン、プラムをミックスした濃密なフローラルの香り。
すっきりとしたハーバルノートと重なり、濃密な華やかさを印象を演出します。
ラストノートは「ウッディ × バニラ」の香りでオリエンタルな印象
ラストノートはベンゾインレジノイド、パチョリ、バニラの香りです。
ベンゾインは木の樹脂から抽出される、バニラに似た甘い香り。
東南アジアで古くからお香に使われてきた香りで、穏やかなウッディ&バニラにオリエンタルな印象を添えてくれます。
「エロス フレイム オードパルファム」の香り
「エロス フレイム オードパルファム」はどんな香り?
香水界の巨匠と呼ばれるオリヴィエ・ペシューが調香し、2012年に発売されました。
燃えるような赤いボトルに象徴される、本物の愛を表現した情熱的なフレグランスです。
トップノートはマンダリン、キノット、レモン、ローズマリー、ブラックペッパーの香りです。
キノットは苦味の強い柑橘類。ビターでフレッシュなシトラスがブラックペッパーに温められ、ハーバルなローズマリーに包まれます。
ミドルノートは「ペッパー × ローズ」の香りでマスキュリンな印象
ミドルノートはペッパーウッド、ゼラニウム、ローズの香り。
トップのシトラスが遠ざかると、入れ替わるようにゼラニウムとローズの香りが訪れます。
スパイシーなペッパーウッドが加わることでフェミニンな印象にはならず、男性的なイメージが続くでしょう。
ラストノートは「バニラ × ウッディ」の香りで官能的な印象
ラストノートはバニラ、トンカビーン、サンダルウッド、テキサス産シダー、パチョリ、オークモスの香りです。
豊かなウッディの香りがミックスされ、どっしりと落ち着きのある印象に。
甘いバニラとトンカビーンが加わることで、まろやかで官能的な丸みを与えてくれます。
「エロス フレイム オードパルファム」を気に入った人の口コミ
「時間が経つと肌になじんでくる気がする」
口コミをまとめると「セクシーで高級感がありながら、肌になじむ香り」を求めている人にぴったりの香水といえそうです。
官能的すぎる香りは目立ってしまい、香りだけが浮いていると感じることもあるかもしれません。
Tシャツやジーンズなどのラフな服装よりは、シャツやジャケットなど、大人の魅力を感じさせる服装に似合いそうです。
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「エロス フレイム オードパルファム」が合わなかった人の口コミ
「キツすぎる香りだと感じた」
「エロス フレイム オードパルファム」は「エロス オードトワレ」と同様、“いかにも香水らしい香り”だと感じる人も多い印象です。
この香りが好きであれば、まずは半プッシュ〜1プッシュの少量から試してみましょう。
手首や首元ではなく、腰や太ももなど服で隠れる部分にさりげなく付けるのもおすすめですよ。
「エロス フェム オードパルファム」の香り
「エロス フェム オードパルファム」はどんな香り?
「エロス オードトワレ」のペアフレグランスとして2014年に誕生した、「エロス」シリーズ初のレディース向けフレグランスです。
香調はフローラル、ウッディ、ムスキー。
調香にはアルベルト・モリヤス、オリヴィエ・クレスプ、ナタリー・ローソンの3人が携わっています。
トップノートはシチリアレモン、ベルガモット、ポラグラネイトシード(ザクロ)の香り。
まずシチリアのレモンとカリブリアのベルガモットが出会い、たまらなくフレッシュな香りを放ちます。
そこに甘酸っぱくジューシーなザクロが加わった、鮮やかな印象の香りです。
ミドルノートは「ジャスミン × ピオニー」の香りで陽気な印象
ミドルノートはジャスミン、ジャスミンサンバック、レモンブロッサム、ピオニーの香り。
ジャスミンの花のピュアな香りは、純真無垢な少女を彷彿とさせます。
なめらかな印象を与えるピオニーと、輝くようなレモンフラワーの香りが加わり、イタリアらしい陽気な香りが花開くような印象です。
ラストノートは「アンバー × ウッディ × ムスク」の香りで艶っぽい印象
ラストノートはアンブロックス、センシュアルウッド、サンダルウッド、ムスクの香りです。
アンブロックスは高貴でミステリアスな印象を持つ香り。
クリーミーなウッドとムスクの香りが調和し、うっとりするような艶っぽい香りに包まれます。
「エロス フェム オードパルファム」を気に入った人の口コミ
「優しさがありながら強さも感じる香り」
口コミをまとめると「優しいだけではない強さのあるフルーティーな香りが好き」という人にぴったりの香水といえそうです。
「女度を上げてくれる香り」「デートで付けたい」という口コミも多く、“モテ香水“としても期待できそうですね。
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「エロス フェム オードパルファム」が合わなかった人の口コミ
「セロリの香りのようなクセを感じて苦手だった」
「エロス フェム オードパルファム」は可愛らしいフルーティーフローラルというよりは、ひとクセある複雑な香り。
人によっては野菜のような青みや、柑橘類の皮のような苦味を感じる場合もあるようです。
気になる人は実際に肌に乗せて確認してみることをおすすめします。
「エロス フェム オードトワレ」の香り
「エロス フェム オードトワレ」はどんな香り?
パワフルな「エロス フェム オードパルファム」と比べると、みずみずしくフルーティーな印象を感じられるでしょう。
愛の神・エロスが美しいマーメイドと恋に落ちた瞬間の、衝撃や情熱を表現しています。女性の持つ根源的なパワーを感じさせる香りです。
トップノートはシチリアンレモン、マンダリン、ラズベリー、ホワイトカラント(白スグリ)の香りです。
爽やかなシトラスとホワイトカラント、甘酸っぱいラズベリーが融合。みずみずしくフルーティーな香りの幕開けです。
ミドルノートは「フリージア × オレンジブロッサム」の香りできらびやかな印象
ミドルノートはフリージア、マグノリア、オレンジブロッサム、ジャスミンの香りです。
とくに印象的なのは、フリージアとマグノリアの華やかなフローラルノート。
フェミニンな花々の香りに、オレンジブロッサムとジャスミンがきらめくようなアクセントを加えます。
ラストノートは「アンバー × ウッディ × ムスク」の香りで魅惑的な印象
ラストノートはアンブロックス、センシュアルウッド、ホワイトパチョリ、ムスクの香りです。
「エロス フェム オードパルファム」との違いは、サンダルウッドの代わりにホワイトパチョリが加わったこと。
清々しい印象のホワイトパチョリが、温かみのあるアンバーとムスクに溶け込み、魅惑的な女性らしさを演出します。
「エロス フェム オードトワレ」を気に入った人の口コミ
「まさにいい女の香り!」
口コミをまとめると「女性らしい色気のあるベリーの香り」が好きな人にはぴったりの香水といえそうです。
「エロス」シリーズのなかではもっとも軽く、使いやすい香り。フルーティーフローラルの香りが好きな人、女性らしい印象を演出したい人におすすめです。
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「エロス フェム オードトワレ」が合わなかった人の口コミ
「なぜか渋みを感じて苦手だった」
「エロス フェム オードトワレ」は人によっては甘すぎると感じたり、渋みを感じる場合もあるようです。
レモンやオレンジの皮の苦味や、ウッディのビターな印象が、渋みに感じる可能性もあります。
気になる場合は付けたての香りだけではなく、時間が経ってからの香りまで確認してから購入することをおすすめします。
【まとめ】「エロス」はどんな人・どんなシチュエーションにおすすめ?
色気だけを求めると甘く濃厚な香りになりがちですが、「エロス オードトワレ」はミント、レモン、グリーンアップルの清々しいフローラルの香りを感じられるので、日中でも使いやすいでしょう。
とくにおすすめの使用シーンは、夜のお出かけを控えたタイミング。
夕方から付けていても重さを感じにくく、夜になるころにはトンカビーンやアンバーのセンシュアルな香りが際立ち、ナイトシーンを盛り上げてくれそうです。
「エロス オード パルファム」は「夜に似合うセクシーな香りを求めている」という男性におすすめ。
オードトワレと比べると、シュガーのような甘みやウッディの深みをより強く感じられるので、紳士らしい落ち着きのある印象を与えることができそうです。
「エロス オード パルファム」は特別なデートに出かけるときにおすすめ。キャンディアップルやバニラといった甘い香りが特徴的なので、彼女からのウケも良いでしょう。
「エロス パルファム」は「オードトワレやオードパルファムよりも力強く濃厚な香りを求めている」という男性におすすめ。
パルファムは香料濃度15%〜30%、持続時間5〜7時間と、香水のなかでもっとも濃厚で香りが長持ちしやすいタイプです。
力強い香りを長くまといたい人にぴったりの香水だといえるでしょう。夜まで香水を付け直せないときや、旅行などで遠出するときにもおすすめです。
「エロス」よりもさらに格調高い香料が使われているため、思わずうっとりしてしまいそうな、セクシーで高級感ある香りを堪能できます。
「エロス」では満足できなくなった人、次のステージに上がりたいという人にぜひ1度試していただきたい香りです。
おすすめの使用シーンは、オトナの男の魅力を存分にアピールしたいとき。
女性とバーに行くときやお泊まりデートなど、2人の世界に酔いしれたいときにぴったりの香水です。
「エロス フェム オードパルファム」は「優しいだけではないフルーティーな香りが好き」という女性におすすめ。
トワレよりもしっかりと香るオードパルファムなので、可愛らしいだけではないパワフルなフルーツの香りを楽しめます。
おすすめの使用シーンは気になる男性とのデート。
爽やかさと甘さが調和したレモンとジャスミンの香りは、女性に好まれるのはもちろんのこと、男性ウケもばっちりです。
「エロス フェム オードトワレ」は「女性らしい色気のあるベリーの香りが好き」という女性におすすめ。
ラズベリーを基調としたフルーツと、華やかなフローラルの香りを楽しむことができます。ライトな香り立ちなので、「エロス」をはじめて使う女性の入門編としても良いでしょう。
おすすめの使用シーンは、男性との出会いを求めるとき。
愛の神エロスが恋に落ちた瞬間をイメージした、可愛らしさと色気をあわせ持った香りなので、ぜひ出会いの場でまとってみてはいかがでしょう。
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