固形石鹸の基本的な種類

固形石鹸
身体や顔に使う石鹸の種類は主に「純石鹸」「化粧石鹸」「薬用石鹸」の3種類があります。それぞれ配合されている添加物の量や石鹸の目的などが違うため、チェックしてみるといいですよ。

純石鹸

「純石鹸」は脂肪酸ナトリウム(洗浄)を使ってつくられた固形石鹸です。肌に刺激性のある添加物を使わないことが特徴。

例えば界面活性剤のような皮膚膜を薄くして、肌に負担をかけるような添加物を含んでいません。

純石鹸は石鹸素地がほかの種類の石鹸より多くふくまれているため、汚れを落とす洗浄効果を優先する人は純石鹸がおすすめです!

化粧石鹸

「化粧石鹸」は洗顔石鹸や浴用石鹸などを総称した固形石鹸です。化粧石鹸には石鹸素地のほかに芳香や保湿効果をを目的とした添加物が含まれます。

純石鹸より洗浄力は落ちてしまいますが、乾燥が気になっている方や洗浄力が強すぎるのが苦手な方は化粧石鹸がおすすめです。

薬用石鹸(医薬部外品)

「薬用石鹸」は一定の効能が認められており、医薬部外品として扱われている石鹸です。

薬用石鹸には目的別に2種類あり、肌の殺菌消毒を目的としたものと、皮膚の炎症を抑えることを目的としたものがあります。

薬用石鹸はほかの石鹸と異なり、固形石鹸だけでなく液体石鹸も含まれています。

成形方法の違いによる石鹸の種類

石鹸を切っている様子
成形方法によって「枠練り石鹸」と「機械練り石鹸」に分けられます。この2つの石鹸の違いは主に石鹸素地と添加物の割合、溶けやすさ、値段です。

枠練り石鹸

「枠練り石鹸」は枠に石鹸素地を流し込んで冷やして固める成形方法。手作業でやる行程が多いため、ほかの石鹸に比べて少し値段が高い場合が多いです。

石鹸素地を60〜70%、保湿成分や香料などを30〜40%配合していることが特徴。

洗浄する成分だけでなく保湿成分も入っているため、乾燥肌が気になる方や保湿をしたいという人に向いています。

ほかの成形法に比べて石鹸が溶け崩れしにくいこともおすすめポイント!

機械練り石鹸

「機械練り石鹸」は石鹸素地を細かくした後に乾燥させ、ほかの材料といっしょに機械で圧縮して成形する方法で作られた石鹸です。

機械練りでつくられた石鹸は石鹸素地を98%含む必要があります。保湿成分や香料などの配合量が少ないので、保湿や香りよりも洗浄力を重視する人におすすめです。

見た目がきれいであること、大量生産によって比較的値段が安いことも特徴です。

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製造法の違いによる石鹸の種類

石鹸作っている人
製造法は「鹸化法」と「中和法」に分けられます。変わるポイントは油脂を使うか脂肪酸を使うかの違いです。この違いによって石鹸の特徴も異なります。

鹸化法

「鹸化法」は油脂をそのままアルカリで加水分解して作る方法。5000年前からある作り方です。「純石鹸」は鹼化法でつくられています。

鹸化法で使われる油脂にはグリセリン(保湿)を多く含むため、保湿重視の方におすすめです。

油脂には肌の刺激になる不純物などを含んでいる可能性があります。

不純物が取り除かれていないものをつかってしまうと肌が荒れてしまうこともあるので、敏感肌の人は次に紹介する中和法でつくられた石鹸を使うことをおすすめします。

中和法

「中和法」は油脂から取り出された脂肪酸のみを使って石鹸素地を作る方法。

鹸化法と違い、不純物などが取り除かれた状態で石鹸を作るため、肌に刺激を与える原因が少ないことがおすすめポイント!

中和法でつくられた石鹸はグリセリン(保湿)を含まないため、保湿重視の方には向いていません。

原料の違いによる種類

石鹸を作っている様子
原料である油脂や脂肪酸のなかにもさまざまな種類があります。洗浄力や肌への刺激、泡立ちなどに違いが出るので、特徴を抑えておくと自分にあった石鹸が見つけられます。

油脂の違い

鹸化法で作られた石鹸は油脂を中心につくられています。

「油脂」とは、グリセリンと脂肪酸が結合したもののこと。石鹸の主成分である油脂は動物や植物からとられていて、油脂の種類によってさまざまな特徴があります。
ココナッツオイル(洗浄) 泡立ちが良い、洗浄力が高い、乾燥しやすい、刺激が強い
オリーブオイル(洗浄) 泡立ちはヤシ油に劣る、洗浄力が高い、刺激が弱い
牛脂(洗浄) きめ細かい泡、しっとりした洗いあがり
「オリーブオイル」(洗浄)を使った石鹸は刺激が弱く、肌に必要な皮脂を落としすぎないということがメリットです。そのため、ベビー用石鹸などにも使われています。

「ココナッツオイル」(洗浄)を使った石鹸は洗浄力が高く、ふわふわの泡ができることが特徴。ラウリン酸(洗浄)を多く含むため、洗浄力を重視する人におすすめ!

脂肪酸の違い

中和法でつくられた石鹸は主成分が油脂ではなく脂肪酸です。

脂肪酸でつくられた石鹸の特徴は油脂でつくられた石鹸に比べて冷水に溶けやすく、洗浄力が強いことです。
ラウリン酸(洗浄) 冷水でも溶けやすい、洗浄力が高い
ミリスチン酸(洗浄) ラウリン酸より溶けにくい、泡がきめ細やかで持続性がある
パルミチン酸(洗浄) 泡の持続力が高い、50度以上で水に溶けやすい
ステアリン酸(乳化) 洗浄力が強い、気泡力が弱い、コレステロールを洗い流さないため皮脂刺激が弱い
「ラウリン酸」(洗浄)を使った石鹸は泡立ちがよく、透き通ったきれいな見た目をしていることが特徴。皮膚への浸透がとても早く、吸着力が非常に強いため肌に負担がかかってしまうこともあります。

「ミリスチン酸」(洗浄)を使った石鹸はヤシ油やパーム核油からとれる脂肪酸。酸化しにくいという特徴があります。

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形状による石鹸の種類

さまざまな石鹸
石鹸の形状により、使い勝手が違うだけでなく、石鹸素地の含まれる量なども異なります。

固形石鹸

「固形石鹸」 の特徴はほかの石鹸よりも洗浄力が高いこと。

ほかの形状の石鹸に比べて洗浄を目的とする純石鹸の割合が多いため、洗浄力が強いとされています。

汚れや菌を落とすことに優れている固形石鹸は、感染対策のための手洗いなどにもピッタリです。

液体石鹸

「液体石鹸」は液体石鹸は脂肪酸カリウムでできていて、非常に水に溶けやすいということが特徴です。

液体石鹸はに含まれている純石鹸は、全体のおよそ3割程度。そのため、洗浄力は固形石鹸よりやや弱めなことがデメリットです。

肌への刺激は固形石鹸と比べて大きな差がありません。

泡石鹸

「泡石鹸」は液体石鹸に「起泡剤」や「泡保持剤」など泡立ち成分を加えたものです。

気泡剤などを溶かすために加水されているため、洗浄成分の含有量が固形石鹸、液体石鹸と比べて少ないのが特徴。

そのため個体石鹸や液体石鹸と比べて洗浄力に劣ってしまうことがデメリットです。

紙石鹸

「紙石鹸」とは固形石鹸を薄く紙状にそいだもので、成分は固形石鹸と変わりません。洗浄力は固形石鹸と同じくらい強く、持ち運びに適していることがメリット。

石鹸が薄いため、溶けやすく、湿気に弱いため保存するためのケースに入れておくことがおすすめです。

石鹸の種類の見分け方

石鹸の種類の見分け方について紹介します。石鹸の箱の表記だけではわからないこともあるので、これを知っておけば自分のほしい石鹸の種類を見つけやすくなります。
純石鹸 成分表記に「石鹸素地」か「脂肪酸ナトリウム」という表示があるもの
薬用石鹸 箱に医薬部外品と表示されているもの
枠練り石鹼 箱に「枠練り」の表記があるもの
石鹸が透明なもの
機械練り 石鹸が不透明、白なもの
鹼化法 全成分表にオリーブ果実油・牛脂・パーム核油の成分が表示されていることが特徴。
中和法 全成分表にラウリン酸・ミリスチン酸・パルミチン酸・ステアリン酸・オレイン酸などの脂肪酸表記があることが特徴

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石鹸の選び方

肌の悩み
石鹸にはさまざま種類があり、自分に何があっているのか迷ってしまいますよね。石鹸の選び方に悩んでしまったら、肌質や使用感から自分の好みの種類を見つけてみてください。

乾燥肌が気になる方

乾燥肌が気になる方には洗浄力の高い無添加の純石鹸より、化粧石鹸などの保湿成分なども入っている石鹸を選ぶといいです。

保湿成分が入っている石鹸を選ぶことで洗浄力が強すぎず、乾燥をすることを防いでくれます。

具体的な保湿成分としてはグリセリン(保湿)、はちみつ(保湿)、ホホバオイル(保湿)、スクロース(保湿)、などがおすすめです。

脂性肌が気になる方

脂性肌が気になる方は、洗浄力の高い固形石鹸がおすすめ。

洗浄力が高い固形石鹸は、脂性肌が気になる方にピッタリです!固形石鹸の中でも石鹸素地を多く含む純石鹸がいいでしょう。

ニキビが気になるかたには

ニキビが気になる方は、一定の効能が認められている薬用石鹸を選ぶとよいでしょう。

ニキビの原因であるアクネ菌に殺菌作用を持つ「イソプロピルメチルフェノール」(抗菌)や炎症を抑えたり、皮膚を保護する「アラントイン」(刺激緩和)が配合されているかチェック!

洗浄力が比較的高い固形石鹸は、油の排出量が多い思春期のニキビなどにおすすめです。

洗いあがりがしっとりめが好きなら枠練り

「枠練り」は保湿成分をたっぷり含むことができる製造法。

保湿成分を含むため、洗いあがりはしっとりめです。乾燥肌が気になる方などにおすすめ!

洗いあがりがさっぱりめが好きなら機械練り

洗いあがりがさっぱりとしているのが好みなら、「機械練り」を選びましょう。

肌を洗浄するための石鹸素地を多く含み、余計な添加物などは入っていません。しっかりと洗い流したいという方にお勧めです!

石鹸に含まれる添加物

石鹸作る手
石鹸には添加物を配合しない「純石鹸」と、添加物が含まれている「化粧石鹸」「薬用石鹸」があります。添加物が入っているほうがいいのか?悪いのか?、どの添加物が良いのか紹介します。

無添加石鹸メリット、デメリット

「無添加石鹸」とは添加物を含んでいないことが特徴の石鹸です。

無添加石鹸のメリットは肌の刺激になるような蛍光剤や防腐剤、着色料、香料などを含まないこと。

一方でデメリットは、洗浄すること以外の機能が含まれないことです。添加物の中には保湿成分など良い成分も含まれます。

例えば、薬用石鹸では肌荒れを防止するためにそれに応じた添加物が配合されています。しかし、無添加ではそれが含まれていないので使用する目的によってはデメリットにもなってしまいます。

おすすめの添加物

保湿成分 グリセリン、蜂蜜、ホホバ油、アボカド油、アーモンド油
殺菌成分 塩化ベンザルコニウム
肌荒れ防止成分 グリチルリチン酸ジカリウム、イソプロピルメチルフェノール
保湿成分として代表的なのは「グリセリン」(保湿)「蜂蜜」(保湿)「ホホバ油」(保湿)「アボカド油」(保湿)「アーモンド油」(保湿)など。これら成分が含まれていることによって、肌の水分、油分を補い保ってくれたり、肌を和らげたりしてくれます。

肌の殺菌・除菌を目的としたものは医薬部外品に分類される石鹸です。肌の殺菌を目的とするなら「塩化ベンザルコニウム」(殺菌)が入っているかをチェックしてみましょう。皮膚の汚れを落としてくれます。

肌荒れ防止を目的とする石鹸には、消炎成分や保湿成分が含まれています。消炎成分として「グリチルリチン酸ジカリウム」(抗炎症)や「イソプロピルメチルフェノール」(抗菌)があるかチェック!これらの成分が肌荒れ防止に役立ちます。

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監修: カラリア編集部

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当メディアの記事はInstagramのフォロワー様に答えていただいたアンケート結果や口コミ、カラリア 香りの定期便でのランキングや口コミなどのデータをもとに作成しております。

注意事項

※ 掲載されている情報は記事執筆時点のものです。最新情報は公式ホームページなどでご確認ください。

※ 掲載商品はこちらで紹介した効果・効能を保証したものではありません。ご購入の際は、各商品の公式サイト等をご確認ください。

※ 入浴剤にダイエットやデトックス効果が認められている商品はありません。

※ 「美白」は、メラニンの生成を抑え、しみやそばかすを防ぐことを指します。

※ 「日焼け防止」とはメラニンの生成を抑え、日やけによるしみ・そばかすを防ぐことを指します。

※ 「エイジングケア」とは、老化防止のことではなく年齢に応じたケアのことで、年齢を重ねた肌にうるおいを与えることを指します。(ボディクリーム等の記事に導入)

※ 「エイジングケア」とは、若返りを意味するものではなく、頭皮や髪を清潔に保ち、毛髪にうるおいやハリ・コシを与えることを指します。(シャンプー等の記事に導入)

※ 「浸透」とは、角質層への浸透を指します。

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