エレガントでジュエリーと同等の価値を持つ「カルティエ」フレグランス10選
パリにジュエリーブティックを立ち上げてからは、フランス皇后のウジェニー・ド・モンティジョや、イギリス王国のエドワード7世、スペイン王国のアルフォンソ13世など、世界各国の王室から御用達の称号を受けました。
カルティエといえば、やはり宝石を思い浮かべる方も多いかもしれませんが、じつは腕時計の歴史も深く、1904年には初の男性用腕時計である「サントス」が登場しています。カルティエらしい美しいデザインが施されたサントスは、ドレス用としても、また、スポーツ用としても使えるマルチな腕時計の先駆けとなりました。
カルティエの魅力は、追求されたエレガンスさと、その優れた機能性。高い技術をもって作り出される商品は、どれも美しく、ネーミングも遊び心に溢れています。
また、歴史深いブランドにありながら、常に最新の技術を使い、伝統に縛られない技法もカルティエならではです。
腕時計のベストセラーからネーミングされたカルティエフレグランス
カルティエフレグランスは、カルティエがこれまで作り上げた名品から名前がつけられたものも多いのが特徴です。例えば、先ほど紹介した「サントス」をはじめ、「パシャ」、「パンテール」など、いずれも腕時計のベストセラーから名前がつけられました。
多くのカルティエフレグランスを手がけるのは、フランス人調香師のマチルド・ローラン氏です。
彼女は元々、ゲランにおいてジャン=ポール・ゲラン氏の元で11年間勤めており、その実績から、2006年、カルティエの専属調香師に任命されます。
ゲランでは、アクアアレゴリアシリーズの「ハーバフレスカ」や「ラヴェンドベロア」「パンプルリューヌ」などを手掛けました。
彼女が1番最初に出会った香りはゲランの「ミツコ」だったと言います。もしかしたらこの頃から既に、ゲランで香水をつくることを夢見ていたのかもしれませんね。
マチルド・ローラン氏はゲランとカルティエのみでしか香水は手掛けておらず、自分の香水への美学と情熱から常に芸術的な香水を創り出しています。
カルティエのレディース人気香水5選
それぞれのボトルのデザインや、ネーミングなど、カルティエの歴史を遡りながらチェックしてみましょう。
Cartier CARAT(カルティエ カラット)
〔トップノート〕グリーンノート、ペアー、ベルガモット
〔ミドルノート〕ヒヤシンス、チューリップ、スイセン、リリー、ハニーサックル、バイオレット、イランイラン
〔ラストノート〕ミモザ、ホワイトムスク
そして、バイオレット、ヒヤシンス、アイリス、イランイラン、スイセン、ハニーサックル、チューリップ、この7色の花を選びました。
朝の日差しのようにキラキラとしたグリーンノートから、うっすらと虹のように現れるフローラル。そしてラストにはミモザとホワイトムスクが柔らかく香りを包み込み、虹はじわじわと姿を消していくのです。
光に当てるとダイヤモンドのように輝くアールデコのカットが施されたボトルは、いつまで経っても消えない乙女心を引き出してくれます。
Cartier LA PANTHERE EDITION SOIR(カルティエ ラ パンテール エディション ソワール)
〔ノート〕ガーデニア、アニマルノート、オークモス、ムスク、フローラルノート
パンテールは女豹を表すカルティエのジュエリーであり、腕時計のラインナップのひとつ。その歴史はとても深く、1900年代初頭にまで遡ります。
マチルドは思いました。
「全ての女性は、自分の中に猫を飼っている」
そこで生み出されたのが、ガーデニアのうっとりとしたフローラルに包み込まれる、獣臭の強いムスキーノートです。ラストにはクラシカルなシプレで締めくくります。
ボトルには女豹の顔が浮かび上がり、女性の内側に潜む獣を思い起こさせます。
MUST DE Cartier GOLD(マストドゥカルティエ ゴールド)
〔トップノート〕ガルバナム、グリーンリーフ
〔ミドルノート〕オスマンサス、ジャスミン
〔ラストノート〕バニラ
そんなマストドゥカルティエのオマージュとして誕生したのが、「マストドゥカルティエ ゴールド」です。
朝の草原を思い起こさせるような、ガルバナムとグリーンリーフのトップ。ミドルからはオスマンサス(金木犀)とジャスミンが甘いフローラルを生み出し、ラストには花の甘さを引き立てるようにバニラが登場します。
Cartier Baiser Vole(カルティエ ベーゼ ヴォレ)
〔トップノート〕リリー、シトラス
〔ミドルノート〕リリー
〔ラストノート〕グリーンリリー、グリーンノート
2011年に発売された「ベーゼ ヴォレ」は、盗まれたキスを意味する香水です。
マチルドの1番好きな花であるリリーの香りを再現するために、数々の合成香料を組み合わせました。天然香料は使わずに誕生した、アンチ・天然香料フレグランスでもあります。
まるで腕いっぱいに収まるほどの百合の花束をポンと手渡されたときのように、まったりとクリーミーに甘い百合の香りに包まれるのです。
Cartier BAISER FOU(カルティエ ベーゼ フー)
〔トップノート〕ラズベリー
〔ミドルノート〕オーキッド
〔ラストノート〕ホワイトチョコレート、バニラ
口紅でキスの香りを呼び起こす美味しい香りをコンセプトとし、百合よりさらに深い香りをもつオーキッド(蘭)を採用。
美味しいキスを再現するために、ラズベリーとホワイトチョコレート、バニラといったグルマンアコードも取り、女性のリップ特有の甘い香りを表現したのです。
カルティエのメンズ人気香水5選
Cartier DECLARATION(カルティエ デクラレーション)
〔トップノート〕ビターオレンジ、キャラウェイ、バーチ、ベルガモット、コリアンダー、マンダリンオレンジ、ネロリ、アルテミジア
〔ミドルノート〕カルダモン、ペッパー、ジンジャー、アイリス、ジュニパー、シナモン、オリスルート、ジャスミン
〔ラストノート〕タヒチアンベチバー、ティー、シダー、レザー、オークモス、アンバー
立ち上がりは、ビターオレンジやベルガモットの爽やかなシトラス。そこからじわじわと、ラプサンスーチョンのようなスモーキーさをもつクミンや、カルダモン、ペッパーなどのシトラスがアクセントを加え、さらにジュニパーを合わせることによって、よく蒸されたお茶の香りが生み出されます。
ラストにはティーノートを引き継いだまま、ウッディノートへと移り変わり、ドライダウンしていきます。
ジャン=クロード・エレナ氏は、この香りを創り出すために、マリアージュフレールのお茶を100種類以上も飲んだそう。
デクラレーションのティーノートは、マリアージュフレールのお茶から着実にヒントを得た、間違いのない香りです。
メンズフレグランスの多くは、シトラスにスパイスやジュニパーを加えていますが、そのノートを定着させるきっかけとなったのもこのデクラレーションだと言われています。
デクラレーションには宣言という意味がありますが、まさに、ティーノートとメンズフレグランスの調香を確立したことへの宣言ともとれるフレグランスです。
Cartier PASHA(カルティエ パシャ)
〔トップノート〕ラベンダー、ミント、キャラウェイ、アニス、マンダリンオレンジ
〔ミドルノート〕コリアンダー、ブラジリアンローズウッド
〔ラストノート〕オークモス、シダーウッド、パチュリ、ラブダナム
パシャとは、カルティエが作り出した世界初の防水腕時計です。歴史的な腕時計の名前を冠したこの香水は、ラベンダーとオークモスによるフゼアフレグランスです。
スプレーした瞬間から、キャラウェイとアニスの甘いスパイスがアクセントを加えたフゼアノートが広がります。ドライダウンにかけてパウダリー感が強まり、クラシカルなフゼアを感じさせてくれるのです。
Cartier PASHA EDITION NOIRE(カルティエ パシャ エディション ノワール)
〔ノート〕シトラス、シダー、アンバー、ミント、ウォータリーノート、ブラックペッパー、アイリス、バイオレット、ヘリオトロープ、クローブ
ミントのグリーンノートと、都会的なウォータリーノートを加えることで、より洗練された都会的な男性の雰囲気を感じさせます。遠くではシダーがしっかり存在し、マスキュリンな包容力を演出します。
カルティエの鉛筆からインスピレーションを受けたマットブラックなボディと、メタリックなキャップがモダンな雰囲気です。
L'ENVOL DE CARTIER(レンヴォル ドゥ カルティエ)
〔トップノート〕シトラス、アルテミジア
〔ミドルノート〕ハニー
〔ラストノート〕ムスク、ガイアックウッド
アンボロシアーという、ギリシア神話に登場する神のための飲み物(蜂蜜酒)からインスピレーションを受け、透き通るハニーアコードから、ムスク、ガイアックウッドへ繋がる美しいフレグランスです。まさに飛翔(=レンヴォル)してしまいそうなほど、うっとりとした香りです。
カルティエの名品、サントスのモデルへささげられた香りとしても知られています。
SANTOS DE Cartier(サントス ドゥ カルティエ)
〔トップノート〕ラベンダー、ジュニパーベリー、バジル、レモンヴァーベナ、ベルガモット、ガルバナム、ネロリ
〔ミドルノート〕ペッパー、ナツメグ、ベチバー、ゼラニウム、ローズマリー、クラリセージ、クローブ
〔ラストノート〕サンダルウッド、アンバー、ココナッツ、パチュリ、バニラ、シダー
世界初の男性用腕時計「サントス」の名が冠されたこの香水は、冬に似合うアンバーウッディフレグランスとなりました。
スプレーした瞬間から飛び込むのはマスキュリンなフゼア。遠くではペッパーやナツメグ、クローブなどのスパイスがアクセントを加え、ラストにはアンバーをメインとしたウッディノートが暖かさを与えます。
常にミニマリズムの追求をし、年々アップデートされていくサントスのように、スタイリッシュなブラックのボトルが採用されました。
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