トムフォード「ビターピーチ」とは?
トムフォードとは
ブランド名となっているトム・フォード本人が、グッチやイヴ・サンローラン「リヴゴーシュ」のクリエイティブディレクターを経て独立後に設立しました。
「力強く、タフ、セクシー」がブランドコンセプトのトムフォード。斬新で個性的ながら、高級感や品格を感じさせるモノづくりが特徴です。
メンズ・レディースのスーツやドレス、アイウェア、コスメや香水など幅広く展開しています。セレブや芸能人にも愛用者が多いことで有名ですよね。
フレグランスについては、トムフォードとして初めての香り「ブラックオーキッド」を2006年に発売。当時流行していた香調とは異なる、妖艶で迫力のあるオリエンタルの香りで話題になりました。
コスメ・香水ラインである「トムフォードビューティ」が2011年に誕生。その後も次々と革新的な香りが発売されており、ラグジュアリーで遊び心のあるフレグランスのラインナップに世界中のファンが虜になっています。
2022年11月からエスティローダーグループの傘下となっています。
「ビターピーチ」はどんな香水?
「一度体験したらくせになりそうな危うさをはらんだ甘く官能的な香り」
「蜜がしたたるほど熟れたピーチのような、生粋のエロスの象徴」
上記のように評価する声が多く、人間の本能に訴えかけるようなセンシュアルかつ妖しい魅力あふれる印象の香水です。
セクシャルでエロティックなニュアンスを、格調高く崇高であるようにさえ見せてしまうのはさすがトムフォードですね。
公式オンラインストアでは30mlのオードパルファムで税込34,100円(2023年11月現在)と、かなり高価な香水といえますが、試してみて損はない香水といえます。
「ビターピーチ」の香りを徹底レビュー!
「ビターピーチ」の印象・雰囲気は?
ピーチの香りが主体ですが、フレッシュで可愛らしいイメージとは対極です。
ラム酒やコニャックのふくよかな香りと相まって、熟れてドロっと溶けかかったような芳醇なピーチの香りが印象的。酒樽を思わせるスモーキーな木の香りとその芳醇さが、ダークでけだるい美しさを演出します。
全体的にかなり重ための香りなので、使うシーンや量・つける場所には注意が必要です。l扱いが難しいので、ファーストフレグランスとしてはあまり向いていないかもしれません。
どちらかといえば香水を数種類持っている方や、遊び心のある個性的な香水を探している方にピッタリ。
この香りが自分の好みであれば、沼から抜け出せない媚薬のような香水になることは間違いありません。
トップノートは「ピーチ × カルダモン」の香りで軽やかでありながら個性的な印象
オレンジのジューシーな甘さもあり、黄桃のようなイメージの香り。甘く熟した桃の香りがスパイスで引き締まっている印象です。
個性的ではありますが、やりすぎ感はなく、むしろ幾重にも重なった香りのハーモニーがスタイリッシュな雰囲気に感じられます。
ミドルノートは「ラム × コニャック」の香りで酔わせるような芳醇な印象
果物が熟しきったときのアルコールのような匂いに近い香りです。少しずつヘリオトロープの花のパウダリーな香りも出てきて、重くどっしりとした香りに。
一般的なミドルノートよりも早めに香るのも特徴的です。肌につけてからおよそ10分以内には、洋酒のような香りが感じられるでしょう。
ラストノートは「バニラ × トンカ × カシュメラン」の香りで甘美で色っぽい印象
カシュメラン(ムスクやウッディ調の高級合成香料)やサンダルウッドなどのクリーミーなウッディの香りと絡みあいます。
全体的にパウダリーな香りで、その残り香は何とも甘やかで色っぽい印象です。
「ビターピーチ」の口コミは?
「ビターピーチ」を気に入った人の口コミ
「持続力があり、最初から最後までピーチの香りが楽しめた」
「甘く熟した桃の香りが濃厚でセクシー」
「デートのときや勝負香水として使いたい」
「高級感があり上品」
口コミをまとめると「オリエンタル系の重く甘めな香りが好きな方」や「フルーティーな香りが好きだけど、ありきたりなフルーティーは嫌という方」にはピッタリの香水と言えそうです。
「ビターピーチ」が合わなかった人の口コミ
「かなり重く強い香りで、酔ってしまう」
「初心者向けの香りではない」
「桃というより咳止めシロップや煮詰まったジャムのような香り」
「甘すぎて好き嫌いがはっきり分かれる」
「オフィスには不向き」
口コミをまとめると「フレッシュで軽めの爽やかな香りが好きな方」や「普段使いできる香水を探している方」にはもしかしたら合わないかもしれません。甘くて重い香りが好きか嫌いかで評価が真っ二つに分かれるようです。
もしも香りに酔ってしまうという場合、鼻に遠いところにごく少量プッシュし、ティッシュペーパーで軽く抑えて使ってみてください。
「ビターピーチ」をおすすめしたいシチュエーション
1.室内での食事を伴わない夜のデート
ただし口コミにもあったとおり、甘さの強い香水です。レストランなどの食事の場では控えた方が無難でしょう。
夜風にあたりながらの散歩や、夜景を眺めながらのデートなど、「屋外+夜」というシチュエーションで勝負したい日にはうってつけです。
2.ドレスアップして出かけるパーティー
「華やかな場でイイ女・イイ男を気取りたいとき」「上品かつ大胆になりたいとき」には、背中を押してくれるでしょう。
香りの持続時間も長いのでリタッチ不要。小さなパーティーバッグでも安心ですね。
3.寝香水として
オフィスや学校にはつけて行けないという方には寝香水という使い方がおすすめです。
翌朝にはサンダルウッドやベチバーの、ハンサムなウッディの香りがうっすら残るので、前夜とはまた違った表情を見せてくれます。
液色が琥珀色なので、服やシーツなどへの着色には気をつけてください。
「ビターピーチ」をおすすめしたい人
1.女性らしい服やしっかりメイクが好きな女性
10~20代の女性が使えば、大人っぽい凛とした雰囲気やゴージャスな雰囲気をアピールできます。
30代以上の女性の場合、まろやかで熟した香りの印象そのままに、包容力や大人の余裕を感じさせることができそうです。
2.「自分」という存在感をアピールしたい人
そのため「この香りは自分の香りだ」と周りにもアピールし印象づけたい方、人とかぶらない香りを選びたいと思っている方にはおすすめ。
逆に目立つことが得意でない方は、もう少し万人受けしやすい香りの香水を選ぶのが無難かもしれません。
3.女性のお客様と接する機会の多い男性
一般的なメンズフレグランスと違って甘さが強く、男性好みというよりは女性好みの香りといえます。そのため相手に強い印象を残すことができるかもしれません。
逆に、香水にあまり良い印象を持たないような方と接する職業や、遊び心が求められない職業の方には厳しいかもしれません。
「ビターピーチ」とあわせて検討したい香水
1.トムフォード「ロストチェリー」
トップノートは、熟したブラックチェリーやリキュールのうっとりするような芳醇な香り。アーモンドやプラムなど、甘くパウダリーなグルマン系の素材も使われています。「ビターピーチ」よりも小悪魔的で、危険そうな印象です。
ラストノートでは、パチュリやバルサム系香料などが重なり、重厚感を演出。ひと筋縄ではいかない複雑な厚みを感じさせます。
2.キリアン「ブラックファントム メメント モリ」
そのなかでも「ブラックファントム メメント モリ」は、トップからラストまであまり移り変わりのないシングルノート。
最初に強く香るラム酒が抜けた後、コーヒーの苦さや濃厚なダークチョコレートやアーモンド、キャラメルなどのスイートなグルマンノートに。
徐々にサンダルウッドの優しくまろやかな香りが肌に残り、静かに消えていきます。
ユニセックスの香水ですが、コーヒーやベチバーのスモーキーな苦味が特徴なので、男性の方がよりスタイリッシュに使いこなせるかもしれません。
3.ヴェルサーチェ「エロス フレイム」
トップノートはレモンやタンジェリンなどのシトラス系。ブラックペッパーのスパイシーさが刺激的で、軽めの爽やか系香水とは一線を画します。
ラストノートでは、シダーやパチョリがダイナミックな力強さを感じさせるでしょう。
香りの持ちがよくコスパが高い香水です。バニラやトンカなどの甘くパウダリーなドライダウンが好きという声も多く、秋冬向きの色っぽい香りです。
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