「夜間飛行」の香りを徹底レビュー!
ジャック・ゲランの友人でもあるサン=テグジュペリが執筆した、冒険ロマン小説『夜間飛行』にインスピレーションを得て創作されました。
女性飛行士として世界最速記録を残した、エレーヌ・ブーシェに捧げられた香りでもあります。彼女のように、男性社会でも自分の意思を貫ける芯の強さと女性らしさを兼ね備えた女性像をもとに、神秘的で美しい香りに仕上げています。
「夜間飛行」はどんな香り?
孤独感をイメージさせられる落ち着いた印象の香りなので、晩夏や秋、冬にまといたくなる香水です。
トップノートで香るガルバナムの独特なグリーン感は、苦手と感じる方もいるかもしれません。
肌に馴染んでくると、女性らしい控えめな甘さやほろ苦さ、時折見せるスパイシーさといった絶妙な香りの絡み合いが楽しめます。
サン=テグジュペリの小説『夜間飛行』の物語が目に浮かぶかのように、多彩な表情を持つ香りの変化は、名香と呼ばれるに相応しい逸品です。
トップノートは「ガルバナム× シトラス」の香りで刺激的な印象
ガルバナム、オレンジブロッサム、 ベルガモット、レモン、マンダリンオレンジ、水仙
トップノートはガルバナムの独特で苦味のあるグリーンノートと爽やかなシトラスが香り、刺激的でありながら清潔感のある香り。
『夜間飛行』の主人公が夜空の飛行中、暴風雨に見舞われるシーンを表現しています。
ミドルノートは「フローラル」の香りでエレガントな印象
アイリス、アルデヒド、ジャスミン、バイオレット、黄水仙、バニラ、インドネシアンカーネーション、ローズ
ミドルノートでは、ゆっくりと温かみが増していくかのようにフローラルのパウダリーな香りが広がり、上品で華やかな印象に。
激しく吹き付ける風、そして冷たい雨の切れ間にかがやく星への、希望が表現されています。
ラストノートは「サンダルウッド × ムスク」の香りでノスタルジックな印象
オークモス、ニオイイリスの茎根、サンダルウッド、ムスク、バニラ
ラストノートは柔らかなウッディーの香りとパウダリーなムスクの香りが溶け合い、どこか懐かしさを感じるオリエンタル調の香りです。
控えめな甘さとほのかな苦味にスパイシーさも感じる絶妙な香りは、複雑なコードやリズムが絡み合うジャズを彷彿とさせます。
ゲランとは?
彼が調香した香水は上流階級の人々の支持を集め、皇室御用達のフレグランスブランドとして世に知れ渡り、現在も世界中の香水ファンを虜にしています。
創業当初は香水のみを扱うメゾンだったゲランですが、現在は香水だけでなく、メイクアップ化粧品やスキンケア化粧品、エステティックサロンなど幅広く展開。
歴史あるゲランの香水は今までに1,100種類もの香りを発表しており、クラシックな香りから現代的な香りまで楽しめる点も魅力のひとつです。
芸術的なボトルのデザインや、上品で洗練された香りは長きに渡り愛され続けています。
ゲラン「夜間飛行」の口コミは?
「夜間飛行」を気に入った人の口コミ
「クラシカルで神秘的な香り」
「ずっと嗅いでいたくて離れられなくなる香り」
「どこか懐かしく落ち着くけれど、程よい色気もある香り」
口コミをまとめると、香りの変化が楽しみたい方、お香のような落ち着きのある香りが好きな方にピッタリといえるでしょう。
「夜間飛行」は時間の経過とともに香りの雰囲気がガラッと変わるので、ひとり旅や、気分を一新したいときに身にまとうのもいいかもしれませんね。
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「夜間飛行」が合わなかった人の口コミ
「思ったよりもお香っぽい香り」
「甘い匂いが好きな私にとってはイマイチ」
「今の私が使うにはまだ早いような気がする」
口コミをまとめると、お香の香りが苦手な方や、現代的な香りを求めている方には合わないかもしれません。
もし「夜間飛行」を購入したあとに気に入らないと感じたら、別の香水と組み合わせてみるのがおすすめ。
ムスクなどが主体の少し甘めの香水を軽くつけた後に「夜間飛行」を乗せることで、現代的な香りに近くなるでしょう。
「夜間飛行」と似ている香水は?
1.ゲラン「シャリマー」
トップノート:ベルガモット、レモン、マンダリンオレンジ、シダー
ミドルノート:アイリス、ジャスミン、ローズ、パチョリ、ベチバー
ラストノート:バニラ、トンカビーン、レザー、サンダルウッド、オポポナックス、ムスク、インセンス、シベット
1925年に発表されて以来、伝説の名香として語り継がれてきた「シャリマー」は、ゲランの中でもトップクラスの人気を誇ります。
オリエンタルノートとアンバー系の香りがしっかり香る中に爽やかなベルガモットの香りが絡み、ほろ苦いバニラの官能的な甘さが広がります。
「シャリマー」はクラシックなイメージがありますが、現代的なアレンジがされているバージョンもあるので、「夜間飛行」の香りがクラシックすぎると感じた方でも受け入れやすいでしょう。
2.ゲラン「ミツコ」
トップノート:ベルガモット
ミドルノート:ローズ・ジャスミン・ピーチ
ラストノート:オークモス・スパイス類・ウッド
クロード・ファレルの小説『ラ・バタイユ』のヒロインである日本人女性ミツコにインスピレーションを得て制作された香水です。
日本的な香りが感じられる「ミツコ」は、清楚でありながら妖艶な面もあわせ持つ、ミステリアスな雰囲気を演出してくれます。
ピーチとウッディノートが、少しずつシプレーに溶けていくかのような複雑な香りの変化も魅力です。
ピーチといえば可愛らしいイメージがありますが、甘いだけでなく、上品で艶っぽい香りに仕上げています。
3.ゲラン「ルール ブルー」
トップノート:アニス、クラリセージ、ベルガモット、コリアンダー、クラリセージ、クローブ、ネロリ、レモン
ミドルノート:カーネーション、ネロリ、オーキッド、ジャスミン、クローブ、ヘリオトロープ、イランイラン、ブルガリアン、ローズ、バイオレット、バニラ
ラストノート:アイリス、ムスク、サンダルウッド、バニラ、ベンゾイン、ベチバー、トンカビーン
1912年に発表されて以来、今も色褪せることなく愛され続けている「ルール ブルー」。
パウダリーで甘く、クラシックな印象もありますが、フローラルノートが香ると現代的な印象も浮かび上がる不思議な魅力があります。
ラストに香るバニラやトンカビーンの甘さだけでなく、ピリッとしたスパイスが残るので、女性だけでなく男性もまとえる香りです。
【まとめ】ゲラン「夜間飛行」はどんな人・どんなシチュエーションにおすすめ?
「夜間飛行」をおすすめしたいシチュエーション
1.ひとり旅のときや、新しいことにチャレンジしたいタイミングに
2.寝る前のリラックスタイムに
3.ヨガやマインドフルネスを行うときに
「夜間飛行」は、困難な飛行の果てに見た希望の光を彷彿とさせる、夢とロマンが詰まった香水です。ひとり旅のときや、新しいことをはじめるときのお供として、ぴったりの香水と言えるでしょう。
「夜間飛行」は全体的に落ち着いた印象なので、ヨガやマインドフルネスをするときや、寝るまえのリラックスタイムにも活躍しそうです。
「夜間飛行」をおすすめしたい人
1.香りの変化を楽しみたい方に
2.お香の香りが好きな方に
3.静かで落ち着きのある香りをお探しの方に
「夜間飛行」の魅力は繊細で複雑な調香です。香りの変化を楽しみたいという方にピッタリといえるでしょう。
お香のようなニュアンスも感じるので、お香が好きな方や、落ち着いた香りの香水をお探しの方にもおすすめです。
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