そもそもお香とは?
「お香」というと、火を付けて煙の香りを楽しむものをイメージする方が多いのではないでしょうか。
もちろん線香タイプのお香は火を使って煙を発生させますが、火を使わずに香りを楽しむことができるお香もあります。
まずはお香について基礎知識を見ていきましょう。
お香の歴史
時代に合わせてお香の用途は変化していて、奈良時代には邪気をはらう供香のような宗教的な意味合いが強いものとして扱われていました。
時が経ち、江戸時代にはお香を鑑賞する文化が広がり、お香を楽しむ芸道が「香道」として確立されていったと言われています。
現在のお香は、宗教的な意味合いを持つ「お線香」というイメージと、香りを楽しむ「香道」としての二面性を持ちながら嗜まれています。
線香との違い
「お香」という言葉が指し示すものは幅広く、「お焼香」や「匂い袋」などのさまざまな形状のものを含みます。
そして「線香」もまたお香の分類の中の1つですが、一般的には仏壇や仏事で使うものを「線香」、仏壇以外の部屋で使うものを「お香」と呼び分けることが多いです。
お香の種類
今回は、以下の4つの観点からお香の種類について解説していきます。
香木の種類
・伽羅(きゃら)
伽羅は1gで数万円すると言われているほど高価な香木です。伽羅という名前ではありますが、次に紹介する「沈香」のなかでも最高級の香がする香木のことを指します。
それだけに伽羅は沈香よりも貴重とされ、また乱獲された歴史から「ワシントン条約」のなかでは希少品目に指定されているほどです。
香りの特徴は「幻想的で上品」「甘いがどこかスパイシー」と言われていて、深みが感じられます。
・沈香(じんこう)
沈香とは「沈水香木」(じんすいこうぼく)という言葉に由来する香木。「甘い」「酸味」「苦み」などが混ざった複雑な匂いが特徴です。
木が外的要因によってついた傷を修復しようとするとき、樹液が分泌されます。そして樹液から樹脂に変化して、さらに長い時間をかけて特有の匂いを放つようになると「沈香」と呼ばれるようになります。
樹脂が固まると水に沈みやすくなるので「沈水香木」と呼ばれるようになったそうです。
・白檀(びゃくだん)
白檀とは香木系のお香や、「花系」「柑橘系」などの香水のような香りのお香の原料によく使われている香木です。
サンダルウッドとも呼ばれていますが、白檀の匂いは他の香りで例えることが難しいと言われています。その理由は白檀の香り成分にあるようです。
白檀の香り成分はサンタロールですが、この香りは化学で合成することができないため白檀の香りは唯一無二なのです。ただ白檀は寺院や仏壇にも使われているお香なので、この香りに馴染みのある人は多いのでは人は多いのではないでしょうか。
香りの種類
1つ目は香木・漢薬系で優しく香る伝統的なタイプ。もう1つが香水のようなはっきりと香りを感じられるタイプです。
特に香水のようにはっきりと香りを感じられるタイプのお香は、「花系」「アロマ系」「大自然系」「ドリンク系」「フルーツ系」などの幅広い種類があります。
火を使うタイプのお香
コーン型のお香は素早く香りを広めたいときに向いていて、燃焼時間も10〜20分と比較的短めです。
渦巻き型は長時間香りを楽しみたいときに向いています。燃焼時間はものによって異なりますが1時間〜2時間のものが多いようです。
このように火を付けるタイプのお香と言っても香りの広がり方や燃焼時間が異なります。もし「燃焼時間が長すぎる」と感じたら、自分でお香を折って燃焼時間を調整してみましょう。
火を使わないタイプのお香
ほかにも蓋を開けておくだけで香りを感じられる「置き香」や、液体状の香料が入ったお香入れにスティックを挿して香り成分を吸い上げて芳香する「リードディフューザー」などがあります。
火を使わないので、小さなお子さんやペットがいる家庭でも使いやすいのが特徴です。
お香の選び方
初心者さんにおすすめなお香とは?
スティック型であれば、自分で準備するのはお香立てと火だけでいいのでお手軽にはじめられます。
基本的にスティック型のお香の持続時間は10分〜30分です。
好みの香りから選ぶ
「ザ・お香」という感じの香りを求めるなら香木系がおすすめです。花系や柑橘系などの華やかな香りを求めるなら、好みの香りから選んでみましょう。
ちなみにお香の専門店には試し焚きをしてくれるお店もあるので、実際に香りを感じて選ぶこともできます。
さまざまな香りを集めてセット販売しているお香もあるので、いろんな香りを試してみるのもいいかもしれませんね。
使用場所や目的に合わせて選ぶ
たとえば寝室でお香を使用したい場合、火を付けるタイプのお香だと火の始末に不安が残ってしまうので、火を使わないタイプが安心です。
また玄関でお香を使う場合は、来客時にその家の最初の印象が決まる大事な場所ですよね。なるべくクセの少ない香りのお香を焚いておくことで、来客時に素敵な印象を与えられます。
値段から選ぶ
天然の香木以外の原料で作られたお香であれば100円で購入できる製品もあるので、まずは気軽にお香を試してみたい方はそちらを選ぶのがおすすめです。
おすすめのお香10選
1.日本香堂「かゆらぎ白檀」
仏壇に供えられるお線香の原料として白檀はよく使われているため、日本人にとって馴染みのある香りです。お香初心者さんにとっては心地よい香りなのではないでしょうか。
2.玉初堂「ルームインセンス リビングミニ アソート6」
香煙は少なめなので、「煙が心配でお香を始められない」という初心者の方にとっても使いやすいお香なのではないでしょうか。
3.GONESH「No.8」
その中でも「No.8」は1番人気で、フルーツ系の香りなので甘く香ってくれるお香です。GONESHで有名な「Spring Mist」の香り。
4.HEM「インドお香6種類アソートセット」
そんな方におすすめなのがアソートセットです。人気の高い「THE MOON」の香りを始めとした6個の香りを試すことができるので、自分の好きな香りを実際に香って探すことができます。
5.HEM「アロマコーン香12個セット」
先ほど紹介したスティック型のお香とは違い、素早く香りを広げることができます。短い時間で香りを楽しみたいという人におすすめのお香です。
6.松栄堂「芳輪堀川」
「芳輪堀川」は白檀のもつ甘い香りをより強調した匂いで、まろやかな香りを楽しめます。
白檀そのものの香りを楽しんだ後に挑戦してみるのもいいかもしれませんね。
7.グローバルプロダクトプランニング「アロマ-聖なるお香- ホワイトムスク」
他の商品とは違い、今回ご紹介するお香はピュアエッセンシャルオイルを配合したアロマ香です。
いきなり白檀の香りなど「本格的なお香の香りに挑戦するのは不安」と思っている方におすすめです。
8.日本香堂「花の花」
ばら、ゆり、すみれの3つの花の香りをベースにウッディ調の香りでまとめたフローラルウッディの香りを楽しめます。
9.ENSEN「白檀」
ENSENの製品は、高価な香木「白檀」を100%使用しているのにもかかわらず低価格で手に取ることができます。
お香は初めてでよくわからないけど、天然香料を使用したものに挑戦してみたいという方におすすめな商品です。
10.薫玉堂「試香藍6種類」
たとえば「宇治の抹茶」は、抹茶に白檀や桂皮(けいひ)を調合した香りで、他のお香では感じられないオリジナリティあふれる製品です。
お香の色までもこだわりをもった商品なので、視覚的にも楽しむことができます。
お香を使うときの注意点
火災に注意
たとえば注意したいのは就寝時にお香をつけっぱなしにする場合。
お香の火の粉が飛んでしまったり、燃えやすいものを近くに置いてしまっていて燃え移ってしまったりする可能性があるので思わぬ事故につながることもあります。
お香を使う際には周辺に燃えやすい物がないか確認して、安全性を確保した上で使用しましょう。
壁紙が黄ばむ原因になる
たとえばタバコの場合も一緒で、タバコが原因で壁紙が黄ばむことを知っている人は多いのではないでしょうか。
このようにお香を使う際には換気をしたり、使用後は掃除を徹底したりなどの注意が必要です。
アレルギー反応に注意
化学物質に接触することで、頭痛や不眠などの悪影響を及ぼす「化学物質過敏症」というアレルギーがあるのはご存知でしょうか。
反応する化学物質の種類や、注意しなければいけない化学物質の量などは個人差があります。お香を使用する際には呼吸器官に配慮して使用しましょう。
香水好きのあなたには「カラリア 香りの定期便」がおすすめ
1ヶ月分の香水が毎月届くので、気になっていたブランド香水を気軽にお使いできるだけでなく、気分や季節に合わせて香りを選ぶことができます。
・4ml(約1ヶ月分)の香水が届く
・持ち運びに便利な専用アトマイザーケース付き
・香水のラインナップは約1,000種類以上!
4mlは約60プッシュほどなので1ヶ月で使い切りやすい量です。おしゃれな専用アトマイザーも貰えるので外出先での付け直しにもおすすめです。
月々2,390円〜で人気ブランドの香水が使い放題!自分にぴったりの香水を探す「香水診断」もできるので、まずはお気軽にお試しください!