プロフィール

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奈良 実
THOUSAND COLOURSブランドディレクター。
ブランド全体の統括から商品の企画開発まで担当。
プロのロックミュージシャンから、日本の香り文化に出会い感銘を受け没頭し、香りの世界の虜に。

THOUSAND COLOURS 誕生のきっかけ

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---「サウザンドカラーズ」へ、前身のブランド「トバリ」から生まれ変わることを決めた、きっかけはなんですか?
生まれ変わることを決めたきっかけは、新型コロナウイルスの発生が大きいですね。

ただ、2017年にトバリを企画をした時から、進化の形は模索していました。前身のトバリは、日本の香り文化、芸術、感性を昇華させて世界に発信する「秘める美」をテーマとしたフレグランスブランドだったんです。

そんな時に、新型コロナウィルスが発生して、今までの常識がものすごいスピードで変わり、世界が激変していくのを体感したんです。

外出できなくなって、コミュニケーションも取れなくなって、ニュースではネガティブな映像が流れる。悲観的でネガティブな世界に支配されてしまったんじゃないかと感じて。

そんな中で世界にできることはなんなのかと向き合ったときに、シンプルに「希望」って全ての人に必要なんじゃないかって思ったんです。
---「サウザンドカラーズ」の名前の由来を教えてください。
「カラーズ」というのは弊社の会社名です。

「サウザンド」は、まずサウザンドカラーズの考えとして「1000年の視点で生み出す希望のプロジェクト」というものがあります。

1000年の視点は「トバリ」があったからこそ生まれた視点です。

世界が変わっていく中で、私たちは過去の1000年の視点という途方もない時間を遡っているけど、逆に「未来の1000年に視点を変えた時にどんなものが見えてくるんだろう」と思って。

1000年という大きな視点で世界を見ると、自分達の伝えたいことがポイントなのではなく、一番大切なことって何かなっていうのを見つけることができたんです。

なので「1000年の大きな視点から、未来へ向けて希望が必要だと気づいた事」で「サウザンド」、社名と合わせて「サウザンドカラーズ」と名付けました。 
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---以前から、「生まれ変わる」ということは考えていたんですか?
進化の形として具体的にどういった形かっていうのは明確にはなかったんですが、何かを常に更新していくべきだと思っていましたし、大事なことは守る​べきとも思っていました。

しかし時代が変わる中で、主目的のところが変化をして自己表現のフェーズから、世界に対して何が貢献できるのかっていうフェーズに変わったんです。

なのでサウザンドカラーズはベクトルが全く違うと思っています。私たちがするべきことを実行する希望のプロジェクトであり、希望の連鎖を起こすチャレンジ​だと考えています。

やることの本質的な部分の形を変える必要があると感じたんです。同じことをするんじゃなくて、違う形にするっていうことが感覚的にあったので、生まれ変わることを決めました。

新しいチャレンジをする、どのベクトルに進化していくかっていうのは、常に考えているところであり、今でも考えているところでもあります。
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プロダクトに込めた思い

---プロダクトをつくる上で、大事にしていることはなんですか?
ものづくりの目っていうところを大事にしています。

もちろんサステナブルってところも大事だと思っているんですけど、それ以上に芸術的であること・美しいことも大事で、それを全て融合したプロダクトを作っていきたいです。

今までのラグジュアリーは、ある意味過剰で豪華、無駄であるところがかっこよくて価値があったと思うんです。

しかし私たちが目指したいのは、いわゆるニューラグジュアリーみたいなところかなと思っています。

すぐは理解してもらえないかもしれないですけど、絶対にわかってくれる人はいて、これからの世界は「かっこよさ」の定義が変わると思っています。

今までの過剰である「かっこよさ」というところから、サステナブルであることは当たり前の、新しくも美しい芸術の融合に変わると思うんです。

なので、プロダクトを通してそういうものを新しく提案していきたいですね。
---ボトルのデザインはどのように決めましたか?
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これには2つのテーマがあって、1つ目は「不揃いであることの美しさ」というのがテーマになっています。

形がバラバラで、色がバラバラであること、それが美しいっていう考え方ですね。

今までの美しさって、均一的で揃っていることに美学があったと思うんですが、私たちはバラバラで、それぞれ違うことが美しいと考えています。

そしてもう1つは、「プロダクトのデザインも未来への希望である」ということです。

サウザンドカラーズのプロダクトは、あえて不揃いな既存の容器を使っていて、素材はリサイクルガラスを30%以上使っています。

今あるものに新しい価値を加えることで、美しく表現していくってところをテーマに作られたものなので、これをもっと強化していって、新しく美しいプロダクトを作っていきたいです。
---コレクションはM,E,Aと分かれていますが、どのような違いがありますか?
まず香料の違いを明確にしています。

わたしたちは香りのプロであると同時に、精油のプロであると考えています。

精油の心身に効果を発揮する力は科学的にも証明されており、合成香料には素晴らしい芸術的な表現をする力があって、記憶や感覚に影響を与えることができると思うんです。

なので精油と合成香料、それぞれの香料をベースとした3つのシリーズを組んでいます。

1つ目のシリーズは、理想の人に変身するためのメタモルフォーゼシリーズ。
特徴としては精油と合成香料のハイブリットで香りを作っています。心身を変えて、記憶を変えるというアプローチです。

2つ目のシリーズは時を超えて行きたい場所へ行くというのがテーマのエクスペリエンスシリーズ。
これは記憶にアプローチするために合成香料100%で香りを作っています。

3つ目は、理想の体にコンディションを整えていくアクティベートシリーズ。
体の心身状態を整えるために100%精油で香りを作っています。
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もう一つユニークなアプローチということでお話しすると、3つのシリーズにはそれぞれ機能性のエレメントを配合しています。

例えばメタモルフォーゼシリーズに配合している機能性のエレメントは、「エピジェネティクス」からインスパイアされています。

例をあげると、働き蜂が女王蜂に変わるメカニズムのことを指します。

実は働き蜂と女王蜂のDNAはほとんど同じだと言われていて、後天的に女王蜂に変身するんです。
この「後天的に変身することができる」という機能性を持たせるために、変身のきっかけとなる物質であるロイヤルゼリーエキスを、エレメントM としてメタモルフォーゼシリーズには配合しています。

芸術であった香りが、現代では「人をケアする力」という新たな価値を生み出したと思っているんです。

未来では、もっと人を変えることができるんじゃないかと信じて、サウザンドカラーズでは「機能としての香り」に期待しています。

香りに対する考え方

---「香りには人を変える力がある」と思ったきっかけは、なんですか?
香りで変わってしまった人が、身近にいたんです。

弊社の代表のことなんですが、元々クラブカルチャーが大好きで、自分で音楽イベントをやっていたりしたんです。

そんな人が、今は香りに没頭していて、自分のブランドを立ち上げたいと思って実行しているのを目の当たりにしたのが大きいですね。

あとは私たちカラーズの大きな特徴である、科学的な実証データです。
香りで心が高まるとか、記憶が蘇ったりする感覚は、みんな経験あるけどなんとなくの感覚としてのものだったのかなと。

それを私たちカラーズは、トバリが感覚として感じていた香りによる心身への影響・香りの力を可視化することができたんです。
それでさらに確信をしたという感じですね。
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---奈良さんにとって香りはどんな存在ですか?
すごく難しいんですけど、人生を変えてくれる・世界を美しくすることができる魔法みたいなものだと思っています。

目には見えないけど、確かに存在しているし、力もあるものです。

例えば、個性的なイメージを演出したいなという時はスモーキーでウッディ系の香りを纏ったり、清潔感を演出したい時には爽やかで瑞々しい香りを纏ったりすることで、第一印象を自由に変えることができると思うんです。

香りは僕の人生を変えたものであるし、これからも変えてくれるものだと思っているので、僕にとっては魔法みたいなものですね。

今後の展望

---今後、サウザンドカラーズを通してどのように社会貢献していきたいですか?
全ての人が希望を持てる世界を作りたいなと思っています。

サウザンドカラーズはフレグランスのブランドであると同時にプロダクト作りから香り創りのテーマ、希望への5%の投資というものを含めて、希望が溢れる世界を作るプロジェクトという風に私たちは考えています。

過去の記憶や思い入れを表現するというアプローチではなく、「未来の希望を発信するブランド」であると考えていて、そういうブランドってあまりないんじゃかなと。

過去や未来、希望を作ることが私たちにとって重要なことで、サウザンドカラーズの本質的な存在意義だと思っています。
それが社会に対してできる貢献だと思うんです。

しかし私たちの思いを共有するには、まだまだ力がないので私たちだけでは全然足りないんです。
なので、ぜひみなさんに未来を作ることや希望の世界を一緒に歩んでいく仲間になってほしいなと思っています。

サウザンドカラーズに直接関わらずとも、それぞれが自分の分野で未来のために活動していくことで、世界を変えることができると僕は信じています。
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例えば、仕事先が音楽のフェスの会場だったら楽しいわけじゃないですか。

嫌な仕事がある時とかに、今日は音楽フェスにいくんだっていう感覚で、音楽フェスがテーマのレインサウンドをつけると、気分が少し楽しくなる。

そういうものが希望のスタート地点だと思いますし、それが続くことが希望の連鎖になって、大きな渦となり世界を変えていけると思っているんです。

わたしたちとしては壮大な思い、ビジョンはあるんですけど、まずはちょっと前向きになれるとか、ちょっとその日が楽しくなるっていうことが最も重要だと思っています。

サウザンドカラーズの香りが好きだなっていうのも素晴らしいと思いますし、見た目が可愛いとか、この名前が好きとか、物語が好きとかそれでもいいんです。

ぜひ自分なりの楽しみ方を見つけていただいて、毎日が輝く希望になることができたらと思っています。

一緒の道なのか、別の道なのかはわからないけど、
目標とビジョンとしては「明日を作ること未来を作ること」っていうのを少しでも、意識してもらえたら嬉しいです。
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<聞き手 早川央起>
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(掲載されている情報は記事執筆時点のものです。最新情報は公式ホームページなどでご確認ください。)

監修: カラリア編集部

Instagramでフォロワー数15万人の香りに特化した情報をお届けしているアカウント「カラリアマガジン」を運営。
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