頭皮も乾燥する
空気が乾燥するなどの要因で肌のバリア機能が低下すると、角質層が外の刺激から肌を守ってくれる機能も同時に低下し、肌内部の水分や脂質が逃げてしまいます。
その結果、肌のうるおいが失われてしまうのです。
しかし、バリア機能が低下して乾燥してしまうのは肌だけではありません。頭皮も肌と同じようにバリア機能が低下すると、乾燥した状態になってしまうのです。
こんな状態の人は頭皮が乾燥しているかも
・シャンプーをした後につっぱるような感じがする
・ドライヤーをしたあとにかゆみを感じる
ほかの部分の皮膚と同じように、シャンプーをしたあとつっぱるような感じのする場合も、乾燥肌の証拠かもしれません。またドライヤーの直後は乾燥が進んでしまい、その部分がかゆくなってしまうこともあります。
頭皮の乾燥の原因
髪の毛に守られているとはいえ敏感な頭皮は、日常生活における習慣の影響を大きく受けているようです。
シャンプーが肌に合っていない・シャンプーのしすぎ
シャンプーが肌に合っていない場合や、シャンプーを1日に2回以上している場合は乾燥の要因になっていると考えましょう。
肌に合わず強すぎるシャンプーを使っていたり、シャンプーを必要以上にすることで洗浄しすぎていたりすると、最低限必要な頭皮の皮脂が奪われてしまいます。
皮脂には、頭皮の水分を保つ役割や外からの刺激から頭皮を守る役割があるので、皮脂が少なすぎると、頭皮トラブルにつながるのです。
熱湯のシャワーを浴びている
髪に優しいシャワーの温度は38〜40度程度と言われています。熱めのお湯加減が好きな方でも40度くらいにとどめておきましょう。
また湯船の場合は、41度以上の熱いお湯につかると自律神経を刺激してしまいかゆみが増してしまう場合もあるということを、乾燥肌の人は覚えておくといいかもしれません。
髪をすぐに乾かしていない
ドライヤーで髪の毛を乾かすより自然乾燥のほうが乾燥肌にはいいと思う方もいるかもしれませんが、髪の毛の自然乾燥は逆効果です。
自然乾燥させると、想像以上に髪の毛の水分は蒸発してしまい、かえって乾燥が進んでしまう場合があります。
食生活の乱れ
偏った食生活は必要な栄養素の不足につながってしまいます。すると体内の代謝が低下して頭皮のターンオーバーが適切に行われなくなるリスクがあります。
ストレス
精神的なストレスがたまると、自律神経のバランスが崩れてしまい、血流が悪くなるなど頭皮環境の悪化につながってしまいます。
病気の可能性も
頭皮の乾燥はフケやかゆみのもと
・フケ
・抜け毛
また、頭皮の乾燥によってフケが発生しやすくなってしまいます。そもそもフケは古くなってはがれた角質細胞ですが、頭皮が乾燥している方は古くない角質細胞まではがれやすくなってしまうため、他の人よりフケが目立ってしまうのだとか。
さらには、頭皮の乾燥は抜け毛にまでつながることも。頭皮の乾燥は血行不良につながり、髪の毛に必要な成分が届かなくなってしまいます。すると髪の毛が成長しきる前に髪の毛が抜けてしまうのです。
頭皮の乾燥を対策・予防方法
シャンプーを変えてみる
保湿ローションなどのアイテムを使う
睡眠の質を高める
寝る前はカフェインの摂取やブルーライトを避けるようにしたり、朝にはきちんと日光を浴びるようにして体内時計をリセットするなどしてみましょう。
適度な運動
普段運動する習慣のない人は、週2~3回でもいいのでまずは始めてみましょう。
紫外線を避ける
紫外線は細胞のDNAを損傷させるリスクもあるので、積極的に対策をしましょう。
紫外線の防御には、帽子や日傘を使うのが効果的です。太陽の光が直接頭皮に当たらないようにするのが大事なので、意識して避けていきましょう。
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