伽羅(きゃら)とは?どんな香り?
伽羅は「沈香(じんこう)」のなかでも最上級の香木のこと
伽羅はベトナムの限られた地域でしか産出されません。限られた資源であることから伽羅そのものの入手は困難ですが、伽羅の香りがするお香であれば手軽に入手可能です。
伽羅のお香にはさまざまな形があり、お線香タイプの「スティック型」や蚊取り線香のような「渦巻き型」、インセンスコーンのような「円錐形」に分かれます。
伽羅はどんな香り?
少し甘さが感じられる優しい和の香りが代表的ですが、スパイシーな香りなど種類もさまざま。ただいずれにしても上品さと華やかさを兼ね備えた香りになっています。
気持ちを穏やかに過ごしたいときや、リラックス空間を演出したいときなどには、伽羅のお香を焚くとピッタリです。
伽羅は残り香も大変良く、焚き終えてもふわりと香り立つ残り香を楽しむことができます。
伽羅と白檀(びゃくだん)との違いは?
伽羅と違って沈香の1種ではなく、別の香木という点が異なります。いずれも高貴な香木ですが、伽羅は香木の中でも希少価値が最も高くて入手困難です。しかし白檀はさまざまなシーンで多用される香木で、お香の原料に最も多く用いられています。
香りの違いは、伽羅は常温では少ししか芳香を放たないのに対し、白檀は常温でもしっかり香るのが特徴です。
伽羅の香りが楽しめるお香おすすめ3選
1.日本香堂「伽羅大観」
ほんのりと甘みが感じられるまろやかな花の香りが漂い、空間を満たします。
優雅な気分を味わいたい時にピッタリです。「伽羅大観」にはスティック型・インセンスコーン型・コイル型(渦巻き型)があり、スティック型はお線香としても使用できます。
伽羅がどんな香りか一度嗅いでみたいけど、香りが気に入らなかったら無駄になってしまうのは嫌ですよね。そんな時は手頃にお試しができる商品もあります。
「おためし香」なら6種類の伽羅の香りが楽しめて、お香立てもセットになっているのでお得です。
2.インセンス「伽羅金剛」
スッキリと落ち着いた香りが広がり、癒やし空間を演出したいときにピッタリのアイテムです。伽羅の香りを気軽に試したい時には、おためし香やスティックタイプを購入することもできます。
蚊取り線香のようなコイル型は燃焼時間が長いので、香りを長く楽しみたい時に便利です。20巻でお値段もそれなりにしますが、優雅で贅沢な空間が味わえればお値段以上といえますね!
3.鳩居堂「香木の香り 伽羅」
伽羅の調合が素晴らしく、深みのある残り香も上品です。お部屋や玄関などで焚いておけば、来客時にもいい香りで迎えられますし、おやすみの時に好きな香りがふと香ってくれば気持ちも上がりますよね。
「香木の香り」シリーズの伽羅と沈香、白檀の3種類が10本ずつセットになったスティックタイプセットも発売されており、こちらも人気!
単品では好きな香りかどうか判断がつかない時などには、3種類がバランスよく入ったセットもおすすめですよ。
伽羅の香りを身に着けたい場合は?
沈香の香りを再現した香水を使う
まずはパルファンサトリの代表作「Satori」は、ウッディやオリエンタル系の香料を調合し、木のあたたかみと優しさを表現。和服に合う上品な香りは、日本人としての誇りを再認識したくなる1品で、女性に多く支持されています。
資生堂「禅」もまた沈香の香りが再現されています。ミュゲとガーデニアの花、モッシー、ムスクとウッディー系の香料で優雅さや個性を演出し、日本人の心を表現したオーデコロンです。どちらかといえば男性向けで、海外人気が高い商品となっています。
沈香・伽羅のエッセンシャルオイルを身につける
エッセンシャルオイルはそのまま肌に付けると刺激が強すぎるので、1%未満になるように希釈して使うのが一般的です。
無臭の化粧水やハンドクリームに混ぜて香りを楽しんだり、保湿用のオイルに混ぜて肌ケアをしたり、ワックスに混ぜて練り香水のように使用することもできます。
もっとお手軽に香りを楽しみたい場合は、ハンカチやティッシュに精油を1、2滴垂らして使うのもよいでしょう。
沈香・伽羅の香り袋をクローゼットに入れておく
バッグの中に入れておいて、開けた時に香りを楽しむのもおすすめですよ!伽羅や沈香の香り袋は「松栄堂」のものがよく知られていますが、上品で華やかな香りが好評です。
匂い袋であればお香よりも値段が安いので、手軽に購入できるのもおすすめポイント。伽羅や沈香が入っているか、成分を確認しておくことも大事です。