ミドル脂臭(ししゅう)とは?どんなニオイ?

そもそも「ミドル脂臭」とは?

椅子に座り窓を眺める男性
「ミドル脂臭」とは30代から40代頃の男性が発する、特有の体臭のことです。

化粧品メーカーであるマンダムが発見し、「ミドル脂臭」と名付けました。

体臭対策として脇(わき)などの汗をケアしている男性は多いでしょう。しかし「ミドル脂臭」が発生するのは頭の後ろや首の付け根など、皮脂が多く分泌される部位です。

ミドル脂臭はどんなニオイ?

白い枕とシーツ
ミドル脂臭は使い古した油のようなニオイと表現されます。ほかにも「腐ったようなニオイ」「モワッとする嫌なニオイ」と感じる人もいるようです。

ミドル脂臭が発生するのは、後頭部や首の後ろに汗をかいたタイミング。1日の中では朝と夕方にニオイのピークを迎えることがわかっています。

人は夜寝ている間に汗をかくため、朝にはすでにミドル脂臭が発生。そして夕方までに汗をかいた分、ニオイが増えます。

ミドル脂臭で注意すべき点は?

エレベーターに乗る男女
ミドル脂臭は自分でも気がつかないうちに枕やシーツ、肌着やパジャマなどに染み付いてしまうことがあります。

またビジネスシーンでは「会議室やエレベーターで同僚のニオイが気になる」という声が聞かれることも。

実は男性よりも女性のほうがミドル脂臭に敏感だといわれています。女性に強烈な不快感を与えることから、別名「つわり臭」と呼ばれるほど。

ニオイのことは本人に伝えづらいため、ケアを怠ると自分だけでなく、パートナーや家族、周囲の人まで悩ませてしまうかもしれません。日頃からきちんとケアをすることが重要です。

「加齢臭」や「汗のニオイ」との違いは?

3人の男性の脚
体臭と言えば、多くの人が「加齢臭」や「汗のニオイ」を思い浮かべるでしょう。しかし「ミドル脂臭」と比べると発生する年齢や性別、ニオイの特徴、匂いが発生する部位などにそれぞれ違いがあります。
年齢・性別 ニオイの特徴 ニオイを発する部位
ミドル脂臭 30代〜40代
男性
油っぽいニオイ 頭の後ろ、首の付け根など皮脂が多い場所
加齢臭 50代以降
男女問わず
古本、古畳、カメムシのようなニオイ 脇の下、胸、背中など体幹部
汗臭 年齢問わず
男女問わず
酸っぱいニオイ、雑巾のようなニオイ
(人によって異なる)
脇など
「ミドル脂臭」は、30代から40代くらいのミドル男性から発生するニオイです。特有の油っぽいニオイが特徴で、体臭の中でもかなり強烈。加齢臭や汗のニオイと比べても、鼻につきやすくて嫌なニオイだと言われています。

「加齢臭」は50代以降の中高年から発生する、古本や古畳のようなニオイです。「ノネナール」という成分によって生じ、「カメムシっぽいニオイ」と表現されることも。おもに脇の下、胸、背中などの体幹部からにおいます。

加齢臭は「おじさん臭」と言われることもありますが、実は女性も他人事ではありません。

女性は更年期を迎えると女性ホルモンが減少し、男性ホルモンが優位になります。そのため女性であっても、年齢を重ねることで加齢臭を発しやすくなるのです。

「汗のニオイ(汗臭)」は年齢や性別を問わずに発生します。人間の汗は本来、ほとんど無臭です。しかし皮膚の表面に存在する細菌と汗が反応することで、ニオイ成分がつくられます。

酸っぱいニオイや雑巾のようなニオイなど、発するニオイは人それぞれ。加齢や運動不足によって汗腺の機能が低下することも、ニオイの原因となります。

ミドル脂臭の発生原因

太陽の光を浴びる男性
ミドル脂臭の原因は「ジアセチル」という成分です。ニオイの発生原因について順を追って詳しく解説していきます。

①加齢とともに汗腺の働きが低下する

汗を作り出す汗腺は、加齢によって機能が低下します。

質の良い汗はサラサラしていて無臭。ほとんどが水分でできていて、その他の成分は1%未満です。

しかし汗腺の働きが低下すると、汗に塩分などの成分が多く含まれるようになります。その結果、ベタベタとした不快な汗が出るようになります。

②汗の中に「乳酸」が分泌されやすくなる

汗腺の働きが低下すると「乳酸」が分泌されやすくなります。

通常、質の良い汗にはごくわずかな量の「乳酸」が含まれていますが、汗腺が機能低下するとその分泌量が増加します。

③「乳酸」が分解されると「ジアセチル」というにおい成分が出やすくなる

汗のなかに分泌された「乳酸」は、皮膚上の主要細菌である「ブドウ球菌」によって分解されます。

さまざまな成分に変化した後、最終的に排出されるのが不快なニオイを発する「ジアセチル」という成分です。

この「ジアセチル」が、使い古した油のようなニオイを発生させるのです。

④「中鎖脂肪酸」と混ざることでミドル脂臭に

排出された「ジアセチル」は皮脂由来の「中鎖脂肪酸」と混ざり、「ミドル脂臭」へと変化します。

年齢を重ねて粘性が高まった皮脂に蓄積して、強烈なニオイを発するのが特徴です。

「ミドル脂臭」は食事や生活の乱れ、ストレスによっても増加します。

30代〜40代の男性は仕事や家庭に忙しく、生活リズムが乱れがち。仕事のストレスが増えたり、コンビニ弁当や外食が続いて脂質や糖質を多く摂取することで、ニオイが強くなることがあります。

ミドル脂臭の対策 

ミドル脂臭を軽減するためにはどうしたら良いのでしょうか。すぐにできる対策についてご紹介します。

対策1.アルカリ性食品を摂る

器に入ったにんじんときゅうり
ミドル脂臭対策には、食生活の改善が非常に重要。

日々の食生活が乱れて体内が酸性に傾くと、「ジアセチル」の発生原因となる「乳酸」が分泌されやすくなります。

体内の酸化を抑制するためには、積極的にアルカリ性食品を摂取することがおすすめです。

アルカリ性食品には、ナトリウムやカルシウム、マグネシウムを多く含む食材が挙げられます。
アルカリ性食品の例
トマト、きゅうり、にんじん、レモン、海藻類、大豆製品、牛乳、梅干し、ぬか漬けなど
アルカリ性食品は日本人になじみ深いものばかりです。和食中心の食生活をおくることで、自然とアルカリ性食品を摂取できるでしょう。

外食やコンビニ弁当が多い人は、たとえば食事に納豆をプラスする、1日1杯の牛乳を飲むなど、できることから始めてみてください。

対策2.適度な有酸素運動をする

山道を歩く男女
ミドル脂臭対策として、ウォーキングやストレッチ、水中歩行などの有酸素運動がおすすめです。

普段あまり運動をしない人は、すでに汗腺の働きが低下している可能性があります。弱った汗腺からはベタベタとした不快な汗が分泌され、嫌なニオイの原因に。

また運動不足によって体内にコレステロールが溜まると、皮脂量も増加します。大量に分泌される皮脂もミドル脂臭の引き金です。

「ミドル脂臭」を抑えるためには、有酸素運動で汗腺の機能を高め、血行と新陳代謝を促進することが大切。30分程度の適度な有酸素運動を、週に2回ほどおこなうのがおすすめです。

ただし激しい運動は避けましょう。体内の活性酸素が増えすぎると汗に乳酸が分泌され、ミドル脂臭が発生しやすくなります。

対策3.シャンプーは髪よりも頭皮を意識して洗う

シャンプーをする女性
ミドル脂臭対策には、日頃からニオイの原因となる皮脂や汗をシャンプーで落とすことが大切です。重要なのは髪よりも頭皮を意識してシャンプーをすること。皮脂や汗は頭皮から多く分泌されます。

とくにミドル脂臭は後頭部から発生するため、後頭部を中心に頭皮をしっかりと洗うことが大切です。
正しいシャンプーの手順
①ブラッシングをして髪の汚れを浮かせる
②シャワーのお湯のみで1分程度頭を予洗いをする
③シャンプーは頭皮に乗せる前に、手のひらで軽く泡立てる
④指の腹でやさしくマッサージするように頭皮全体を洗う
⑤シャンプーが残らないようしっかりとお湯で流す
なお、必要以上に洗浄力が高いシャンプーを使ったり、頭皮に強い刺激を与えたりすることは逆効果。ニオイの原因となる皮脂を増やしてしまう可能性があります。

保湿力が高いシャンプーを使用して、やさしく洗い上げることを意識しましょう。

対策4.首の後ろや耳の周りを清潔に保つ

汗を拭く男性
ミドル脂臭が発生しやすい部分を清潔に保つことも重要です。

とくに首の後ろや耳の周りは皮脂が溜まりやすく、ニオイも発生しやすい部分。デオドラント製品などを利用してこまめに汚れを除去し、新たな汗や皮脂の分泌を抑えましょう。

デオドラント製品には、シートタイプやスプレータイプなどがあります。ライフスタイルや好みに合わせて、自分に合ったアイテムを見つけておきましょう。

汗や皮脂を拭き取るだけでなく、含まれている香料や消臭成分によってニオイを和らげる効果も期待できます。

ただし殺菌成分を含んだアイテムは、肌に必要な皮脂まで取り除く可能性があるので、注意が必要です。

対策5.消臭&抗菌機能のある服を選ぶ

白いシャツの男性
着用する衣服には、どうしてもミドル脂臭の原因である皮脂が付着してしまいます。

体臭は皮膚から衣服を通して周囲に広がることも。ニオイを感じさせないためには、消臭効果や抗菌効果のある服を選びましょう。

最近は大手衣料品店でも、消臭機能があるインナーシャツや抗菌効果をうたったワイシャツなどが販売されています。ひと通りそろえておくと安心です。

一方ポリエステル素材で作られたスポーツウェアなどは、ニオイが発生しやすい衣服です。細菌や汗の成分が繊維の内部に残りやすく、洗濯をしてもニオイが取れないこともあります。

体臭が気になっている人は、ポリエステル素材の衣類をできるだけ避けるようにしましょう。

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ミドル脂臭を抑えるお助けアイテム

世の中にはニオイ対策に役立つ商品が多く販売されています。今回はそのなかでもミドル脂臭でお悩みの方にぜひ試してみてほしい、お助けアイテムをピックアップしてご紹介します。

1.DAMERINO「耳ウラシュッシュプラス」

種別名称 化粧品
DAMERINOの「耳ウラシュッシュプラス」は、スプレータイプのデオドラント商品です。

耳の裏などのニオイが気になる部分に直接スプレーすることが可能。3〜5回ほどシュッとスプレーして拭き取ることで、簡単にニオイと汚れのケアができます。

配合された海洋深層水がマイナスイオンで皮脂や汚れを浮かせ、洗浄成分のカキタンニンが包んで落とします。

さらに茶葉エキスとルイボスエキスが、不快なニオイにアプローチ。大人のニオイ悩みの解決をサポートします。

シャンプーする前の頭皮ケアに使えるのもポイント。頭部にスプレーすることで、頭皮の汚れが落ちやすくなります。

シリコンやパラベン、アルコール、香料などは一切不使用。肌にやさしいアイテムや無香料のアイテムを探している人にもおすすめです。

2.ルシード「薬用スカルプデオシャンプー」

種別名称 医薬部外品
販売名 薬用スカルプデオシャンプーW
ルシードの「薬用スカルプデオシャンプー」は、ミドル脂臭のもととなる汗や頭皮アブラを除去できるシャンプーです。

泡立ちが良くさっぱりとした洗い上がりで、オールシーズン使いやすいことが特徴。

保湿成分や抗炎症成分が頭皮を健やかに保ちながら、ミドル世代特有のねっとりとした頭皮アブラをしっかりと除去してくれます。

消臭効果が期待できる緑茶エキスも配合。ミドル脂臭以外に、汗臭や加齢臭などに悩んでいる人もぜひ使ってみてください。

3.太陽のさち「柿渋コンディショナーインシャンプー」

種別名称 医薬部外品
販売名 NKシャンプーTS
「柿渋コンディショナーインシャンプー」は汗臭や脂臭を防ぐ、薬用のコンディショナーインシャンプー。体臭対策を目的に開発された「太陽のさちEXシリーズ」の製品の1つ。

保湿効果のある柿渋成分を配合。たっぷりとした泡がニオイの原因となる皮脂を洗い流し、頭皮を清潔にしてくれます。

コンディショナーインシャンプーなので、シャンプーとコンディショナーを分けて使う必要がありません。

忙しい人、頭皮を保湿する習慣がない人にもおすすめです。

4.洗男「薬用ボディソープ洗男」

種別名称 医薬部外品
販売名 薬用ボディソープAD
洗男の「薬用ボディソープ洗男」は、ニオイで悩む男性のためのボディソープです。

頭皮から足先まで、全身これ1本で完了するオールインワン処方。なるべく時間をかけたくない朝のシャワータイムに便利です。

植物由来の潤い成分であるチャ乾留液とトレハロースが、肌の潤いを守りながら頭皮や毛髪、皮膚などをしっかりと洗い上げます。

5.ドクターデオドラント「薬用DEO 35 PLUS+」

種別名称 医薬部外品
販売名 薬用ピーイーエススプレー
「薬用DEO 35 PLUS+」は、ニオイ対策専門ブランド「ドクターデオドラント」の製品。

消臭成分であるトレハロースが含まれていて、ミドル世代や中高年特有の体臭がケアできます。

おすすめの使い方は、お風呂上がりにニオイが気になる部分に2〜3プッシュすること。翌日の夜まで消臭効果が期待できます。

グレープフルーツとペパーミントの爽快感のある香りは、男性はもちろん女性にもおすすめ。パートナーや家族とも、共同で使いやすいアイテムです。

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※ 掲載されている情報は記事執筆時点のものです。最新情報は公式ホームページなどでご確認ください。

※ 掲載商品はこちらで紹介した効果・効能を保証したものではありません。ご購入の際は、各商品の公式サイト等をご確認ください。

※ 入浴剤にダイエットやデトックス効果が認められている商品はありません。

※ 「美白」は、メラニンの生成を抑え、しみやそばかすを防ぐことを指します。

※ 「日焼け防止」とはメラニンの生成を抑え、日やけによるしみ・そばかすを防ぐことを指します。

※ 「エイジングケア」とは、老化防止のことではなく年齢に応じたケアのことで、年齢を重ねた肌にうるおいを与えることを指します。(ボディクリーム等の記事に導入)

※ 「エイジングケア」とは、若返りを意味するものではなく、頭皮や髪を清潔に保ち、毛髪にうるおいやハリ・コシを与えることを指します。(シャンプー等の記事に導入)

※ 「浸透」とは、角質層への浸透を指します。

※ 「髪への浸透」とは、角化した毛髪部分の範囲内への浸透を指します。

※ 「アレルギーテスト済み」は、すべての人にアレルギーが起きないということではありません。

※ 「パッチテスト済み」は、すべての人に皮膚刺激が発生しないということではありません。

※ 「スティンギングテスト済み」は、すべての人に皮膚トラブルがおこらないということではありません。

※ 「ノンコメドジェニックテスト済み」は、すべての人にコメド(ニキビのもと)が発生しないということではありません。

※ 「ボリュームアップ」とは毛髪にハリやコシを与え、ボリューム感を与えたように見せることを指します。

※ 「ベタつき防止・ケア」とは、洗髪後に頭皮を健やかに保つことを指します。

※ 「育毛」は、頭皮や毛髪を清潔にすることで毛髪がすこやかに保たれることを指します。

※ 「毛髪の補修」とは物理的に損傷を補い繕うことであり、治療的な回復のことではありません。

※ 「小じわの改善」とはうるおいにより乾燥による小ジワを目立たなくすることを指します。

※ 「ピーリング」とは洗浄、拭き取り行為などによる物理的効果によるものを指します。

※ 「くすみ」とはメーキャップ効果によるものを指します。

※ 化粧品に疲労回復効果はありません。

※ 使用者の感想は商品の効能効果を保証するものではありません。

※ 化粧品に「治癒、回復、改善」の効果はありません。

※ ニキビケア商品のうち、ニキビを治す効果が認められているのは医薬品のみで、化粧品・医薬部外品にはニキビを治す効果が認められていません。

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