12月1月におすすめ!感傷を誘う香り
2023.10.31
「冬」と言えば何を思い浮かべますか? 年の瀬に向かい、様々なイベントがやってきますね。 浮き足だった街の雰囲気は、心をより躍らせてくれます。 反面、冬は寒さや乾燥から人肌が恋しい季節でもないでしょうか。 澄み切った空気は、いつもよりほんの少しだけ心を寂しくさせます。 そんなセンチメンタルな気持ちを誘う、揺らぎや緊張感のある香りをセレクトしました。
1.ジプシー ウォーター / BYREDO
天高く、揺らめき、立ち昇る
肌に広げた瞬間に広がるのは軽やかでスパイシーな柑橘とジュニパー。 程なくして気が付くミルキーかつパウダリーなサンダルウッドの存在。 ラストに向かうにつれ、厚みのあるウッディの印象がゆらゆらと続いていきます。 琥珀色の煙に燻され、世の理を理解したかの様に達観したその香り。 地球の外膜があるのなら、こんな香りであろうと納得してしまう様な説得力を持ちます。
2.M1402 サイプレス マスク / THOUSAND COLOURS
遠ざけ合う二面性
涼やかな檜が香りの第一印象。 ピンと張り詰めたその香調はウッディとオリエンタルの斥力に依るもの。 その緊張が解けていくとともに、不確定で揺蕩う様なインセンスやインクがじわっと存在感を高めていきます。 舞台の幕は力強いウードとレザーによって引かれ、ミステリアスの旅も一先ずこれにて。 くすみと透明感を同時に感じられる特別な香りです。
3.テネブラエ / L’ARTISAN PARFUMEUR
混ざり合う樹液と体温
寒空の中、木々に触れ、感じるのは人肌に近い温もり。 皮膚とは程遠いざらっとした木肌は、寸分の隙間なく我々と混ざり合う。 同じ温度を介して流れ込む樹液は、潤いを持ち我々の心の中まで満たしてくれます。 ただ、その安定感ある香調には、一定が故に感じる不信感も同時に。 容易には表すことの出来ない自然の成り立ちを感じることができます。
4.ア・ローズフォー / FLORIS
究極のバラ、深みに誘うある香りで心を掴む
スパイシーなお茶と薔薇が優雅に広がる香り。 次第に意識に上がるのは、パウダリーなインセンスとアンバーの存在。クリアな流れの中、やわらかくとろけるようなムスクとバニラが心の風景を引き出し、エレガントに包み込む。 清涼感あるバラの香りは、アウデとウッディの調和により深みを増していき、最後は濃厚なアンバーで締めくくられる。この香りは、人の温かみや女性らしさの微細な変化を感じさせながら、 神秘的な気質を醸し出し、感動的な香りの物語を紡ぎます。
5.カスミ / UN:MONOCHROME
霧の彼方からの呼び声
この香水はまさに未知との出会い。 深くて謎めいたラストノート系の香料が全体を支配し、一瞬で心を捉える。初めて嗅いだはずのこの香りに、どこか懐かしさを感じるはずです。 まるでDNAに刻まれた遠い記憶が、ふとした瞬間に触れられているような感覚。 グレイッシュで霧がかったような世界観は、現実と夢の境界をぼやけさせ、新しい景色を提供してくれます。 このミステリアスな香りは、特別な存在となることでしょう。
気になる香りはありましたか? 気になった香りはぜひカレンダーに追加してみてください♪
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