1.ロードゥ イッセイ プールオム ウッド＆ウッド オードパルファム インテンス / ISSEY MIYAKE

黄昏に煌めく

まるで深まりゆく秋の森を思索しながら歩くような、静かで力強いウッディアンバーの香り。 過ぎし日の記憶を辿るように、豊かな樹木の香りが織りなす落ち着いた奥行きのある世界へと誘います。 香りの幕開けはグレープフルーツやカルダモンが織りなす爽やかな輝き。 やがて存在感あるシダーウッドの重厚さと、なめらかで繊細な柔らかさを持つサンダルウッドが静かに主張し始め、深遠な森の懐へと抱き込まれるような感覚をもたらします。

2.ミュシャ オードトワレ カメリア / MUCHA

夕暮れの追憶

赤や黄色に色づく街並みに、ふと懐かしさを感じる秋。 そんなノスタルジックな気分に寄り添う香りがミュシャの「カメリア」。 ザクロと林檎の甘酸っぱいトップノートが、遠い日の記憶の扉をそっと開きます。 夕暮れが進むにつれてカメリアやローズの優雅なフローラルが、まるでセピア色の写真のように心を温かく包み込む。 秋の夜、読書や映画のリラックスタイムに纏えば、物語の世界へ深く誘ってくれるでしょう。

3.キンモクセイ オードパルファン / SEISO

秋空に溶ける金木犀

秋の澄んだ空気にふわりと溶け込む、懐かしい甘い香り。道端で出会う金木犀の、純粋な記憶を呼び覚まします。 つけた瞬間、まるで生花のブーケを抱きしめたかのような瑞々しさと、アプリコットを思わせるフルーティーな甘さが溢れ出す。 ラストは柔らかなムスクがそっと肌に寄り添い、夕暮れ時の切ない余韻を残します。 雑念のないただひたすらに美しいキンモクセイの香りは、忙しい日常から心を解き放ち甘美な世界へと誘ってくれるはずです。

4.ダーク アンバー & ジンジャー リリー コロン インテンス / JO MALONE LONDON

月明かりと静寂を纏う

虫の音が響き渡る秋の夜、心静かに物思いにふける時間にこの香水を。 伽羅やアンバーが織りなすお香のように、スモーキーで温かみのある香りが奥深い。 そこに重なるジンジャーとカルダモンが、凛とした夜気のような透明感を添え、記憶の奥底へと誘うかのよう。 読書や瞑想のお供にしたい知的な香りです。

5.ソンジュ / GOUTAL

太陽色の夢と郷愁の香り

太陽の残光のように温かく、心を包み込むロマンティックなフローラル アンバーの香りです。 まだ日差しの名残がある10月上旬には華やかなフローラルノートが心地よい開放感をそして肌寒さが増すにつれて温かなアンバーとバニラが、過ぎ去りし日への優しい郷愁を誘うでしょう。 柔らかながらにセクシーさも秘めた華やかで奥深いこの香りは、秋の夕暮れや特別なひとときに寄り添い、あなたの記憶に鮮やかに刻まれる一編の詩のような存在に。