Venetian Bergamot

暑い季節でも爽やかに香るからつけやすい。 レジャーやテーマパークデートに良さそう。 トップノートはシトラスだけど、キツく残らず清潔なリネンぽさやパウダリーな香りが残るのでとても好き。 男性女性どちらでも大丈夫そうです。

店舗で香りを試そうとしたのですが廃盤とのことで試せず、無くなる前に急いで注文しました。 つけた瞬間に爽やかなベルガモットが広がりますが、一瞬で柑橘は消えます。 すぐにスパイスっぽい、パウダーっぽい、けど甘い香りになります。あまり重たくはないのでトムフォードの中では使いやすいと思います。 繰り返しになりますが、すでに廃盤になっています。欲しい方は無くなる前に！

何だろう。好き嫌いがはっきりと分かれる香りってのはそうなんだけど、体調にもよるのかな。昨日は好きだったのに今日はダメ、みたいなことがある。 つけたては柑橘系がガツンとくるし、それが飛んでしまったあとはお香？お寺の香り？が始終ついて回る。

付けた瞬間スパイスとウッディと苦味のあるベルガモットの絡みあった香りが広がり「あ、これ好きかも！」って思ったんですが、シトラスが飛ぶと完全にお香の匂いになって、シーンが夏の夜のベネチアから日本の寺院になりました笑。 スパイスとウッディが全面に出てくるせいでしょうね。ミドルはバニラファタールと似た雰囲気に感じました。 ラストはスパイス感も飛んでほんのり甘い沈香みたいなお香の香りになります。 複雑で予想を超えてくるトムフォードらしい香りですが、ずしっとした重さは全く感じませんでした。 最初付けた時はトップとミドルで国が違うと思いましたが、洋の東西が交差するベネチアを表現してるならアリかもって何度か使って思うように。 夏の夜に纏うには案外良いかもです。

個人的には好きな香りですが、日本では好き嫌いが別れそうな印象です。 つけ始めは柑橘よりスパイシーさがかなり際立っていました。次第にフローラルを残しつつも甘くて濃厚な重たさが前面に出てきます。エキゾチックな香り且つ持続性もあるので食事時など注意が必要だと思います。 季節は春夏と書いていましたが、この香りは地中海のカラッとした夏の印象があるので湿度の高い日本の夏につけるのは少ししんどいかなと…。なので少し肌寒くなってきた秋口に使いたいなと思っています。

かなり柑橘ぽさを感じましたが、やっぱりトムフォード特有の重たさのある甘さも少しあります。 でもかなり夏向きの香りなので、他のトムフォードの香水と比べると重たさはかなり控えめで使いやすいです。それでも梅雨や初夏くらいがちょうど良さそうです。男女問わず合う香りだと思います。

思ったよりスパイシーさが強く、柑橘やお花の印象は薄めでした。